思い出のマーニーのレビュー・感想・評価
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愛すべき小品
よく考えればマーニーの設定に(時代的に)無理があるが、それを考慮に入れてもしらけないのは杏奈の苛立ちが胸に迫るものとして、うまく表れているから。
だからクライマックスでマーニーを許す杏奈に、実は自分自身として認める姿であることが分かり、それを得ての最後の謎解きも予想はつきながらも(そしてその予想はおそらく当たる)素直に胸を打つ。
ようするにこれは「君は一人じゃない」 とささやく作品。ただ、それだけの作品である。
しかし、もしも胸を打ったのなら、誰がなんと言おうと、これは自分の宝物として大切にしておくべき。これは、そんな作品でもある。
良い映画
地味だけど
女の子のいるお母さんにお勧め♪
良かった、泣けた。
もう少し…残念
ここ最近のジブリで1番好き
緻密な物語、傷ついた心を癒す良作
この映画は、本当に緻密に練られている、良作だと思いました。
アンナとマーニーの絡みがどこか浮いていて(これは意図的なのでしょうが)、物語の落ち着き場所が読めませんでした。
それゆえ、物語の行方が興味深く、その世界観にどっぷりとつかることができました。
アンナの空想は、つまり祖母(マーニー)が読み聞かせてきたことそのもので、空想なんだけれども空想ではない。
マーニーが実在する人であることがサヤカによって明らかになり、久子によってマーニーの過去が明らかになる。
このストーリーの組み立てが素晴らしく、伏線もしっかりと消化されており、最後の真実を知った時には「なんて深い映画なんだ」と、映画のストーリーと構成の素晴らしさに二重に感動してしまいました。
「どうして私を置いて行ったの」
「アンナ、許してくれるって言って」
のくだりは、そのときはよくわからなかったけど、いま思い返すと先に逝った祖母と残された娘が心から分かち合うシーンであり、とても深い感動を覚えます。
この映画、見るとき以上に思い返して深く感動を覚えるという、不思議な映画です。
疲れているときこの物語のことをふっと思い出して、反芻してたら涙が出てきました。
ひとことでいえば、
「愛」を知る物語
です。
表面上の描き方でレズモノだと揶揄する声は放っておきましょう。
断じて百合などではありません。
従来の宮崎駿監督をはじめとするジブリ作品とはかなり作風が違う印象で、物足りなさを感じる方もいるでしょう。
しかし、非宮崎駿作品の意欲作としては、かなり良作に仕上がってる印象です。
エンディングが流れているとき、「ひさびさに良い映画みたなぁ」と、心から思いました。
声優のキャスティングも違和感なかったです。
万人受けする作品ではないので、退屈だと思う人はずっと退屈でしょうし、現に低評価のレビューはそんな感じでした。
でも、この物語の良さがわかる人と良さについて熱く語り合いたい、そんな気持ちにさせてくれます。
客を寄せる上で引きが弱いのが残念です。
CMもよくわからないし、女子中高生をターゲットにしたという宣伝の戦略ミスが致命的。
これは鬱屈した青春時代を過ごしたすべての大人たち(もしくは現役の中高生)が見るべき映画な気がします。
かつて家庭や人間関係などで傷つき疲れ果て、人生に喪失感、絶望感を味わったことのあるア・ナ・タにこそ、ぜひ見てもらいたい。
アナタの中に眠る傷ついたインナーチャイルドを癒し、心が軽くなるはずです。
大切な映画のひとつとして、ぜひ本作を加えてください(笑)
最後に一気に!
ひと夏の思い出を通じて思春期の少女の心の成長を描いたメルヘン
予想を裏切る、すばらしい映画
圧倒的な雰囲気
観に行ってよかった!
歴代ジブリの中で好きな作品ナンバーワンかもしれないです。
湖や月明かり、草や風の表現が美しい。
実写ではないアニメーションの美しさに
思わずウットリしてしまいました。
さすがジブリですね!
夢と現実を行き来するような展開も魅せられますね。
一度通してみてから、もう一度は必ず見直したい映画です!
二回目はまた違う目線でみられて面白いと思います。
異様に明るいマーニーの笑顔も、違う印象になるでしょう。
最期まで、不思議で静かで美しい作品でした。
映画が終わった後も、しばらく席を立てないくらい感慨深かったです。
期待し過ぎた
主人公もとより寺島進が酷かった。
観る度に新しい発見がある奥深い作品
観る度に感動の場・発見の場があるとても奥が深い作品です。
先日3回目の鑑賞。
種田陽平さんのこだわりの型ガラス、水、陰を観ていると、「ここ実写!?」と錯覚に陥ることがあります。
そして、杏奈やマーニーの心情描写の中で、アニメーションにもかかわらず細かく表現された表情や、発言の一言一言を追って行くと、何度観ても別の感情・感動がわき上がります。
杏奈は12歳だけど、歳は関係なく、いくつの人が観ても共感出来るところをみつけられるそんな作品です。
自分のルーツをみつけることの安心感、というのもこの映画の意図するところの一つかな、と思うのですが、それは、子供・大人・男・女には関係ないこと。
生きていれば、少なからず考える事だと思います。
そんなことにも気づかせてくれる作品です。
そして、もちろん愛についても…
美しい情景描写や緻密な美術を感じながら、そんな心の機微を劇場で感じてほしい作品だなーと思いました。
音楽も本当に素晴らしい。
村松崇継さんの心情描写の音楽には杏奈の心が反映されているし、主題歌のプリシラ・アーンさんの歌は、杏奈の心そのものです。
”作らなきゃ”ではなく、本当に心の奥底から生まれている曲だからなのでしょうか、エンディングでも涙が溢れてきます。
ちなみに、私はマーニーの気持ちへの思い入れが強く、村松さんのサントラ音楽集のイメージアルバムに収められた「マーニー」が大好きです。
言葉一つ一つ、表情、背景… その時々で、観る側も気持ちを注いで観たくなる、そんな映画でした。
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