「想像以上に」インサイド・ヘッド まるまるぷりんさんの映画レビュー(感想・評価)
想像以上に
良かったです。
正直少女の頭の中のストーリーなんて内容はあまりピンとこなくて、面白いかどうかもよく分からないけど話題だし、観てみるかぐらいの気持ちでした。
実際に観てみると…ストーリーにどんどんハマっていき、キャラクターの個性や頭の中と実際の行動のリンク感が面白くて、展開にもドキドキしてしまいました。
よろこびは人間の感情の中ではとても大きいものを占めているし、実際喜びという感情を通して人は幸せを感じられる。
物語の最初では悲しみの存在価値はほとんどなく、よろこびが感情のほとんどをコントロールしていた。
そして実際によろこびは自分さえいればライリーは幸せになれると信じきっていた。そして周りもそれを疑わなかった。
私もネガティブは良くない、ポジティブはいいことで、人生には嬉しいこと、楽しいことが沢山あれば幸せになれると信じていた部分もありました。
でもこの映画を観て改めて全ての感情の必要性に気付きました。
悲しみがあるからこそ得られる幸せがあったり、喧嘩をして怒ってぶつかったからこそ得られる信頼関係があったり。
感情はひとつじゃなくて、たくさんあるもの。
そしてそれを表現していくことで自分自身の成長や周りとの絆を築き上げていくことができることもある。
当たり前のことなのに、最近感情を抑えすぎていたり、悲しい気持ちに蓋をしていることが多かった。
もっと自由に自分の感情を出していいんだな、ってなんだか肩の荷が下りた気持ちになりました。
とても心が温かくなる映画でした。
辛くなったとき、我慢してるとき、行き詰まったとき、もう一度観たいと思える映画です。