劇場公開日 2015年11月6日

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「話自体は面白かったです、作風は若干苦手系でしたけど」ミケランジェロ・プロジェクト スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5話自体は面白かったです、作風は若干苦手系でしたけど

2016年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

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この映画が実話ベースとは驚きました、私は歴史に疎いんで、こんな事実があったなんて初めて知りましたよ。
まあ歴史だけでなく美術館に一度たりとも行こうと思ったことがない美術オンチだったりもするので、単純に興味も無かったと言えばそうなんですが、とりあえずこう言った事実があったことを知れただけでも見る価値はあった映画だったかなと思いました。
モニュメンツ・メンの7人がいなかったら、どれだけの美術品・文化が失われていたのでしょうか・・・。
もっと歴史的に称えられても良さそうな話ですが、様々な国が絡んだ美術品だけに、いろいろとデリケートな問題もありそうですから、実際はそう単純な話でもないんでしょうねぇ。

で、まあ話自体は面白かったのですが、映画としてはやや薄味だった印象で、もう一つ嵌れなかったかなぁ。
つまらなくはないのですが、戦時中なのに微妙に緊張感が薄く、かと言ってコメディテイストな訳でもなく、どっちつかずな感じで、しかもどこか淡々としすぎていていまいち入り込めないと言う、何とも言えないもどかしさを感じた映画でしたね。
ある意味典型的なジョージ・クルーニー映画だった印象です、好きな人はこう言う作風がたまらないのでしょうけど。

とは言え、さながら戦場版プチオーシャンズシリーズと言った感じで、美術品をナチスから奪還する様子は、まずまず見応えはあったかなと。
命を懸けて文化を守ろうと奮闘するその姿には、熱くなったシーンもそれなりにはありました。
もう少し各人の美術品に対する熱が伝わってくれば尚良かったのですが。
劇中だけの様子ではどちらかと言えば命を預けられるだけの価値がある男の為に、危険を顧みず命を懸けて任務を遂行したと言った感じに見えました、まあそれはそれで面白かったですけどね。

彼らが戦争の素人だったのも妙にリアルで良かったです、その割には返す返すも緊張感には欠けてましたけど。
でもビル・マーレイやジョングッドマンやボブ・バラバンのコミカルさがあってこそ最後まで見るに耐えられた部分もありましたから、そこは一長一短でしょうか。
そしてジョージ・クルーニーにマット・デイモンはさすがの存在感、地味な映画の中で画的に映えました。
ケイト・ブランシェットの存在も話のいいアクセント、いろいろと説明不足&淡々とし過ぎていて面白いとまでは言い難い映画でしたけど、話自体は面白かったです。

スペランカー