STAND BY ME ドラえもんのレビュー・感想・評価
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3Dで観てこそ
山崎監督作品は情緒に訴えかけるCMとキャッチーなコピーで普段映画を観ないような人を劇場へ呼べる日本を代表するヒットメーカーの一人ですよね。
一作ごとにVFXの技術も良くなってきている気がしますし、前作の『永遠の0』のVFXは目を見張るものがありました。
そして今回はCGの八木竜一監督との共同でドラえもんを初の3DCGにするという挑戦でございます。
『STAND BY ME ドラえもん』
3Dで観ましたが、やはり映像は素晴らしくのび太が初めてタケコプターで飛ぶシーケンスなど見事としか言いようがないし、のび太が未来の自分に会いに行くシーケンスも秀逸だ。
そのほかも見応えのあるシーンが数珠繋ぎで大人も子供もワクワク出来る内容だ。
さすが白組の二人が組んだ作品だと感心した。
最初に観た瞬間”これは映画というよりアトラクションかっ!?“と感じるほど観ていて楽しい映像だった。
しかしそれ以上に何かテーマを織り込んで、深く掘り下げたりすることがほとんどない気がしたのは残念だ…。
それだとただ観て楽しむだけの作品になってしまう。
つまり薄っぺらな作品と言うことだ。
映画とは観て楽しむだけで良いのだとする作り手と、映画とは作り手のメッセージやテーマを読み取りたいと思う私との相性の悪さは残ってしまった。
映像は素晴らしいし、ストーリーだって悪いわけではないのに何か頂けないのは作り手のテーマが“泣かす”ことにあるからなのではないだろうか?
泣ける映画って謳えば確かに観客は増えるだろう。
しかしそれでは映画ファンには認められないはずだ。
映画好きならきっと[泣く映画=良い映画]だとは考えていないと思うからだ。
私も劇場へ泣きに行っているわけではない。
良い作品を観て結果として泣けることはいっぱいあるし、泣けなくても心に残る映画だってたくさんある。
つまり泣くか泣かないかは作品の出来とは比例しないのだ。
本作も泣けるシーンでは泣けます。
しかし泣かせる方向で話を進められても琴線に触れることはない。
そんなことは作り手たちも充分に知った上のこととは思うが、そのあたりを改善してもらわないと今後の山崎監督作品と私の反りは合わないなぁと感じた次第でございます。
ただ映像はピカイチです!
是非劇場で3Dで観ることをオススメします!
〝泣き〟のゴリ押し
あの国民的アニメ『ドラえもん』を初の3DCGアニメーションで描く!という今迄なかった試みで、かなり気合いの入った意欲作ですよね。藤子・F・不二雄の生誕80周年記念ということもあって。
んーと、で。ですけども、自分の周囲の前評判は公開前からあまり良くなかったんですね。あの柔らかなアニメの雰囲気をCGに置き換えるとなると、その「不気味の谷」へ落ちるんじゃないの?という。予告編で「うわ気持ちわる」言ってた人も結構居たんでね。
でも、まあ蓋を開けてみたら、別にそんなこともなく、見事にオリジナルの雰囲気と融和してて、充分観るに耐えうるし、寧ろ感動を覚えたぐらいというか。するっする違和感なく動くし、素晴らしい表現力だなあと感心いたしました。タケコプターの空中遊泳シーンなんて、グリングリン飛びまわって最高に楽しかったし。
だから、3DCGに関しては何のケチもないですよ。満足です。
それで、じゃあ何も不足はないのか?というと、そんなこともなくて。やっぱりね、ちょいとお話の流れというんでしょうか。鼻に付く人は鼻に付いちゃうと思うんですよ。その、所謂「泣かせる」って方向でモロに「感動の涙を誘う!」的なことをやっちゃってるでしょ。臆面もなく。「ドラ泣き」とかハッキリ路線打ち出しちゃってるし。
いやいやいやいや、待てと。
泣くかどうかはこっちが決めることだから!て、なっちゃうんですよ。なっちゃう人は。泣かせの脚本で徹底的に行ってるんで、こっちとしてはひみつ道具だったりの細かいエピソードが駆け足に感じて「その道具もっと掘り下げて観せてよ!」て、もどかしさなんかもあったりして。
過去の泣きエピソードを数珠で繋げてれば、そりゃあ泣けるんですよね、確かに。自分も泣きましたよ。落涙しました。
でもね、だったら別にドラえもんが題材じゃなくても良かった筈なんですよね。良かったんです。
「この3DCGアニメは絶対にドラえもんじゃなきゃいけない!」てサムシングが欲しかった。そのサムシングを脚本で練って練ってしっかりと提示して貰いたかった。
ああ、うん!これは確かにドラえもんだね!ていう何か(いや、自分的にはそう感じた、てことなんですけど)。
まあ、そんな感じです。
ハリウッドCGに食傷気味な人へお薦め
未来はトヨタとパナソニックと森ビルだけ!?
見終えて、いろいろ後になって語れる映画だなーと。
前日に3D作品のトランスフォーマーを見たのもあり、それ故、本作の良いところがより増したのかもしれないです。
同じ、日本発祥、ロボット、SFものでもこれだけつくる人(国)が違うと差がでるもんだなーと。
もちろん、お話し的には過去作の焼き直しだし、劇中にはトランスフォーマーばりのプロダクトプレイスメントが露骨に散見します。が、自国の作品を同じ日本の企業が応援しているカタチには見えるので、、ギリ許容範囲かなーと(ダメな人がいるのも理解できます)。
もちろん、注文が無いわけじゃありません。
やっぱり、せわしの存在は、しずかちゃんと結婚が前提で成立している。と、しない限りお話しに無理があると思うんですよね。ジャイ子との結婚が成立してしまうと、自分(せわし)の存在が消失しかねない。だから、しずかちゃんと結婚して。と、のび太に懇願するほうがしっくりくると思うんですよね。
だって、しずかちゃんとの結婚が成立した時点で、ジャイ子との子孫であるせわしは消滅ですよ。だから、せわしはしずかちゃんとのび太の子孫としなければ、、なのです。
それでも、このシリーズ通じての差別問題、ジャイ子(ブス)との結婚=不幸せという悪しき図式は解消されるわけじゃないですが、、それでもブスだから、ではなく自身(せわし)の存在、これの為の歴史介入だった。なら、少しは許されるんではないでしょうか。
あと、この映画の尺だと、どうしたってドラちゃんが来て帰るまでが短く見えちゃうし、数週間、いや数日って感じなので、それで帰るのが辛いー(涙)とはなりにくいと見えちゃうのは自分だけ?
なので、長いこと一緒にいたんだなー、と見える演出なり、それをさり気なく示唆する何か、カレンダーとかでもいいですけど、そういうものが必要だったと思います。
それと本作、男独りとか、おっさん同士で見る。これは厳禁ですね。本作は家族や恋人と見て欲しいです。ドラえもんはみんなの幸せの為にやって来たので、それを“のび太”のまんま、いい歳こいたおっさんが独りで行くなんてね、ドラえもんが不憫だし、原作者の方がドラ泣きしちゃいますよ。きっとね。
タイムパラドックスなんのその。
八木竜一、山崎貴のふたりが手がけた3DCGのドラえもん。初めて映像を観たときはかなり違和感があったのだが、見慣れるとこっちのほうがいいのでは、と思うくらいである。
のび太は相変わらずへたれで、ドラえもんに頼ってばっかり。その姿勢はときにむかつくのだが、しずかちゃんのお父さんの言葉が胸にしみる。
人の幸せを願い不幸を悲しむことができる人。
しずかちゃんの幸せを願い、自分がいたのではダメだと思い込み、しずかちゃんに嫌われようとするのび太の気持ちが痛いほどわかった。こんなせつないことはない。
春のドラえもんは冒険物語になっていて、ジャイアンやスネ夫はかなりいい子になってしまうのだが、日常を描いた本作では、のび太を困らせることしかしない。
でも、大人になった彼らはちゃんとのび太を祝福しているのだから、そこには友情もあるのだろう。
ドラえもんはやっぱりドラえもんであった。
レイトショーで大人しか観ていないドラえもん。
それもちょっとステキである。
誰もが知っているが誰も観た事がないドラえもん
『STAND BY ME ドラえもん』を鑑賞。
「永遠の0」の山崎貴、「Friends もののけ島のナキ」の八木竜一の両監督によってCG版として生まれ変わったドラえもんである。
ドジでノロマなのび太の元にセワシ君と共にドラえもんがやって来るところから物語は始まり、ドラえもんが未来に帰るまでを描いている。
様々なエピソードを繋ぎ合わせて作成されており、所謂普通に育った大人ならば皆知っている内容ばかりなので物語に新鮮味はない。
だからと言って決して退屈なわけではなく、3DCGで新たに描かれたキャラクターの表情は豊かだし、40代の我々世代にとって最大のネックとなるはずである声についてもある意味別物として楽しむ事ができる点も素晴らしい。
何より下手なオリジナルストーリーにしなかった事は大正解であり、スクリーンには誰もが知っているが誰も観た事がないドラえもんがそこにいる。
STAND BY MEとは良く言ったものである。
大人の鑑賞にも充分耐える、と言うより明らかに大人向けを意識して作られているので是非大人諸君に観ていただきたい作品である。
ドラえもんとのび太の別れのシーンなどは涙なしでは観られまい。
私がよく行く劇場はいつも空いているが今日は満席。当然ながら親子連れが多いのだがそうなると静かに鑑賞できないのが辛い。
Blu-rayが発売されたら是非もう一度自宅で静かに鑑賞しようと思う。
ストーリーは完全大人向け。笑って泣ける新しい“ドラ”。
【賛否両論チェック】
賛:お話をつないだとは思えないくらい、1つのストーリーとして成立している。のび太の成長に思わず涙。
否:物語の本質は、子供にはやや難しいか。CGで飛び回るシーンとかは、かなり酔いやすいかも。
まず、1つのストーリーとして綺麗に成立していることに、驚かされます。そしてお話の内容自体は、かなり大人向けです。子供には結構難しい内容かも知れません。ダメダメなのび太の葛藤や苦悩、そんなのび太を信じてくれる“大切な人”の存在。そして、いずれやってくる悲しい別れ。そんな人間ドラマの1つ1つが丁寧に描かれていて、思わず感動してしまうこと請け合いです(笑)。
CGが酔いやすいのがたまに傷ですが、家族でもデートでも楽しめるヒューマンドラマ映画です。大切な人と一緒に、是非ご覧になってみて下さい。
知ってる話とはいえ
3Dならではのドラえもん
いつまでも傍にいて、ドラえもん
お馴染みドラえもんが初の3DCG映画に!
レンタルではずっと見ているが、たまたま試写会が当たったとは言え、ドラえもんの映画を劇場で観るのは久し振り。
藤子先生の遺作となった「ねじ巻き都市冒険記」を最後に劇場では観なくなり、その後声優陣を一新した「のび太の恐竜2006」が気になって観て以来。
劇場は子供や親子連れでいっぱい。
改めてドラえもんは、いつまで経っても世代を超えて愛されてるなぁと再認識した。
CGのドラえもん?…と最初は危惧したが、心配する必要ナシ。
考えてみればCGのドラえもんは昔からCMで見ているし、何より監督が「フレンズ もののけ島のナキ」の山崎貴&八木竜一コンビなので、クオリティはお墨付き。
特に感嘆したのが次の2点。
まず、タケコプターで空を飛ぶシーン。これは3Dという事もあってか、風を感じるような浮遊感。
そして、ドラえもんそのもの。あの光沢、あの質感…ドラえもんが本当に居たらこんな感じなのかなぁと思わずにはいられなかった。
物語は素直に感動。
ドラえもんの数あるエピソードの中でも特に泣ける名作エピソードをベースにしているので、感動しない訳がない。
それ以外の幾つかのエピソードもサブとして挿入され、ドラえもん好きならニヤリとしてしまう。
どのエピソードも、いつもの映画の大冒険ではなく、藤子先生の言う所のSF(少し・不思議)な日常物語なのも、より一層身近に感じる。
一番の泣きポイントは映画のクライマックスを飾る「さようなら、ドラえもん」〜「帰ってきたドラえもん」だろうが、僕は、しずかちゃんのパパの余りにも有名な台詞にじんわり。
藤子先生の人となりと、優しく温かい心が伝わってくる。
やっぱり、藤子先生偉大なり。
ちゃんと現声優陣が声を担当している点にも好感。
苦言があるとすれば、青年のび太=妻夫木の声がイマイチ。CMではあんなにハマり役なのに…。
それから、泣かせよう、感動させよう、という“演出”が気になってしまった。そこら辺、もうちょっと自然にならなかったものか。監督が山崎貴だから致し方ないか…。
だけどこの夏休み、親子で観るには持って来いの好編。
人生お先真っ暗だと嘆くのび太。
ドラえもんの助けを借りて、頑張れば人生明るく前向きに変えられる事を教えてくれる。
しずかちゃんとの結婚以上に、ドラえもんという素晴らしい友が傍に居て、のび太の人生はこの上なく幸せだと思う。
ドラえもんとの出会いと別れ
映像は躍動感があり◉
見応えあります。
内容は小さいころから馴染みのあるドラえもんですが、また新鮮な形でみれます。
まるでディズニーピクサーの映画をみてるような感覚でした。
難点をあげるなら、後半はやや飽きてきてしまってあくびをしてしまったということと、テレビCMのイメージほどそんなに泣ける映画でもありません。
映画館内で泣いてる雰囲気のひとはほぼいませんでした。
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