やさしい本泥棒

解説・あらすじ

マークース・ズーサックの世界的ベストセラー「本泥棒」を、「英国王のスピーチ」のジェフリー・ラッシュ、「奇跡の海」のエミリー・ワトソンら演技派キャスト共演で映画化したヒューマンドラマ。第2次世界大戦直前のドイツ。弟を亡くし母親とも別れて暮らすことになった少女リーゼルは、ミュンヘン近郊で暮らす夫婦ハンスとローザのもとへ里子に出されることに。ハンスから読み書きを学んだリーゼルは多くの本を通じて知識や勇気、希望を見出していくが、ナチス政権は国民から自由を奪い、本を読むことさえ禁止してしまう。ある日、ナチス党員が広場で大量の本を燃やしているのを見た彼女は、そこから1冊の本をこっそり持ち帰る。主人公リーゼル役に「ぼくたちのムッシュ・ラザール」のソフィー・ネリッセ。

2013年製作/130分/G/アメリカ・ドイツ合作
原題または英題:The Book Thief

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(C)2013 TWENTIETH CENTURY FOX

映画レビュー

4.0 タイトルに騙されました

2024年10月22日
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ジョニーデブ

4.5 『永遠にレモン色の髪をしたあの少年も』

2024年5月22日
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マサシ

4.0 天才子役!彼女のキャリアが伸びますように

2024年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

どうやら、有名な原作をもとに映画化されたようですが、不覚にも私は聞いたことのない作品です。ただ、なんとなく気になるタイトルだったので見てみたら、主役の女の子にすっかり魅了されてしまいました。

『ギリーは幸せになる』(別タイトル『ギリー・ホプキンズの不機嫌な日常』)で主役のギリー役を演じきったのが2016年。16歳の時。

映画的にはお父さん役のジェフリー・ラッシュが先にクレジットされますが『やさしい本泥棒』の主演を務めたのが13歳の時。まさしく天才。この少女は見る人に何かを伝える演技をもっています。

ナチス政権下のミュンヘンを舞台に、およそ5年間の戦争体験が綴られますが、ちょっと大人びた表情まで、見事に演じ分けます。

ドイツ人ですら、生きるのが大変な時代だったのだと、あらためて知りました。ましてユダヤ人は、歴史で語られる通り、いわれのない迫害を受け、生命と財産を容赦なく奪われます。

そんな時代に必死で生きた人々を、少女の目を通してていねいに描いた感動作。少し長めですが、おすすめです。

印象的な主題をさりげなく繰り返す音楽も、出しゃばり過ぎずに場を盛り上げてくれますが、なんとあの巨匠ジョン・ウィリアムスが手掛けていました。

ただし、ストーリーテラーを担当するのが「死神」で、映画の最後までその姿を見せませんが、彼がそれぞれの魂を迎えに来た時に、その人間がどう生きたかを総括するような役割を果たしています。この演出にはちょっとついていけません。

「人間はいつか死ぬ。じたばたするな。自己紹介が遅れたが、どうせすぐ会える。生きている人間とは距離を置く主義だ」「だが、この少女リーゼル・メミンガーは、なぜだか気になって惹きつけられてしまった」こんな調子の語りで、物語が進行していきます。小説を綴るうえで避けられないのが、一人称か三人称か、誰目線で物語を進行していくかと言うことですが、かなりの変化球で、あたかも登場人物の生殺与奪を「死神」が握っているかのような誤解を受けます。

実際には、死神の目を通して見た戦災孤児の物語なだけで、たとえば孫がおばあちゃんに聞かされた昔話でも、焚書から焼け残った本を守った少女の言い伝えとでも、どうにでも語ることが出来たであろうに、わざわざ死神目線で物語を進行するなんて、原作に引きずられ過ぎです。せめて彼らの死に際を見つめている人なり、人間以外の何かが映っていれば、話をすんなり理解できただろうに、演劇におけるナレーターと同じ働きにしか思えないので、「死神」である必要があったのか?と。感じました。

この映画は、死神の目を通して語られる、数奇な運命をたどる魅力的な少女の物語ですが、死神の能力は一切使われません。ただ死んだ人間の魂を迎えに行くだけのことなのに、てごころを加えて「この人間はまだ生かしておきたい」とか、そんな展開を期待してしまいます。

それ以外は本当に素晴らしい、心に沁み込んでくるようないい映画でした。

ソフィー・ネリッセ。いつか大女優になり、人々に感動を届けることを期待します。

2017.11.21

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うそつきかもめ

4.0 戦時中のドイツで、字を読めなかった少女が本を通して人々と交流し、心...

2022年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

戦時中のドイツで、字を読めなかった少女が本を通して人々と交流し、心を開いていく。
時代の波に逆らえず、人間として当たり前な行動が出来ない時代。
ましてや戦時中にはとても勇気がいること。
そんな中でも信じてわずかな望みでも見出そうとする人々がいた。
キャストも素敵でそれぞれに思い入れができた。
とても切なく涙するシーンもあり、そして少女が健気に行動していることに、観ていて何か希望が持てるような映画でした。

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よっしー