劇場公開日 2013年12月20日

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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴのレビュー・感想・評価

全30件中、21~30件目を表示

4.0命の枠組から外れた者たちの終わらない夜宴

2014年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

寝られる

萌える

正真正銘の、ジャームッシュ作品ですね。
笑いスレスレ、下手したらギャグに転びかねない展開を危ういままに、しかしきちんとシリアスに描く手腕はまさしく彼の特徴です。
絵空事というか、世間一般で認知されている吸血鬼の設定を、殆どアレンジ挟まずに臆面もなく堂々と現代21世紀の舞台に落とし込むなんて、或る意味ではリスキーな世界観の提示というかね。でもそれこそが、紛れもなくジャームッシュの作品なんですよ。だから良いんです。さっきから彼の作品だって主張を連呼してますけども。

しかし、ジャームッシュのヴァンパイアは、それでも余所とは一味も二味も違うんですね。
哲学、思考のループに絡め取られながら生きているというか。
命の枠組、輪廻から外れた彼らは人間=ゾンビを蔑み、回転するレコード盤に自身をなぞらえ、死んだままに永遠の命を彷徨う。その矛盾。

永遠の人生、それは幸せなのか不幸なのか。そんな一辺倒な幸福論は最後まで登場しない。所詮アンダーグラウンドに生きる者は、飽くまでアンダーグラウンドなる生き方に囲われる。

面白い物語体験でした。

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ロロ・トマシ

3.5かっこいいロキ

2014年1月23日
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悲しい

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唸蔵

3.5アメリカから遠く離れて

2014年1月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

萌える

前回のスペインから、タンジール→パリ経由でデトロイトへ。かつての劇場今は駐車場と、ホーリーモータースのリムジンが集まる駐車場。比べるべきは、リミッツオブコントロールではなく、ましてやデッドマンであるはずもなく、パーマネントバケーションのアロイシスパーカーであるはずだ。

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ssspkk

4.0映像もさることながら…

2014年1月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

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キミドリ

4.5ジム・ジャームッシュの世界観

2014年1月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

彼の作品は初めて観ましたが、テンポと雰囲気がとても気に入りました。
ティルダとトムの演技もヴァンパイアなのにどこか人間ぽいところもあり、それぞれとても印象的でした。
二人の愛し合い方もイイですね。
とても気に入りました。

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げぴ!

3.0美的センスが流石!

2014年1月8日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

知的

寝られる

吸血鬼のアダムとイブの物語。
デトロイトとモロッコに、離れて住む
二人の退廃的な部屋のセンスが最高にカッコよく、そこに流れる音楽もまたCOOL!
ビジュアル、音楽共にジム・ジャームッシュならではの斜に構えた美的センスが流石です。

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HIROKICHI

3.5心地よいダークさとユーモアと耽美

2014年1月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

知的

ジム・ジャームッシュのヴァンパイア物って、
どう料理するんだろうって思ってたら、
ダークだけどピリッとしたユーモアもあって、
アナログの良さ、ノスタルジアなのかな?
耽美といっていいのかな、、
心地よい作品でした。

とにかく二人の会話・関係がとても観ていて心地よい。。。

雰囲気・空気感はナイト・オン・ザ・プラネットを思い出しました。

それを妹がぁ~~>_<

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mayu

3.5大人のヴァンパイア映画

2013年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

萌える

ヴァンパイアの主人公アダムとイヴを演じるトム・ヒドルストンとティルダ・スウィントン、それに老ヴァンパイアの文筆家マーロウのジョン・ハートを加えた3人の達者な演技に見とれる。血液を口に含んだあとの満たされた恍惚感と、同時に神経が研ぎ澄まされていく様子を表情の変化だけで表現する。巧い。若手の演技派筆頭といわれるミア・ワシコウスカも、さすがにかなわない。

この作品のヴァンパイアはむやみに人間を襲ったりはしない。何世紀もに渡る寿命を持ちながら、自分の時間を大切にした暮らしを送る。いや、時間があるからこそ生き急ぐ必要がないのかもしれない。時の流れに身を任せられる生活は人間にとって、とくに現代人にとって理想の姿といえる。
長い年月の中で、ときには歴史的な出来事に絡んできた彼らから見れば、人間の行動は他愛もなく浅はかで短絡的に違いない。
彼らヴァンパイアは夜しか街に出ない。『歴史は夜つくられる』を地で行くような存在だ。

派手なVFXはないが、現代社会が慢性的に抱える諸問題をすさんだ人間の体に流れる“汚れた血”に置き換えた風刺が垣間見える、大人のヴァンパイア映画だ。
すべてのシーンが夜だけという珍しい映画でもある。

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マスター@だんだん

3.0環境汚染で、なんとヴァンパイアも絶滅危惧種に。

2013年12月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

難しい

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流山の小地蔵

4.5人生初ジャームッシュ監督作品

2013年12月21日
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鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

とにかく監督の趣味趣向が堪能できる作品であったのではないかな、と思います。
監督の好きなモチーフ、好きな場所、好きな小物、好きな音楽、好きな車楽器小説美しきアウトサイダー達…etc.
かといって、馴染みににくさや独特なくさみのようなものもなく、初めて見たジャームッシュ監督作品がこの作品で良かったと思えました。

アダムとイブのキャラクターもさることながら、終始穏やかな退廃を思わせる物悲しさの中でおりなす日常も魅力的。
駄目になっていく人間や世界に暗い批判を被せながら、それでも2人で愛し合いながら生きようとする姿勢は美しいの一言。
しかしまぁ吸血鬼というものはなんとも儘ならぬものですね…。

話の中で出てくるユーモアや固有名詞のネタも見ている内はよくわからなくても、普通にスルーできる軽さでしたし、さらにパンフレットを読めば理解できる親切さ。
無知にはありがたいです。
そして理解した上でまた見てクスリと笑いたい。
とことんまで作品を楽しみたいと素直に思える良い映画だと思います。

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市松