7BOX セブン・ボックス
解説
歴代の映画製作本数が20本にも満たないという映画後進国のパラグアイで製作された長編映画。同国内で大ヒットを記録し、サン・セバスチャン映画祭など海外の映画祭でも多数受賞を果たしたアクションスリラー。パラグアイのスラム街を舞台に、謎に包まれた7つの箱を運ぶ仕事を引き受けた少年ビクトルが、箱を狙うギャングやスリ、警察にも追われるはめになり、命懸けの逃走劇を繰り広げる。日本ではSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2013の長編コンペティション部門で上映された。
2012年製作/105分/パラグアイ
原題:7 cajas
オフィシャルサイト スタッフ・キャスト
- 監督
- フアン・カルロス・マネグリア
- タナ・シェムボリ
- 脚本
- ティト・チャモロ
- フアン・カルロス・マネグリア
- タナ・シェムボリ
- 音楽
- フラン・ビリャルバ
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セルソ・フランコ
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ビクトル・ソサ
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ラリ・ゴンザレス
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ニコ・ガルシア
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2018年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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一輪荷車で第4市場の買い物客相手の荷物運搬に明け暮れるヴィクトルは動画が撮れるケータイ欲しさに胡散臭い仕事を引き受ける。何が入ってるのか分からない7つの箱を荷車に乗せて指示があるまで市場の中をしばらくうろついて帰ってくるだけの簡単な仕事、のはずが予想もしなかったハプニングに巻き込まれる、という筋のパラグアイ映画。
前代未聞の手押し車でのカーチェイスという思わず膝を打つアイディアも素晴らしいですが、あちこちに挿入される爆笑ネタ、ばら撒かれた伏線を丁寧に回収する見事なストーリーテリング、キャストのほとんどが素人ということを全く感じさせない繊細な演出、そして何より主人公ヴィクトルを翻弄する幼馴染の超絶ツンデレ女子リスのキュートさが愛おしい。ラテンアメリカからまた素晴らしい才能が発掘されたのは純粋に嬉しい。監督のフアン・カルロス・マネグリアから直接聞きましたが、全編EOS-1Dで撮影、照明機材は一切なし、アジア映画の影響下にあるような作風なのに黒澤明以外は知らないという意外なエピソードも印象的です。