STAND BY ME ドラえもんのレビュー・感想・評価
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〝泣き〟のゴリ押し
あの国民的アニメ『ドラえもん』を初の3DCGアニメーションで描く!という今迄なかった試みで、かなり気合いの入った意欲作ですよね。藤子・F・不二雄の生誕80周年記念ということもあって。
んーと、で。ですけども、自分の周囲の前評判は公開前からあまり良くなかったんですね。あの柔らかなアニメの雰囲気をCGに置き換えるとなると、その「不気味の谷」へ落ちるんじゃないの?という。予告編で「うわ気持ちわる」言ってた人も結構居たんでね。
でも、まあ蓋を開けてみたら、別にそんなこともなく、見事にオリジナルの雰囲気と融和してて、充分観るに耐えうるし、寧ろ感動を覚えたぐらいというか。するっする違和感なく動くし、素晴らしい表現力だなあと感心いたしました。タケコプターの空中遊泳シーンなんて、グリングリン飛びまわって最高に楽しかったし。
だから、3DCGに関しては何のケチもないですよ。満足です。
それで、じゃあ何も不足はないのか?というと、そんなこともなくて。やっぱりね、ちょいとお話の流れというんでしょうか。鼻に付く人は鼻に付いちゃうと思うんですよ。その、所謂「泣かせる」って方向でモロに「感動の涙を誘う!」的なことをやっちゃってるでしょ。臆面もなく。「ドラ泣き」とかハッキリ路線打ち出しちゃってるし。
いやいやいやいや、待てと。
泣くかどうかはこっちが決めることだから!て、なっちゃうんですよ。なっちゃう人は。泣かせの脚本で徹底的に行ってるんで、こっちとしてはひみつ道具だったりの細かいエピソードが駆け足に感じて「その道具もっと掘り下げて観せてよ!」て、もどかしさなんかもあったりして。
過去の泣きエピソードを数珠で繋げてれば、そりゃあ泣けるんですよね、確かに。自分も泣きましたよ。落涙しました。
でもね、だったら別にドラえもんが題材じゃなくても良かった筈なんですよね。良かったんです。
「この3DCGアニメは絶対にドラえもんじゃなきゃいけない!」てサムシングが欲しかった。そのサムシングを脚本で練って練ってしっかりと提示して貰いたかった。
ああ、うん!これは確かにドラえもんだね!ていう何か(いや、自分的にはそう感じた、てことなんですけど)。
まあ、そんな感じです。
いつまでも傍にいて、ドラえもん
お馴染みドラえもんが初の3DCG映画に!
レンタルではずっと見ているが、たまたま試写会が当たったとは言え、ドラえもんの映画を劇場で観るのは久し振り。
藤子先生の遺作となった「ねじ巻き都市冒険記」を最後に劇場では観なくなり、その後声優陣を一新した「のび太の恐竜2006」が気になって観て以来。
劇場は子供や親子連れでいっぱい。
改めてドラえもんは、いつまで経っても世代を超えて愛されてるなぁと再認識した。
CGのドラえもん?…と最初は危惧したが、心配する必要ナシ。
考えてみればCGのドラえもんは昔からCMで見ているし、何より監督が「フレンズ もののけ島のナキ」の山崎貴&八木竜一コンビなので、クオリティはお墨付き。
特に感嘆したのが次の2点。
まず、タケコプターで空を飛ぶシーン。これは3Dという事もあってか、風を感じるような浮遊感。
そして、ドラえもんそのもの。あの光沢、あの質感…ドラえもんが本当に居たらこんな感じなのかなぁと思わずにはいられなかった。
物語は素直に感動。
ドラえもんの数あるエピソードの中でも特に泣ける名作エピソードをベースにしているので、感動しない訳がない。
それ以外の幾つかのエピソードもサブとして挿入され、ドラえもん好きならニヤリとしてしまう。
どのエピソードも、いつもの映画の大冒険ではなく、藤子先生の言う所のSF(少し・不思議)な日常物語なのも、より一層身近に感じる。
一番の泣きポイントは映画のクライマックスを飾る「さようなら、ドラえもん」〜「帰ってきたドラえもん」だろうが、僕は、しずかちゃんのパパの余りにも有名な台詞にじんわり。
藤子先生の人となりと、優しく温かい心が伝わってくる。
やっぱり、藤子先生偉大なり。
ちゃんと現声優陣が声を担当している点にも好感。
苦言があるとすれば、青年のび太=妻夫木の声がイマイチ。CMではあんなにハマり役なのに…。
それから、泣かせよう、感動させよう、という“演出”が気になってしまった。そこら辺、もうちょっと自然にならなかったものか。監督が山崎貴だから致し方ないか…。
だけどこの夏休み、親子で観るには持って来いの好編。
人生お先真っ暗だと嘆くのび太。
ドラえもんの助けを借りて、頑張れば人生明るく前向きに変えられる事を教えてくれる。
しずかちゃんとの結婚以上に、ドラえもんという素晴らしい友が傍に居て、のび太の人生はこの上なく幸せだと思う。
最後のNG集はいらないと思う
僕の妹が小学校四年の時の小○館の学習雑誌で連載が始まった。
のび太や静香ちゃんは、今63歳。
僕の妹が小学校四年の時の小○館の学習雑誌で連載が始まった。
僕はそれを読んで直ぐにファンになった。
今、僕の妹は63歳。
時間が経つの早いな。
想像してたよりは悪くないが……
想像してたよりは悪くない。でもそれは原作が面白いのであって映画が面白いわけではない。というのが総評。
山崎貴監督の作品は『アルキメデスの大戦』だけ鑑賞済みです。『アルキメデス』は個人的にもすごい楽しめましたし、世間的もかなり評価は高いですよね。山崎監督の別作品として、ルパンとドラクエも本当は観に行く予定だったんですけど、あまりにも評判が悪かったので結局観に行きませんでした。
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勉強も運動もできない冴えない少年である野比のび太(大原めぐみ)のもとに、未来の世界からネコ型ロボットのドラえもん(水田わさび)が現れる。将来、ジャイ子と結婚して散々な人生を送ることになるのを変えるために、のび太と共に生活を送ることになる。
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何で山崎監督は映画作る時に薄ら寒い絶妙にダサい英語のサブタイトルつけるんだろう。「そういうセンスの持ち主なんだろうな」って感じですね。年に1~2本くらいのペースで映画作っててとにかく多作な印象ですね。そして、映画をそんなに見ないライト層には好かれているけどコアな映画ファンからめちゃくちゃ嫌われている印象もあります。「そこまで言わんでもええやん」ってくらいの酷評レビューもよく耳にしますよ。ライムスターの宇多丸さんとかね。そういうタイプの監督の作った作品ということで、正直かなり警戒しながら鑑賞しました。
結果的に身構えて観た割に、『STAND BY ME ドラえもん』は「そこそこの良作」だったと思います。
少なくとも酷評するほどではないと感じました。迫力のあるタケコプターの飛行シーンなど、平面のアニメではなく3Dにした意義もしっかり感じられましたし、立体的に見えることで「こうして見るとドラえもんってデケェな」みたいな新たな発見がありましたし。ストーリーもしっかりしていたし笑える部分はしっかり笑えた。
しかし同時に「これは山崎監督の功績なんだろうか」とも思います。
だって原作のあるストーリーなのでストーリーが面白いのは原作のおかげですし、迫力満点の3DCGは魅力的でしたがCGの製作を仕切っていたのは多分山崎監督じゃなくてCGスーパーバイザーの鈴木健之さんですし。エンディングの感動も秦基博さんの曲のおかげです。
監督業が八木竜一さんとの共同なのでどこまでが山崎さんの手腕でどこからが八木さんの手腕なのかは全く分からないんですけど、少なくとも脚本担当の山崎監督が原作を改変して付け足したのであろう「成し遂げプログラム」とか「エンディングのNG集」とかは正直見ていて不快に感じるレベルでした。
本作の山崎監督の功績は「原作改変が少なかったこと」なんだと思います。オリジナリティを出した次回作の『STAND BY ME ドラえもん2』の評価が本作と比べて低いことからも何となく察しました。
不満点も多少はありますが、決して悪い作品ではなかったです。観て損はないと思います。
旧世代には違和感が
友に頼る人生
未来は変えられる!
原作7つのエピソードをいかした作品。のび太とドラえもんの出会いから始まり、のび太のことをひいひいお祖父ちゃんと呼ぶセワシも登場する。最初はドラえもんのソフビ人形感に違和感を覚えつつも、徐々に慣れてきた。こんな未来グッズもあったんだな~などと感慨深げだったのですが、冒険心をあおるよりものび太がダメ人間になるグッズばかり・・・いいのか?
セワシが最初に、ジャイ子と結婚したなんていう写真を見せるんだから、これがしずかちゃんと結婚したなら君が生まれなくなるでしょ!と、いきなりのタイムパラドクスを突きつけられた。セワシは頭良さそうなのに気づかないのか??BTTF2のように相手が同じならいいのにね。
いつもの映画ドラえもんのように冒険によって仲間の絆を深めるわけでもなく、“記憶を未来へ送る”という画期的なエピソードだけが面白かった。一本のストーリーとしては盛り上がるべき展開もなく、ダイジェスト版のような作りになっていたのが残念なところ。
しずかちゃんの入浴シーンあり(立体的なところがうれしいかもしれません)。
軽々と時空を超える
さてドラえもんです。私は小学館の幼稚園〜6年生とコロコロを読み続け、単行本も1巻から読んだ世代です。TV放映もあんなこといいな♫から。中学にあがってからキッパリとドラえもんとの関係が断たれたのですが、20年たって長女が誕生して復活、いまTV放映中のドラえもんは、声優陣だけではなくキャラクター設定がちょっと変更されているのはよく知られた事実。そしてこのドラえもんです。声優は現在の布陣、CGで3Dもある。ストーリーは既知、やっぱりドラえもんは時空を超えるんだなと実感します。カミさんは「のび太みたいな子どもをもったら…」と身につまされ、私は「うちのカミさんはのび太だな」と痛感します。のび太もやはり時空を超える。ちなみに10歳の娘は誰にも感情移入しなかったそうです。つまりこの映画はコピーそのままに「すべての子ども経験者のみなさんへ」なんです。あの有名な発明家も凶悪な犯罪者もみんな昔子どもだったわけで、STAND BY MEドラえもんをみたなら、なにかしら感じるものがある、それは保証できます。箴言が散りばめられていますがハイライトはしずかちゃんのパパの言葉、それを予告編でバラすのはどう考えてもなしですね。
映像はキレイ。古きよき少年時代
ドラえもんの世界をコンピュータグラフィックスで3D表現しただけで、じゅうぶんすごいが、それが動き回り、「モンスターズインク」のようにキャラクターが生き生きと喋る。のび太も2Dアニメや原作よりもさらに可愛くなっている。ストーリーは、はじめのはじめからあり得べき終わりまで。やや、テンポは早く、ポケットのひみつ道具の紹介はあっさりと、主人公のび太の成長物語に主眼を置いている。未来と現在で、タケコプターで空を飛び回る構図はさすが。
しかしなぜセワシが4代前の先祖の少年時代にドラえもんを送り込んだのかについてはしっかり切り込んでいなかった。しずちゃんと結婚させるためというより、「のび太がドラえもんを発明する」という物語でなければ、のび太のところにだけドラちゃんがきた訳の説明がつかない。のび太とジャイ子の子孫がセワシならば、送り込んだ当のセワシは消えてしまうのではないかな。それともセワシと自称している男は本当はのび太の子孫ではないのか。ジャイ子との結婚写真はつくりものなのか。色々考えてしまう。
映像が綺麗 ただ大山のぶ代の時代のドラえもん世代なのでキャラの微妙...
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