「英雄達の美術史」ミケランジェロ・プロジェクト bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
英雄達の美術史
改めて、今、こうして名作と呼ばれる絵画や彫刻の数々を鑑賞し、感動することが出来るのも、この作品の7人の英雄がいたからこそ。決して、人の命より美術品の方が大切とは思いませんが、彼らが、世界の美術史を守ってくれたことには、心から感謝したい。
自分も、印象派を中心にした絵画が好きで、美術展があると出かけますが、最近は、コロナでなかなか観に行けないのが残念。今回もルノアール、セザンヌ、モネ、レンブラント、ピカソ…等等の絵画が映し出されていました。ロダンのカレーの市民が、あんなにも無造作に置かれていたのも驚き。
物語としては、第二次世界大戦の終末期で、戦火の中を逃げ回る戦争映画とは一線を画し、絵画を巡るヒューマンドラマ的な展開。勿論、悲惨な戦死する仲間も出てきたし、焼け落ちた街並みや捕虜の姿も映し出されていましたが、それ以上に、史実を大切にしている為か、ストーリーとしての感動は、やや薄らいでしまいました。
とは言え、クルーニーはじめ、マットやビル、ケイト…などの俳優陣は、なかなか豪華。クルーニー監督が、第二のオーシャンを狙ったのかもしれませんね。
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