「赤の他人がボロ泣き」インサイド・ヘッド ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
赤の他人がボロ泣き
ピクサーにはもう期待してないとか言ってすみませんでした!結構終盤まで頭の中―インサイド・ヘッド―の世界観の説明に終始した感はあるものの内的葛藤を外的な活劇に仕立て上げただけでも凄い。ライリーが心情を吐露するクライマックスはボロ泣き…映画はエモーションだ!
実は中盤にもイマジナリーフレンドとの別れっていう泣かせポイントはあるんやけどそこは正直タルいなあ…とか思ったクチ。でもまあ気付かん間に心を掴まれとったんだろうなあ
物語は地味過ぎるかもしれんけど11歳の少女にとっては狭いセカイこそがすべて。監督の娘が主人公ライリーのモデルという極めてパーソナルな作品に赤の他人である俺がボロボロ泣いてしまう。やっぱりミクロはマクロに通ずる
様々な感情ひとつひとつを…というよりはアンビバレンスをこそ大切にしていこうっていうメッセージも素晴らしい
とはいえ『インサイド・ヘッド』。世界観の説明を『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ばりに視覚的なものに特化したらもっと素晴らしい作品になってたと思います。惜しい!
やっぱりピクサー最高傑作は『ウォーリー』!断トツ!
コメントする