パイオニア
劇場公開日:2014年2月19日
解説
1980年代初頭のオイルブームに沸く北海を舞台に、海底でのパイプライン敷設作業に従事するダイバーたちが思わぬ事態に巻き込まれていく姿を描いた深海スリラー。クリストファー・ノーランによってハリウッドリメイクもされた「不眠症 オリジナル版 インソムニア」(97)や、「私は『うつ依存症』の女」(2001)で知られるノルウェーのエーリク・ショルビャルグ監督が手がけた。ダイバーのクヌートとペッターの兄弟は、ノルウェーとアメリカが共同で行う深海プロジェクトの隊員に選ばれる。誇りを胸に訓練にのぞむ2人だったが、途中で空気が途絶える事故が起こり、クヌートが命を落としてしまう。ペッターは一方的に事故の責任を負わされるが、やがて地上で空気を送る作業を担当していた同僚が発作持ちであったこと、ダイバーたちを管理する医師もそれを知っていながら黙っていたことが明らかになり……。「未体験ゾーンの映画たち 2014」上映作品。
2013年製作/106分/ノルウェー
原題:Pioneer
配給:アース・スターエンターテイメント
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る

- ×

※無料トライアル登録で、映画チケットを1枚発行できる1,500ポイントをプレゼント。
ネタバレ! クリックして本文を読む
海上の掘削プラントからどうやって陸上まで石油を輸送しているのか?なんて今まで考えたこともなかったし、まして深海のパイプライン敷設工事がどんな風に行われるかなんて考えたこともなかったので、この類の工事ではダイバーが重要な役割を担っていたことは、新鮮な驚きではあった(70年代の状況はともかく、今もダイバーが実際潜って溶接作業をしているのだろうか?)
パイプライン敷設工事は莫大な利益を生むが、ノルウェー側は、ダイバーが安全に潜水する為に必要な呼吸ガスの配合についてはアメリカ側に頼るしかなかった。ガスの配合についてはアメリカ側はノルウェー側に情報を提供していなかった。
これがすべての始まり。
ノルウェー側はパイプライン敷設工事について自国ですべてを仕切りたかったわけで、そのためにどうしても手に入れなければならなかったのが、ガスの配合についての情報。一方、自国の呼吸ガスがダイバーの健康に重大な悪影響を及ぼすことは明らかにされなかった。
要は、ノルウェー側がアメリカ側を罠にかけて、情報を手に入れ、プロジェクトから追い出したというお話。
しかし、こちらの理解力の問題か、登場人物のどちらがノルウェー側でどちらがアメリカ側なのかも分かりにくいし、二度観てようやくストーリーの全体が理解出来た。