ダラス・バイヤーズクラブのレビュー・感想・評価
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重い内容ではあるが…
昨年度アカデミー賞作品賞ノミネート、主演男優賞受賞、助演男優賞受賞ということで、今回鑑賞したが、なかなか見応えがあった。内容自体はエイズをテーマとしていてとても重いのだが、生きることとは何なのかをひしひしと訴えてくる。マシュー・マコノヒー、ジャレッド・レトの演技は受賞しただけあって、申し分ない。音楽なども良くて、見入ってしまう。個人的には作品賞受賞しても良かった気がする。
病気と闘う人
マシュー・マコノヒーとジャレット・レト。
2人の演技に対する姿勢が際立つ映画。
いまは健康だけど、もし大きな病気になったら自分はどんな生き方が出来るのだろうか…そんなことを考えた。
主人公が医者に母親の絵を渡すシーンはグッと来た。
病気になって、再度人間らしさを取り戻していくカウボーイに泣けた。
アメリカのいろいろが分かる映画だったな。
なってみて初めて分かる事
酒女博打薬と奔放に生きるカウボーイがHIVに掛かり1980年代当時偏見と誤解に満ちたこの病から生延びる為、未承認薬密輸をビジネスにして国絡みの薬事利権と戦う話。自身が患者となり生延びる為また金儲けの手段として初めた活動が、最終的には同じ病を持つ人々を少しでも救う為にと使命感と共に変わっていく様には泣けた。同様にメスやコカイン使ってた男が加工食品にすら抵抗を感じる様になっていく様は笑えた。自分も数年前から指定難病持ちで投薬治療を受ける身の上、共感する部分は多かった。ウルフオブウォールストリートでもヤク中なマシュー・マコノヒーのキャラ作りの為の努力含め演技が非常に良い。ジャレッド・レトもトランスジェンダーという難しい役をスマートにこなしていてとてもよかった。
テキサス男が薬事法無視の
規制や規則は必要だから存在するはずが、余命が宣告され、なりふり構っていられない人には足かせになることも。
常識にとらわれない生き方、不可能を可能にする行動力、薬事法に対する皮肉、自堕落だった男が役割を見つける姿が描かれていた。
ユーモアは困難な状況で元気をくれる「お前に必要なのはハグとロデオの観戦さ」とか、言ってみたい(笑)
死に直面した男の行動力
余命30日と言われた男の行動力が素晴らしい
今までドラッグなど無茶して生きてきた男が自身の病状をしり、HIVとは何かから勉強しはじめ、行動を起こしていく
周囲の無知識からくる差別や偏見を受けつつも、自分が正しいと思った道を違法ではあるが突き進んでいく
荒れた生活をしていて、適当に過ごしているように見える男が、死に対して恐怖を抱き涙を流しているのはとても切なかった
自分が助からない病だと知ってから生きるということは、耐え難いものなのだろう
悔しくて、怖くて、たまらないだろうと思う
そんな中で、国をも動かしていく行動力
彼の残した功績は素晴らしい
医師の余命宣告から、長い歳月を生き抜いたことに感動した
主人公の変化の様子がすごい
場末感漂うカウボーイだが、意外と素直にHIV陽性を受け入れて、一見不向きな図書館にこもって治療薬について調べたり、まっすぐだった。急な余命宣告を前にして、生きる事に貪欲に、HIVになる前よりも更生した生活を自ら送っている。副作用の大きな認可薬よりも海外の認可外の効果のある薬を求めて手段を選ばず密輸するうち、いつの間にか、人の為も思いながら行動するようになっていく。主人公が1作品の中で、顔つきや顔色や体型まで、病状や心情に応じてビジュアルもころころ変わっていく。医者や役者よりも、命がかかっている患者の方が余程知識に富んでいる。
荒くれた弟とは違い警官の道を進みながらも、弟を優しく見守りピンチを救う兄の存在がとても温かかった。
当たり前の日常が脅かされる不健康は恐ろしい。
マコノヒー、再評価に成り上がり
終わった俳優ってイメージ定着のM・マコノヒーだったが最近の出演作が頗る良い。
そしてオスカー受賞と蘇った感が素晴らしい注目する役者になった。
ロデオ・カウボーイにドラァグクィーンの二人の演技にヤラれた。
地味な印象?のJ・レトもオスカー獲って渋い役者になった。
タダでは死ねないヤサぐれたギリギリのM・マコノヒーの生き様とJ・レトの存在感に感服。
カウボーイ・ヒーロー
我が強く不器用で自由奔放、絵に書いたような荒くれぶりのテキサス・カウボーイ。
そんな彼が気付いたら、最初は毛嫌いしていた人々の為に行動している姿に感動しました。
徐々に、体は痩せほそっていくのですが、それとは相反して、人を想い、優しく、力強い目をしていく主人公に観ていて涙が出た。
うーん
余命を告げられた人がどう生きていくか
みたいな内容かと思ったが、焦点が違った。
エイズやゲイに対する偏見と、
死の病に関して未承認薬を利用・配布することの功罪や、
承認機関(FDA)の問題点等を描いた作品。
生きたい!という気持ちは応援できるけど…
実話に基づいた…
アカデミー男優賞
やはり私はミーハーだ(笑)
しかしながら
マシュー・マコノヒー氏がとても苦手で、躊躇していた
やっぱり避妊は必要だよね
やはり死ぬとはとても怖いものだ
生きたいと思う
その気持ちは応援したくなる
そうか
当時はエイズとはゲイ特有の病気と思い込まれていたかもね
差別と偏見
法規制などなど
ロン自体もステレオタイプというか偏見ある男な気がして
ホモ野郎と字幕が出るたびに、
ロンが自分の余命を告げられると
「マザー◯ッカー!」と何度も叫んだり
気持ちは分かるんだけど、
HIVについて猛勉強したらしいから、その辺りは凄いと思うけれど、自分の不摂生や女好きからかかった病気なのにね…
なんて…なんとなく嫌な気分になった
メキシコから戻ったロンはだんだんと元気になってきたように見えるから不思議
ま、病気が病気であるから完全ではないけれど
自分の金儲けから始まったことだけど、いつの間にか皆んなのため?みたいになってたね
人も雇ったりして
藁にもすがりたい気持ちになる
人それぞれに合った薬や治療法があるだろう
裁判に負け帰ってくるロンは大拍手を受ける
なんだか教祖的になっていて
なんか違うよな…
って思ったり
マシュー・マコノヒーもジャレッド・レドも役作りの為に過酷な減量をしたとのこと
過去にそのような役作りをした俳優が何人かいた
アカデミー賞を獲得してる
それが賞取りの近道的?にならないといいのだが…
エンドクレジットはやはり
T. Rexだった(笑)
総合的にまたまた
辛口かな…(笑)
激やせが痛々しい映画
Mマコノヒーがアカデミー主演男優賞を取ったのも納得の演技。
でもストーリー自体は、実話に基づいているからとは言えいまひとつ・・・
もっと当局との争いとかいろんな苦労があったんじゃないかと思うわけだが、そのあたりが描写が少なくて盛り上がりに欠ける気がした。
目を背けてはならない現実
最初は自由に生きててふざけた人だったのに話が進むにつれて周りをみて行動するようになって観てて良かった。
行動の根底には「死にたくない」ってのがあって、どんな人でも死にたくはないし神にすがるような思いを持っているんだと感じて観ていて辛いことが多かった。
偏見が生み出す差別は恐ろしいもので正しい知識というものが無くてはならないということと、最期までやり通せば少なからず結果はでるから簡単に諦めたりするもんじゃないということかひしひしと伝わった。
マシュー・マコノヒーが主演だったとは観終わってから知った。「インターステラー」のイメージがあったから全くちがったけれど演技がとてもうまかった。
でもそれより助演男優賞の人は凄いと思う。
マシュー マコノヒーはこの映画でアカデミー主演男優賞をとったとか。...
マシュー マコノヒーはこの映画でアカデミー主演男優賞をとったとか。
まぁそんな事も頷ける名演技。
初めて観た『評決のとき』からなんて演技の上手い俳優さんなんだろうと思っていました。
そのあと、何と無く映画に出ていない印象がありましたが、『インターステラー」の主演といい、完全復活ですかね。
この映画には破天荒な実在の人物に演じる魅力を感じたんでしょうね。
映画の内容は、15.18禁になるような、過激な性描写の場面も有りますが、ある人物の半生としては普通に観ていられるストーリー。
もちろん悪くはないですが、メチャクチャ奇想天外でも、すごい事を成した訳でもない(見方によっては凄いか?)人物の話。正直、自分を含めて知らない人は多いのでは⁈
アメリカでは有名かなぁ?
AIDSの感心高そうだし。
トータルで、なかなか楽しめたいい映画でした。
実話を元にした…
実話を元にした映画は好きではありませんが、この映画は期待を裏切りとても◎
80年代の話だそうですが、その頃はまだAIDSに対して偏見の塊。AIDSに。ホモに。ドラッグに。カウボーイに。そしてアメリカに…
余命30日って言ったら、お涙物語じゃないすか、普通。この映画はお涙頂戴って言われなくても感動してしまう。ロンの生き方に。
アカデミー賞も納得のマコノヒーとレト。
彼は富も手にして、薬の入手ルートも確保出来ていながら、何故訴訟を起こしてまで戦ったのか?訴訟で勝ってしまうとクラブ経営は成り立たなくなってしまうのに…。
崇高な目的の為に彼が取る手段は、「自分で飲む薬くらい、自分で決めさせろよ」。国がやってることなんかに従ってられっかよ。というスタンスは、80年代でなく、今のアメリカにこそ響くメッセージ。
「もう一度ロデオに戻りたかった」という夢を叶える爽やかなラストシーンは、色んな思いが巡ってとても胸を打つ。
余命30日からの再出発
80年代、テキサス州ダラス。
酒と女とロデオに明け暮れ、刹那的に生きる電気技師のロン。
ある日、ロデオの賭けに負けた彼は、負けを踏み倒して自分のトレーラーハウスに逃げ帰るが、膝から崩れ落ち意識を失ってしまう。
病院のベッドの上で目覚めた彼を待っていたのは、厳しい宣告だった。
HIV陽性。
余命わずか30日。
エイズ=ゲイ
80年代当時、エイズは同性愛者が感染する病気という偏見に満ちた時代だった。
同性愛者でもない自分がエイズに感染する筈はない、とロン自身、感染したという現実を信じることが出来ない。
しかし、何より痩せ細り衰弱した身体が厳しい現実を彼に突きつけていた。
エイズ治療の新薬AZTの治験に参加出来なかったロンだったが、AZTには強い副作用があると知る。
彼は、アメリカ国内では未承認だが副作用も弱く効用も証明されている薬を求めてメキシコへ。
余命30日?
死んでたまるか!
彼を動かしているのは、
「死にたくない」「生きたい」
という強い意志だが、
言ってみれば、実に自分本位な動機だ。
ダラス・バイヤーズクラブの設立も、
同じ病の仲間を助けるというよりも
どちらかといえば、ビジネス。
しかし、彼は生きるために病気について学び、新薬についてリサーチし、一端の専門家並みの知識を得、彼が設立したダラス・バイヤーズクラブは多くのエイズ患者を助けることになる。
衰弱した身体に鞭打って薬の確保に奔走する彼がふと理解者である医師イブに弱音を吐く。
死なないことに一生懸命で、
生きてる気がしない。
しかし、自堕落に生きてきた彼は
「余命30日」から生き始める。
これが実にいい、というか清々しい。
彼の身体は衰弱していくが、彼の精神は生き生きと充実していくのだ。
一方、皆がロンのように生き直せる訳ではない。
同性愛者に対して偏見を持つロンに代わってゲイ・コミュニティとの橋渡し役となるトランス・ジェンダーのレイヨンは、彼の活動に協力しながらも、どうしてもドラッグを断ち切ることが出来ず、
結局それが彼の命を縮めることになる。
死を前にして彼がクラブの存続の為に疎遠だった父親を訪ねるシーンには胸が詰まる。
彼はドラッグを断ち切ることが出来なかったが、最期まで闘い続けた。
(このシーンのレイヨン、というかジャレッド・レト!その彼の弱さも強さもひっくるめて抱きしめたくなった!)
ロン、レイヨンを演じたM・マコノヒーとジャレッド・レトはそれぞれ20キロ、18キロの減量をしてこの役に臨み、見事にオスカーを獲得した。
減量は役にリアリティを与えはしたが、受賞は彼等のこれまでのキャリアの積み重ねであり、実力だと思う。
どんどん痩せ細っていく二人の傍で、医師を演じたジェニファー・ガーナーの健康的な姿はロンとレイヨンの二人にとっても観客にとっても慰めとなっていたと思う。
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