「見応えのある一本」8月の家族たち おまつさんの映画レビュー(感想・評価)
見応えのある一本
メリルストリープ・・・女性の(ごめんなさい)そして人間の醜さ、悲しさをこれでもかというほど生々しく演じてみせる。「クレイマー・クレイマー」しかり「ソフィーの選択」しかり。また心をえぐられてしまった。
豪華キャストたちの競演がそれに負けじと追い打ちをかける。中盤の延々と続く食卓での修羅場のシーン。家族間で飛び交う汚い言葉の数々。みな迫真過ぎて観るに堪えられない。
家族の確執、難しさ、負の部分に焦点をあてたこの作品。正直後味はしんどい。観る者、演じる者、創る者、誰も得していないように思えるこの一本。でも見応えのある秀作であることは間違いありません。
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