「貧しても鈍しない。最後は人柄です。」超高速!参勤交代 harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)
貧しても鈍しない。最後は人柄です。
本木監督の作品は今まであまり観たことがなかったけど、予告編が気になっていたので観てみました。
題名と予告編の感じではコミカル色が強い作品のように思っていたが、それ一辺倒と言うわけでもなくて(勿論笑う作品なのだが)ホロリとする場面あり、アクションあり、人間ドラマやラブストーリーまで入り、そして福島いわきが舞台で大根をかじるシーンや沢庵や「土を守れ」などというセリフからして、これはなるほどあの事へのメタファーにもとれる。
そんないろんなことを盛り込んでコミカルなパッケージに包んだちょうど良いバランスの作品に仕上げた感じだ。
予定外にも5日間での参勤交代を命ぜられ、あの手この手で任務を果たそうとする様は上からの無理難題に悩まされるサラリーマン諸氏なら共感出来る話なのではないだろうか。
本作を例えるなら『七人の侍』と『十三人の刺客』に『のぼうの城』を少し混ぜて6ぐらいで割った感じのライトテイストな作品です。
キャスト的もそんな感じを受けました。(猿の名前とか)
役者さんは皆さん良かったと思います。
特に私は兼ねてから甲本雅裕さんは達者な方だなあと感じていまして、本作でも名脇役ぶりを発揮していらっしゃいます。さすがです。
序盤で登場人物個々のキャラクターを紹介する手際などサクサク超高速な感じで好感が持てました。
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