「スパイクジョーンズの描く世界を理解しやすい一作」her 世界でひとつの彼女 ヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
スパイクジョーンズの描く世界を理解しやすい一作
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本作はスパイクジョーンズの世界を理解しやすい一作だと思います。
スパイクジョーンズの映画は発想は面白いけど話そのものが何を言いたいのか分かりにくかったのですが、herは凄い分かりやすかったです。マルコビッチもアダプテーションも同じテーマだと思う。脳内ニューヨークは途中まで構成が同じ。
自分が思うスパイクジョーンズの映画の流れ。
①世間と上手く付き合えない内向的主人公 (しかもちょっと世間を見下してる。)
↓
②自分がやっと安心出来る世界を見つける
↓
③なぜか、その世界が公共性を持っており主人公のモノじゃなくなる。
↓
・マルコビッチの穴、アダプテーション:主人公が失った世界に執着(その後、破滅)
・脳内ニューヨーク:主人公の世界が肥大化して自分が埋没(自己に埋没)
・her:主人公が失った世界から自分を客観的に見れるようになり成長する。
自分はherを見てスパイクジョーンズが人に対して少し優しくなったような気がしました。
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