「タイトルで釣ろうとするなよ」ミケランジェロ・プロジェクト saronさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルで釣ろうとするなよ
『ミケランジェロ・プロジェクト』
あの名作『ダヴィンチコード』の続編かな?なんて思った人が大半だろう。そしてポスターもまた、面白そうな感じを醸し出している。これは名作だろ!と観る前からわかった。劇場へスキップで跳ねて行った。ポップコーンとコーラをLサイズで買った。さぁ、いざ、開演。
えぇ?マジでクソすぎた。タイトルとポスター的にミケランジェロの絵をスパイなどが盗んでそれをFBIが取り返すみたいな壮大な、こう、何ていうか、分かるかい?そう、あの感じ、ハリウッドでよくある、アレ。を期待していたのだが、まったく違うパターンの映画だった。
「実話をもとに」という触れ込みが気になっていたのが、案の定そこが裏目に出た。実話をもとにしても何もイイことない。実話ってつまらないじゃない?ちょっと盛ったりとかしなきゃ、フィクションじゃなきゃ、ダメなんだよ。
美術館からミケランジェロとかの絵画をナチスが盗んだというところから始まって、それをCIAが取り返すみたいな流れなんだけど、 はぁ? ナチスが盗んだ部分を描写せえや。そこ絶対面白いやろ。美術館から盗むんやで。なぜそこを描かない?ま、でも百歩譲ろう。だってCIAがそれを取り返すんだもん。ナチスとCIAの戦いか。どうなるのかな。。。
ガチでクソかよ、おい。ナチスが出て来ないという考え得る最悪のルートを辿った。洞窟の中にナチスが盗んだ絵を隠したという設定になっており、CIAがただトロッコに揺られて奥にある絵画を取り返し、終わった。
はぁ?何が『ミケランジェロ・プロジェクト』やねん。タイトルで大風呂敷広げすぎやろ。運動会の昼飯並みの大風呂敷やんけ。あの親戚とか全員で食う昼。
タイトルで釣ろうとするな製作者よ。『CIA〜トロッコ探検するの巻き〜』にタイトル変更してくれよ。
そのくらいショボかった。