劇場公開日 2015年7月18日

  • 予告編を見る

「感情が溢れてきます!」インサイド・ヘッド ArA-1さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0感情が溢れてきます!

2015年7月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

2015年7月18日
インサイド・ヘッド
(原題:Inside Out)

〈同時上映〉
南の島のラブソング
(原題:Lava)

【一言】
感動!ピクサー映画の中でも最高作。
最後は目がウルウル。
まさに『あなたの物語』そして「私に寄り添う物語」。

【STORY】
「頭の中ってどうなっているんだろう?」誰もが一度は考えたことがあるこの疑問。
ピクサー最新作の主人公はライリーという女の子の頭の中の感情たち。
ヨロコビ、ビビリ、イカリ、ムカムカそしてカナシミ。

両親からたくさんの愛情をもらって育ち、親友を持ち、ホッケーが得意な女の子ライリー。彼女の記憶は楽しいことでいっぱい。……ある出来事が起こるまでは。
ライリーが11歳の時、仕事の都合で故郷であるミネソタからサンフランシスコに引っ越すことに。しかし新しい生活は思い描くものとは違った。新しい学校に馴染めないライリー。そんな彼女の不安な気持ち渦巻く中、カナシミのミスにより感情をコントロールする司令でありライリーに楽しい思い出を与えるヨロコビがカナシミと一緒に司令部から締め出されてしまった。
バラバラになった感情たちと2つの感情を失ったライリー。
果たして感情たちはライリーの笑顔を取り戻すことができるのだろうか。

【感想】


観に行こうか迷っていたら応募した無料鑑賞券(ムビチケ)が当ったので早速観てきました。観て、迷っていた自分がばかりですだったと思いました。これはお金を払ってでも観るべき作品だと思います!

本編が始まる前から最初、そして最後まで。さらに短編映画までも。どこをとっても素晴らしかったです! 本編が始まる前の数分の映像と本編の最後に猛烈に感動しました!特に最後は目がウルウルしてきます。

監督が「これはあなたの物語」って言っていたけれども本当にそのとおりだと思います。 ただキャラクターが描く映画を観るだけじゃなくて自分の『想い出』、『感情』、『想い』にリンクして共感することができるからこそここまでの作品になったんだと思います。

思春期とか反抗期とかを経験した高校生、人生経験の長い大人、そして親。そういった人が観るべきだと思いました!


ピクサー長編アニメーション20周年記念にふさわしい作品でした。(こういう記念作品って不作なことも多いんですよね。)
ピクサーが今まで描いてきたメッセージや内容をギュッと詰め込んだような感じです。

シーンの一つ一つに心が動かされます。お母さんの一言、お父さんのセリフ。ヨロコビなどの感情たち。ヨロコビとカナシミの仲。ヨロコビを助けた夢の友達。そしてラスト。
そんな場面一つ一つに今までピクサーが作品に込めていたであろうメッセージが詰まっているような気がしました。

映像はポップで、カラフルでキュートで楽しいです。特に頭の中にある物が良いですね。トランプの家やトロフィーの街。夢の撮影現場やイマジネーションが生まれる場所などなど。
綺麗なCGアニメーションとカラフルな世界はやっぱりピクサーらしいです。
女子はこういうのが好きなんですかね?(笑)

あとは、細かいですが感情たちが綺麗でした。髪の毛などが分かりやすいですが各感情のイメージ似合ったような質感で。特にヨロコビの肌が良かったです。実線じゃなくフワッとした感じで曖昧なんです。
また、標識や看板などの文字がちゃんとした日本語になっていたんです!公開国に合わせて変えたんですかね?凄いです。


いつも邪魔者扱いのカナシミ。楽しい記憶があればそれていいのにどうしてカナシミなんているんだろう?そんなカナシミがいたからこそ私たちの今があり、思い出があるんです。この映画で「どうしてカナシミが必要なのか?」という問いに対する1つの答えが描かれます。
そのシーンが来た時は「そうか。だからカナシミって必要なんだ。」と心から思いました。 はっきりと言い切るのではなくて少しボヤッとした抽象的で、でも何が言いたいかは分かる。そんな描き方なので観ている個々人が『自分にとってのカナシミの必要性』を感じることができると思います。

予告編ではカナシミの声を演じた大竹しのぶさんがカナシミの役割について言っていましたね。


ちいさい頃はヨロコビでいっぱい。何をしていても楽しいし、全てが新鮮。生まれてから毎日がハッピーのライリーが描かれて観ているこっちがホッコリ。

引っ越しをきっかけに感情が崩れてしまうライリー。そんな彼女を観ていると辛くなります。頭の中の感情たちに「もうやめて!」と叫びたくなります。
そっとしておいてほしい気持ちや自分でもどうなっているのかが分からずに混乱してしまう気持ちはすごくよく分かります。
ライリーがどうしていいか分からずにあんな行動にはしってしまったり。あのシーンには驚きました。

何度も言うようにこうやって共感できるというのがこの映画の良いところだと思います。ヨロコビでもカナシミでもたくさん思い出がある人ほどこの映画で感動できると思いますよ。


本編が始まる前に5分ほどの特別映像が流れるのですがそれが凄く良かったです。この時点で良作決定ですよ!たくさんの人の思い出が詰まった5分間ですよ。 歌詞とリンクしているところがgoodです!


例えば嫌いなピーマンが食事に出てきたらイカリがスイッチを押す。危険なことがあったらビビリがスイッチを押す。そして楽しければヨロコビが押す。感情がどうやって現れるかが分かりやすいですね。 そして頭の中であんなにも感情たちが議論をしているなんて。

豆電球「

ArA-1
ともさんさんのコメント
2015年7月30日

最初の歌だけは星5でした

ともさん