ファインディング・ドリーのレビュー・感想・評価
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テーマが明確。
ファインディング・ニモの13年ぶりの続編は主人公がドリー。
わすれんぼう。とは聞こえはいいが、ドリーはすぐに記憶
を失うので、周囲にいつも面倒をかける。それでも明るい
彼女のキャラを若干イラッとしながら見守ることになるが、
どうやら幼い頃からの病?で、両親がドリーのために尽力
してきたことが伺える。元気に育つドリーだったがある日
両親と生き別れとなりその後ニモ達と出逢い旅をしてきた。
そのドリーが突如両親に逢いたい!と申し出て彼女の出自
を辿る旅が始まるのだが…。要所要所でフラッシュバック
する記憶が涙モノなので効果抜群、一見お調子者のドリー
の苦労を知って、早く両親と逢わせてあげたくなってくる。
協力仲間ではタコのハンクが絶妙なキャラで、あり得ない
成功するはずのない旅を順当に後押しする。あり得ないと
いえば海洋生物研究所のアナウンスがなぜか八代亜紀!?
どうりで変な喋り(ゴメン)と思ったが、しかし彼女は終盤
素晴らしい歌声を聴かせてくれる。エンドロールは必見♪
中高年には懐かしいあの名曲が二つのバージョンで聴ける。
ずいぶん経ってからの続編でもしっかり声優陣は変わらず、
しかも声の劣化がまるでないのは凄い。室井滋はこの役に
大喜びしていたけど、ご本家エレンに迫る上手さだと思う。
足りないものを抱えたそれぞれの生物が、仲間の協力の下、
懸命に前へ歩もうと頑張る姿がどれも愛おしい。親ならば
何年でもそりゃ待つわよ。貝殻のくだりは予想通り泣けた。
(更に凄いのが短編!ひな鳥の冒険で早くも涙腺ウルウル~)
水の表現が素晴らしい
3D 吹き替え版を鑑賞。前作ファインディング・ニモは 2003 年の公開であるので,今から 13 年前であった。中学生だった息子と見に行った覚えがある。息子を捜して長旅をするカクレクマノミの父親の話ということで,非常に感情移入し易かった映画であった。ドリーはサブキャラとして登場するナンヨウハギのメスで,常にハイテンションで頭の切れが抜群で,物語のチアリーダー的な存在であった。本作は前作の1年後の話で,ドリーに焦点を当てた続編である。
ドリーは文字が読めたり,クジラ語が話せるなど,非常に頭が良いのだが,その一方で健忘症を患っていて,たった今話していたことさえ忘れてしまうという設定になっている。これは前作でも同様であった。まさに若年性アルツハイマー患者を見ているような気がして,笑いのネタにするにはちょっと気が引ける設定である。健忘症でなくてはならなかった訳は,この続編を作るためだったのではないかという気がするほど,話の導入には良いのだが,本編中そのエピソードが頻出するので,どうにも笑いのツボとしてはスベっている感じがした。
映像は,何と言っても水の表現が素晴らしかった。特に,水中の浮遊物まで丁寧に描いてあったために,3D の奥行き感を表現するのに役立っていたように思う。一口に水と言っても,奇麗な外洋や水槽の水もあれば,掃除用のバケツに入った汚れた水まで出て来るのだが,とにかくその色合いや透明度などの表現には舌を巻いた。動物については魚や海亀なども素晴らしかったが,主要なキャラであるタコの見事さには驚嘆させられた。
脚本は,やや盛り過ぎの感もあったが,思いがけず,途中で「幸せの黄色いハンカチ」を彷彿とさせるようなシーンに出くわして,不意打ちを食らって涙ぐんでしまった。(つД`;) こういう心の琴線に触れるような脚本は好きである。この点に免じて,最後の方のハチャメチャな展開には目を瞑ってやっても良い。
問題は,吹き替えの演出と台本である。本来は,カリフォルニアの水族館が舞台なのに,日本語吹き替え版では建物名や行き先表示板などが全て日本語表記になっているため,どう見ても日本の水族館にしか見えないのであるが,一部の魚をフィラデルフィアの水族館に移すという台詞がそのまま使われ,その移送手段がトラックだと言うのだから目が点になった。フィラデルフィアの水族館のシーンが出て来る訳ではなかったのだから,ここは日本のどこかにしておいた方が良かったのではないだろうか?
また,館内アナウンスの声が八代亜紀というのは別にいいのだが,自分を八代亜紀と名乗っているのがまた違和感を全開にしてくれた。ますます日本の水族館にしか思えないではないか。どうやら,各国語の吹き替え版を作る時は,このアナウンス役を有名人に当てるようにという指示があるらしいのだが,その演出はかなり問題があると思った。
吹き替えは,ドリーの室井滋やニモの父親マーリンの木梨憲武は前作からの継続で,それぞれいい味わいを出していたと思うが,室井滋の声はあまりに独特なので,あの顔が容易に浮かんで来てしまうのがちょっと難点ではと思った。今作初登場となるのはタコの上川達也とジンベエザメの中村アンで,それぞれかなり健闘していたと思った。特にジンベエザメは,人の良さが感じられるような声で非常に好感が持てた。
音楽は前作から引き続きトーマス・ニューマンが手堅い曲を書いていた。エンドタイトルで流れる曲がジャズの名曲 Unforgettable(邦題:忘れられない人)というのには吹き出してしまった。さらに,本家の歌唱に引き続いて八代亜紀の歌う Unforgettable が聴けるのは吹き替え版だけのオマケのようなものだったのかも知れない。エンドクレジットの最後にオマケ映像があるので,最後まで席を立たないようにとご忠告申し上げたい。
(映像5+脚本4+役者4+音楽4+演出4)×4= 84 点。
ハンクに助けられた映画
八代亜紀ねぇ
日本では圧倒的に親子での鑑賞が多いと思われるこちら。
小学生低学年にはただのエンターテインメントになってしまうのかな。
映像も綺麗だし見どころはたくさんあるとは思うが、何か物足りなさを感じるし、八代亜紀のインパクトが強すぎて何とも消化不良。
ドリーの声の室井滋さんも、なかなかの違和感だし。
他のPIXAR作品ほど、子供に見せたいと強く感じなかった。
大作なのでは??
面白かった
超面白かった。小さい頃のドリーの声、可愛い声だった。大きくなってからは前作と同じ室井滋さんで、ドリーの性格に凄く合っていると思う。
ドリーは生まれつきかなりの忘れん坊で(記憶障害に近いですね)端から見れば無茶苦茶で無鉄砲なのだけど、臆病ではなくて、むしろ行動力がある。代わりにニモのお父さんのマーリンは考え過ぎて慎重過ぎ。ドリーの行動をセーブするばかり。だけどそんな2人(2匹)だからバランスが取れているのかも。
タコのハンク、噂通りに良いキャラだった。
次はハンクメインで作ってくれないかと期待する。
唯一疑問の部分、なぜ八代亜紀さんなのか?インパクト大なのは認めるけど、あそこだけ「日本人」なのはちょっと違和感ありです。
たくさんのキャラが出て来たけど、最高なのはラッコさん達^^ 大爆笑 椅子の揺れが止まらなかったです。
そしてスローモーションからのバックに流れる音楽、What a Wonderful World 最高!そしてエンディングに流れた曲 Unforgettableもシブくて、これはオトナの映画ではないかと思った。
○ 最後に一言
エンディングの途中で席を立つと前作の続きのオチが見れないですから、最後まで見ることをお勧めします。
八代亜紀
そこそこまあまあ
何年越しか忘れるほどのファイディング・ニモの続編。復習必須かと思いきや、前作から引き続き出てくる魚たちはキャラが濃いので勝手に思い出せる。ただ、エンディング後の映像のためには思い出しておいた方がいいかも。
タイトルの通りドリーのために旅するお話し。正直ニモの方が面白かった。また、ドリーが主軸なのであまりの忘れん坊っぷりにイライラする人もいるかも。見なきゃいいんだよ、そんな人は。
話の展開はかなり良い。テンポもいい。ラストのドリー救出にはハラハラする。だけど、何か足りない…。ニモのときはほぼ全編海だったからだろうか。冒険感をもっとほしい。
映像はきれいだしコメディ要素もよい。新キャラもいい感じ出してる。90分はあっという間、だけど、何か物足りない。いや、面白いのは面白いんだけど…。
本作が魚達の冒険である意味って?
前作公開から13年経ち、公開時に子供だった層が20代になっている事を考慮してか、前作ではコメディ要素が強かったドリーの記憶障害という設定を深掘りした本作。
ドリーが自分の過去を探す、という意味の「ファインディング」。
なのだけど、魚達のファンタジックな冒険物という外観が、本作で制作陣がやりたいであろうストーリーと全然調和できていないような…。
トイストーリーシリーズだと「おもちゃ達の冒険」という基本ストーリーが「子供の成長」というメタファーと非常に高い親和性を持っていたのでシリーズものである意味があったのだけれど…。
確かにファインディング・ニモにあった障害というメタファーは大人も見て考えさせられる要素だったけど、シリーズとしてあえて海の生き物達の冒険という枠組みでやらなくても良いのではないだろうか。
というか水族館を海の生き物達を治療する場所として全肯定してしまっているあたり、前作のテーマ性からも後退しているような感じがしてならない。
日本仕様の、仕上がりの酷さ。
相変わらず3D字幕版は日本公開が無いので2D、しかも吹替版で鑑賞。
やりたい方向は解るのだが、いまいち微妙に「コレジャナイ感」が拭えなかったのが残念な一本。
ますます進化した映像は圧巻。
ストーリーは置いておくにしても、演出的にも「うぉっ!」と嬉しくなる所もあるのだが…
そもそもの問題として、主人公ドリーが「痴呆徘徊女性」にしか見えず、全く魅力的でないところが難点だった。
しかも上手い下手は別として、それが室井滋氏のあの調子でずっと続けられるのでかなりゲンナリした。
また近年のピクサー(引いてはネズミーアニメ)の、「日本向け本編改定」も過去最低に酷い。
「やり過ぎの上に中途半端」
サッチモと八代亜紀さんと、両方にほんと謝れ!と言いたいレベルだった。
要らない親切の押し売りは、本当に勘弁していただきたい。
誰が望んでこうなってしまうのか。
関係のない話だが、公開直後に流れた某英会話キッズ教室のCM。
「ドリーを観たら○○○!」
残念、全国の殆どで公開されているのは吹替え版、しかも英語表記を塗りつぶした日本仕様版だよ。
関係ないけれど、企業も親切顔した銭ゲバのカモにされるんだな…なんてことを感じた作品。
せっかく観たのに、残った感想がこれだもんな…
18の時の「トイ・ストーリー」でピクサーに惚れて追いかけ20年超。
独自でやっていてくれたら、こんなにならなかったんじゃないかな、と悲しくなるばかり。
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