風の谷のナウシカのレビュー・感想・評価
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映画として、世界的な傑作である。
何度目の鑑賞なのだろうか?
レビューしていなかったのが不思議だ。
兎も角、この映画の公開がチェルノブイリ事故の前と言う事で、社会学的にも非常に価値のある作品と思っている。
『少女終末旅行』はこの作品をアンチテーゼとして、オマージュしていると僕は思っている。
この約10年後に彼は『オン・ユア・マーク』を作る。少女終末旅行はこの作品こそリスペクトしていると僕は感じている。
世界的な傑作である。
しかし、このジブリにも、『腐海』の如く『胞子の毒』が徐々にやって来る現実がある。
大人気の理由がいまいち分からず
あまり見ないくらい高評価で驚いた。
称賛のコメントばかり…
正直、そこまで好きなシーンや感動が自分には無かった。
虫や戦闘がそもそも苦手なのでただ好みに合わなかったのもあると思う。
また、主人公のナウシカは勇敢で優しく聡明で村の人々に慕われる理由がよく分かるが
虫を理解しコミュニケーションが取れること、
他の人に真似できないような危険な行動をやり遂げられてしまうことは
あくまで彼女が選ばれた存在だからと思って見ていたので、特別にナウシカを好きになるポイントも自分には無かった。
特別な力がなければ、彼女は何もやり遂げられずすぐに死んでしまっていたかもしれない。もしそうなれば行動は同じでも無責任で無鉄砲だが、
無茶を可能にする能力があり、それを自身で理解しコントロールできるからナウシカは英雄となった。
どうしてもナウシカを「能力」として見てしまいあまり感情移入することがなかった。
最後は王蟲の怒りをどうにか鎮めて帰ってもらいハッピーエンドだったが
腐海の浄化作用で綺麗にしてもらわなきゃいけないのなら、どうせ全て飲み込まれることになるのでは?
ナウシカは虫や自然の意思に任せていつか飲み込まれ亡くなることを望んでいるのだろうか。
それなら今村を守ろうと足掻いていたのはどういうことなんだろう?
原作があるようなのでそれを見れば分かるのでしょうが、そこまではいいかなぁ。
慈しみの姫
宮崎駿監督は一貫して環境破壊や戦争をテーマに作品を作り続けている。この作品の舞台となるのは「火の七日間」と呼ばれる産業文明を崩壊させた大戦争後の世界。人間の身勝手な行いから汚染された大地には、腐海と呼ばれる有毒な瘴気を放つ菌類が生育する森が拡がっており、そこでは巨大な蟲と呼ばれる生物が生態系を支配している。
人間はその腐海の影響を受けていない土地で細々と暮らしているが、周辺国を支配しながら強大な軍事力を持った大国のいくつかは、腐海を焼き払って蟲たちから再び世界を人間のものに取り戻そうと策を練っている。
現実の地球の環境問題にも訴えかける内容だが、この作品の独特の世界観が素晴らしい。冒頭からほんの少しのテロップが流れるだけで、詳しい世界観は語られないのだが、メーヴェに乗ったナウシカが腐海の森に入っていくシーンですぐにもこの世界に引き込まれてしまうような感覚を味わう。
腐海の森の神秘的な描写に、王蟲を筆頭に蟲たちのフォルムの独特さ、そして風の谷の見たことのない風景なのにどこかノスタルジーを感じさせる描写。
何よりも自然を愛し蟲たちと共存しようと歩み寄るナウシカの慈しみ深いキャラクターに魅了される。
自然や蟲たちには優しいナウシカだが、自分の父を殺したトルメキヤの兵士に対しては有無を言わせず憎悪のままに襲いかかる。
トルメキヤ軍を指導するのは若き女帝クシャナだが、腐海の森を理解しようとするナウシカとは正反対のキャラクターだ。
決して彼女は純粋な悪として描かれているわけではないが、自然を支配しようとする人間の傲慢さを代表しているのは明らかだ。
少しでも自分たちの利益のことだけを考えるのではなく、他人に歩み寄る心があれば世界は平和になるのに、人はなかなか理解し合うことの出来ない生き物だ。
トルメキヤは世界を支配するために、かつて世界を滅ぼした巨神兵の生き残りを復活させようとする。しかしそれは再び世界を炎で焼き尽くす行為でもある。まるで核の炎のように。
有毒で人が住むことの出来ない腐海が、実は人間によって汚染された土壌を時間をかけて綺麗にしていたという事実が分かるシーンは色々と考えさせられた。
ナウシカは人と蟲たちの間に立って、何とか愚かな戦争を止めさせようと奮闘する。自分を犠牲にしてまで、世界を救おうと懸命に飛び回るナウシカの姿には何度も心を打たれる。
王蟲から伸びる金色の触手にナウシカはが包まれるシーンは、とても美しくいつまでも心に残る。
久石譲の楽曲も素晴らしく、どの場面を取っても無駄なところがない、ジブリ作品の中では一番の傑作だと思っている。
久石譲の音楽の美しさが一際光る名作
漫画を読んでからの映画視聴で子供の頃に見たきりナウシカやらジブリに一切触れずに生活してきたので、元祖ジブリに大興奮しながら視聴しました。
王蟲たちの怒りやらナウシカの子供の頃の子ナウシカとの邂逅シーンなど心に来るシーンがぐっとたくさんあり、漫画を読んだ人からしたら評価が低いと読んでいたので期待せずに見たのですが、全体的に漫画とは違った美しさや音楽の素晴らしさがあった。
ぐっと来るようなシーンもたくさんあり、観ていて飽きずに楽しく視聴させてもらった。ただ、漫画を読む前に観たかったかもしれないとも思わされた。
テレビがないので金曜ロードショーでも見れないので、本当に久しぶりの視聴です。オープニングからEDまでのセリフのないシーンまで細部にこだわりを感じられた。
古典的ディストピアで生きる虫のイタコと人類の愚かさが葛藤する様を描く
風の谷のナウシカの評判は聞いていたが、何故か今まで見たことが無かった。最近宮崎駿、ジブリ作品が自分の中で流行っていたのでその一環で見ることとなった。
先にもののけ姫や千と千尋を見た自分としては、作画は期待以上ではなかった。世界観については、暗闇でイルミネーションのように光り中を漂うクラゲのような生き物や夜行性のきのこ等を見て、アバターを思い出した。頭の中でアバターの最新のリアルな表現を思い出してしまうと、少し見劣りして見えてしまった(これは古典的名作が抱えるどうしようもない欠点だ)。アバターに似ている、という感覚について、ネットで他にもどうようのことを思っている人がいないか調べてみると、アバターのJ・キャメロン監督はジブリのファンだということで、アバターがこの作品から影響を受けている可能性はあるだろう。他にも、この作品をみながらterrariaの不浄の地を思い出した。他にも一部が似た世界観を持つ映像作品、ゲームはあると思う。人間にとっては地獄ではあるが、植物や昆虫にとっては住みやすい、彼らがより発展した世界というのはディストピアながら憧れるところがある。今後もよりリアルだったりリアルでないにしろ味のあるそういう表現に出会いたいものだ。
世界観についての徒然な思いはそのような感じだった。さて、内容について、そのテーマについてである。あまり印象に残らなかった。つまり、心の奥まで響かなかった。何故かと考えると、時代性が合わなかったり、すでに言い古されていたり、すでにナウシカ後に作られたナウシカをオマージュした作品を見てきたからかもしれない(テキトーに推量している)。こういうことは時々ある。もっと若い頃に見ていれば感動したかもしれない。一つ個人的に心当たりがあるのは、今作を見ながら、もののけ姫は今作をよりアップデートしたものだな、という印象があったことだ。
テーマ性は良い。森林を破壊するな。自然を破壊だけで人間の手で屈服させることはできないし、そういう考えで自然と付き合うこと自体が人類の破滅を招くということ。しかし、そのテーマ性はなぜか心に深く重い意義を持って心に波紋を浮かべることはなかった。登場人物それぞれが持つ葛藤や決断も悪くない。虫に恨みを持つクシャナ、同胞をやられ復習を誓うアスベル。悪くないのだが。
最後の奇跡について。映画を見た後、岡田斗司夫ゼミの該当のYoutube動画を見た後に思い出しながら書いているので、岡田斗司夫の考えや彼が語る宮崎駿像等が影響している部分もあるが、作品において、ご都合主義的に一人の人物(特に主人公やヒロイン)にそれまで説明しなかった幸運がフォーカスすることと、その様を登場人物が感動して見る様を見せる方法はうまくない。ナウシカが蘇ることは嬉しい、それを共感することができるが、その単純な感情を喜べる対象年齢は低く思える(じゃあどう表現すべきかは考えていきたい。
最後に、わがままな思いであるが、巨神兵についてはもう少し活躍が見たかった。
観賞して、アニメションは芸術品であり、世界を制覇できるエンターテイメントでもあると体感
宮崎駿監督による1984年製作の日本映画。
配給は東映。
公開時に映画館で見れたのは今から思えば幸い。
従来のアニメ映画の枠を飛び越えたというか、オープニング画像と音楽(風の伝節)だけでその芸術性に圧倒され、気持ち的には正座で座り直して見た記憶が有る。
まず、ナウシカの乗る小型飛行用装置(メーヴェ)のスピード感と滑空感にぶっ飛び。この映像だけでも凄いと唸らされた。
そして、ナウシカが、怯えきったキツネリスの「テト」に声かけをしながら指を噛噛ませる場面には、島本須美の落ち着いた美しい声とともに、随分と感心させられた。
オームの造形と暴走時の大迫力、それを止めようとして跳ね飛ばされるナウシカの姿。そしてオームと金色の触手を通じて感情的な交流をするナウシカ、今まで見たことが無い彩色の美しい映像、そこに官能的な音楽ナウシカ・レクイエムが相まって、陶然とする体験となった。
普段は冷静なナウシカが、トルメキア軍に父を殺されたことで、怒りに我を忘れて、トルメキア兵士5名をあっという間に殺してしまう描写には、人間のそして戦争の本質的部分を抉っていて、痛く感心させられた。
アニメ表現としてはオームの目のレンズのプラストックの様な透明で硬度が有りながら、しなやかな質感の表現が凄くて素晴らしいと思った。
ナウシカが地下室の部屋で腐海の植物を研究している描写にはビックリ。それが、腐海の深部に落ちた時、腐海の植物が汚染された土壌の毒を取り込んで浄化していること、この世界での希望の発見の気づきに繋がる。科学するお姫様のヒロイン像は実に新鮮に感じた。
個々の曲のみならず全編を通して、久石譲による音楽は素晴らしく、言わばナウシカ交響曲となっており、その構成力にも脱帽させられた。好きになりすぎて、後日この映画の音楽全曲のピアノ楽譜集も購入し、演奏をトライした。
原作は事前に読んでおらず、テーマ全体は大きすぎて十分には評価できずにいたが、個々のシーンの素晴らしさ想像性の高さ・豊かさに、大きな感動を覚えた。エンタテインメントと芸術性の調和も見事で、世界のトップに立てる様な作品と思い、日本からこの作品が生まれたことに大いなる誇りを感じたことを覚えている。残念ながら、この作品自体では当時、海外展開は十分にできなかったのだが。
原作宮崎駿、脚本宮崎駿、製作徳間康快、近藤道生。
プロデューサー高畑勲、企画山下辰巳、奥本篤志、尾形英夫、森江宏。
作画監督小松原一男、原画金田伊功、吉田忠義、 福田忠、丹内司、 鍋島修、賀川愛、なかむらたかし、小林一幸、高坂希太郎、羽根章悦、小原秀一、庵野秀明、小田部羊一、 才田俊次 高野登、池田淳子、渡部高志、富山正治、林貴則。撮影白神孝治、首藤行朝、清水泰弘、杉浦守、美術監督中村光毅、編集木田伴子、金子尚樹、酒井正次、音楽久石譲、音響監督斯波重治、テーマソング安田成美、アニメーション制作トップクラフト。
声優は島本須美(ナウシカ)、辻村真人(ジル)、京田尚子大(ババ)、
納谷悟朗(ユパ)、永井一郎(ミト)、宮内幸平(ゴル)、八奈見乗児(ギックリ)、矢田稔(ニガ)
宮崎駿監督の傑作
1984年公開。
当時、私はまだ幼くてこの映画を知らず、映画館で観ることは叶わなかった。
初めてTVで見たのは10歳を過ぎた頃だろうか、我を忘れるほど衝撃を受けたことを覚えている。
メーヴェで軽やかに空を舞う姿に憧れ、少女と蟲との交流に胸を打たれ、環境問題や戦争の不毛さを知った。
:
以来、宮崎駿監督のジブリ映画にどっぷりとハマり、ナウシカ・ラピュタ・トトロに至っては、何十回観たか分からないほど😅
展開どころか、セリフまで覚えてしまった為、しばらく観ることは休止していた。
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ナウシカを知って30年を経て、まさか映画館で観ることができるなんて。
もう席に座っただけで泣きそう。
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⚠️ややネタバレ⚠️
映画自体の感想については割愛するが、子供と今の視点はやはり違う。
当時は、なぜペジテの王女のボタンを止め直すのか、なぜ大人達は愚かな戦争を始めるのか、ラストシーンの芽は何を意味するのか、
ぼんやり分かってはいたけど、やはり大人になってからの方がよく分かる。
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映画ではトルメキアは巨神兵を失ったことで風の谷を去り、谷はこれまでも同じように腐海とともに歩んで行く。
そして腐海はいつか浄化を終え、また清浄な地に戻る。
希望に満ちた終わり方。
:
でも、人間の本質は変わらないのに?
また火の7日間を繰り返すだけではないか?そして何故、腐海は生まれたのかー。
原作を読めば、映画は序章に過ぎなかったことが分かる。 :
久しぶりに、また原作を読み返したくなった。
オームが虫が正しい存在で人間が間違った存在の世界
森を焼き払いそれを再生させようとする間違った人間とそれを守ろうとする虫の存在。ふかいとは人間にとって毒を生み出し人を殺してしまうもの。しかし、それは虫や他の生物にとっては風や水、自然を生み出し人間が汚した物を正す大切な物。人間が悪で敵である虫が正義であるという世界。その世界でも必死に生きる人間の姿を描いた話。主人公ナウシカの谷ではそれを認めてただ必死に生き、傍観者として生きている。それも上のものの思考で。だが、それはみんなが薄々わかっていて最後のシーンでは誰も逃げ出そうとはしない。しかし、他の国は人間にとっての国を世界を作り出すために他の国と対立していた。しかし、ナウシカはふかいは汚れた街を木を水をきれいにする物だと気づく。人間のこれからの選択はまさにいまの地球温暖化の世界を表してあるようだと思った。
そして、オームはとても優しい存在であるように見える。しかし、それは人間に死ねといっていることと同じでありそれもまた考えるものがあると思う。
また、映画について話すと世界観がとてもしっかりしていて夢中になれるとても面白い映画だと思う。
改めて良さを知る、リバイバル上映に感謝
リバイバル上映で何年ぶりかに鑑賞しました。公開当時はまた産まれてなかったので映画館では初めてです。
人間を滅ぼすと思っていた腐海と蟲は、実は人間が汚した大地を浄化していた。それに気づかない人間は腐海を燃やそうとする結果さらに腐海を広げていた。腐海と向き合っていたナウシカだけがそのことに気づいていた…。
改めて観ると案外子供には難しい話だと思いました。子供の頃テレビで観たときにそれほど好きになれなかったのはそんな理由かもしれません。改めて良さに気付けたのでリバイバル上映に感謝です。ただ、スクリーンで観ると蟲たちは普通に怖いですね笑
あとさすがに映像と音楽は古さを感じました。懐かしいからいいのですが昔の映画を観てるな〜とは感じてしまいます。絶対無いと思いますが、この頃のジブリ作品リメイクとかしないかな。
とても良い映画
最後まで目の離せない、素敵な作品でした。
キャラクターも皆魅力的で、その世界観や物語も独創性に溢れ、ストーリーにすっかり引き込まれてしまいました。(ただ、登場キャラクターや国名、その他の名前が"横文字"なのは仕方が無いのかも知れませんが、相変わらず聞き取りにくいし、物語が進行するにつれて、少々混乱してしまいます笑)。
作品としては、『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』の方が、一般的な評価は高いんでしょうけど、個人的にはこの作品が気に入りました。
この作品には、まだ古き良き時代と新しい時代の間(はざま)のような感覚があるというか、アニメとしてまだ無邪気に楽しめる作風を感じました。つまり、"自然破壊"というテーマが恩着せがましく前面に出ず、あくまでもナウシカという1人の生きたキャラクターが軸に置かれ、人間として魅力的に描かれていたからだと思いました。喜び、悲しみ、怒りといった様々な感情入り乱れる、とても"人間らしい"ナウシカに感情移入しやすかったです。
この点は、上記2作品には、やや欠けていたのかなと思います。
*ラストの場面、ナウシカが生き返る奇跡の場面は、神秘的かつとても印象的に描かれており、屈指の名場面だと思いました。村に伝わる伝説をなぞってみせたのは、"オチ"としてなかなか鳥肌ものでした(笑)
*この作品を初めて観たのは、もうかなり前だと思う。その時は、さして印象に残らなかったが、今回鑑賞してみて、全く評価が変わってしまった…名作です、これは(笑)
*今回のリバイバル上映で"スルー"しなくて良かった(笑)
虫愛づる姫君
たまにテレビで放送するので、ありがたみも感じずに見ていた作品。が、原作を全て歌舞伎化すると聞いた時に、初めて映画のほかに漫画の原作があり、映画になっているのは最初の方だけと知った。歌舞伎のチケットは気がついた時には完売で、舞台は見られなかったが、舞台を収録したディレイビューイングを見て、その世界観に度肝を抜かれてしまった。本当によくぞこのような難行に挑戦されたと感服する。そこで突然ナウシカに凝り始め、とうとう原作7巻も読破した。めっちゃ準備が整ったところに、「一生に一度は、映画館でジブリを。」キャンペーンが重なり、ようやくナウシカを大画面で見ることができた。
で、まず思う。こんな若い娘にすごい苦労させるなんて、宮崎駿はサドだなぁ。父親は殺される、いきなり他国に占領される、人質にされる、次々に問題勃発、危ないことだらけじゃん! 息つくヒマもないよ! 多分ほんの3〜4日の出来事なのに濃い。17〜8の娘なのに、一気に倍くらい年取っちゃう感じ。それでもまっすぐな心で健気にがんばるナウシカ。泣ける。
巨神兵は今見ると出番が少なく、さほど破壊力を発揮しないままオサラバとなる。最後の方はだいぶ巻いた感じで、不完全燃焼。続きがありそうにも思えるラストで、できれば続編を作って欲しかった。
クレジットを見ると、有名な人々の名前をたくさん見ることができる。ジブリの仕事は歴史に残る!
人生に大きな影響を与える、ジブリの世界観
約4ヶ月振りの映画館🎬
ソーシャルディスタンスが保たれた最後の一席に滑り込みできました。
5、6歳の頃に観てから「虫を殺生したら、あかん」と学んだ「風の谷のナウシカ」。
未だに虫一匹殺せません。必ず外に逃す。
幼少期は意味不明だった描写や内容も、成長してから観ると。
面白い。
感動。
そして、涙……
「ドラえもん」もそうですが、今から30年前くらいって、環境問題などを取り入れた作品が多かったように思います。
昔はマスクがないと生きていけない世界なんてかなり信じ難かったけど、今はそれが日常となっている。
思想や宗教が違う人たち、ウイルスや細菌など人間と敵対するもの、そういうものと共存してゆこうとする世界を、色鮮やかに描いています。
未来を読む作品。
原作も読んでみようかな。
大画面で見れた〜!
ジブリでも1番好きな本作ですが映画館で見るのは初!
今見ても古くないし、色々とハッとさせられる演出が未だに新鮮な気持ちで見せてくれる。
改めて見てナウシカやっぱりいいですね。
可愛さと純粋さと凛々しさと強さと優しさとカッコ良さと知性とすべて詰まっているのに押し付けがましくなくて魅力的で…いい!こういうのはアニメにしか出来ないことだな〜とつくづく感じます。
はぁ、王蟲カッコよかった!
日本アニメーション史上のエポックメイキング
劇場で観るのは、初公開時に名画座(二番館)で観て以来・・・35年以上にもなるわけですね。
「火の7日間」と呼ばれる大規模戦争で大半の文明が壊滅してから1000年。
腐海と呼ばれる、有毒な瘴気を発する菌類がつくる森に世界は覆われ、また、地上は巨大な昆虫群に征服され、人類は細々と生活を続けていた。
ナウシカが暮らす「風の谷」は、ふたつの大国トルメキアとペジテに挟まれた小さな国。
それは国というより、村というのに近い。
そんなある日、トルメキアの航空輸送船が「風の谷」に墜落。
輸送船は、「火の7日間」の原因をつくった生物兵器・巨神兵の幼体を運んでいたのだった・・・
といったところからはじまる物語は、初公開当時、かなり斬新で理解しづらいものだったが、環境意識が高まった現在では、かなりわかりやすくなっています。
それにしても、驚くのは、映画の中の登場人物は腐海の瘴気を避けるためにマスクを着用しているが、観客もまた、新型コロナウィルス対策でマスクを着けていることだ。
ま、それは置くとして、映画の設定は環境問題が根底にあるけれども、構図は以外にもヒッチコック映画そっくり。
ヒッチコック映画には、ふたつの特徴があり、ひとつは「巻き込まれ型サスペンス」、もうひとつは、物語を動かす要素としての「マクガフィン」である。
この映画における「マクガフィン」は最終兵器・生物兵器の「巨神兵」。
巨神兵をトルメキアが手に入れるのか、ペジテが手に入れるのか・・・というのが物語の基軸。
さらに主人公の「風の谷」のナウシカは、その巨神兵争奪戦で、両国の戦争に巻き込まれてしまう。
キリスト教的イメージ的があるので(衣装デザインに十字架がある)、ドイツとロシアに挟まれた東欧の小国といったところかもしれないが。
さらに念の入ったことに、「マクガフィンは映画の結末に影響を及ぼす必要がない」というルールまでも踏まえている。
(未成熟の巨神兵は虚しく崩れ落ちてしまい、風の谷に押し寄せる王蟲の大群を止めることができない)
そんなヒッチコック映画の構図を持ちながら、最終的には神話的な安らぎがもたらされるクライマックスは感動的で、衝撃的。
日本アニメーション史上のエポックメイキングに相応しい傑作だと改めて感じました。
なお、いちばん好きなシーンは、腐海の森の底深く、浄化された空気と土を見つけたナウシカが地面に横たわり涙を流すシーンです。
有無を言わさぬ屈指の名作を劇場で観れる幸せ♪
ジブリ作品は大好きで「風の谷のナウシカ」もテレビ放送やVHSで何度も何度も見ていて、台詞も覚えている程大好き♪
でも劇場での観賞は未観賞。
公開は今から36年前でその当時は映画館に行くと言うのはちょっとした一大イベントなのでそんなに気軽に行けなかった。
「天空の城ラピュタ」からは殆どジブリ作品を劇場で観ているので、ナウシカもどうしても映画館で観たかったんですよね。
で、今「一生に一度は、映画館でジブリを。」キャンペーンでジブリ4作品が劇場でリバイバル上映されているので、この機会に!と鑑賞しました。
で、感想はと言うと、何回も観ているので改めてなんですが、やっぱり名作!
あ〜映画館で観れて良かった。満足満足♪
内容は今更ながらの名作なので言わずもがな何ですが、劇場の大きなスクリーンで観るといろんな事に気づくし、改めて感動します。
特に久石譲さんの音楽が良いんですよね。「名作には名曲あり」は本当ですね♪
また、声優さんも良いんですよね。
本職の声優を使っているので、演技の厚みが半端ない。
ナウシカ役の島本須美さん。ユパ役の納谷悟朗さん、ミト役の永井一郎さん、クシャナ役の榊原良子さんの演技はやっぱり圧巻。特に島本須美さんの演技はナウシカの緩急剛軟が見事過ぎます。
スクリーンで観る事で気づくことがアリアリです♪
こういう所が映画館で観る事の意義を感じるんですよね。
よく言われたのが続編となる「ナウシカ2」の制作と原作の違いなんですが、個人的には原作は原作。映画は映画。と分けてるのでなんら問題無し。
若い頃は続編も熱望していたのですが、今思うとこれだけで終わって良かったなと思います。
原作も読んでますが、かなりヘビーな内容とあれを最後まで描くとトンデモナイ長さになるので、これだけでまとめて良かったかなと。
まあ、思い入れもひとしおな作品なので、過剰に思い入れはありますねw
ジブリ作品は「金曜ロードSHOW!」でも定期的に放送されてますし、放送される度に高視聴率を弾き出すのでジブリを観た事の無い人の方が少ないんじゃ無いかな?と思うのですが、何でも日本国内で1年間に1度も映画館を訪れない人の割合は、総人口の約6割(約7,560万人)にものぼると言われているそうで、更に年に1回以上映画館に行く人は10人に4人しかいないんだそうです。
その中でも年間に映画館で鑑賞する映画の本数が5~11本内のミドルユーザーの割合が伸びてはいるが、年間20本以上映画館鑑賞する人は本当に稀。
それもこの統計はコロナの影響前の数字なので、如何に映画館が現在危機に瀕しているかが分かります。
リバイバル上映を観に行く人は「DVDやネットでの鑑賞が出来るのに敢えて」を踏まえて行く訳なんですが、やっぱり映画館で観るのは「体感」することなんですよね。
映画館で観る事が今更難しい作品を観れるのは、個人的にはやっぱり嬉しい♪
映画館を救おう!なんて気持ちは恐れ多いんですが、それでも映画館に行くのは好きだし、映画館で観ることが少しでも手助けになるなら嬉しい。
話が逸れてしまいましたが、アニメ作品としても、邦画作品としても、燦然と輝く屈指の名作は映画館で観れるのは結構貴重な事なんですよね。
スタジオジブリになる前の荒々しいエネルギッシュなのも魅力だし、後に実写特撮映画「巨神兵東京に現わる」でも描かれる巨神兵や王蟲の迫力も魅力的。
見た事が無い人は少ないと思いますが、劇場で観た事のある人は少ない筈なので、是非この機会に♪
確かにこれはアニメ映画の金字塔。
「一生に一度は、映画館でジブリを」っという宣伝文句にまんまと釣られて観に行ってきた「風の谷のナウシカ」。確かにこれは面白かったです。世界観も独創的ですし、オームや虫、巨神兵のデザインを考えた人スゴい!今でも似た作品いっぱいありますし、当時の人はホント衝撃的だったんだろうなぁ。
小さい頃からテレビで何度となく観てるはずなのですが、もう10年以上観てなかったので内容もいい具合に忘れてて。ユパ様ってあんなパンクな髪型してたんだ!っとか、巨神兵って意外とあっけない!っとか、新たな発見もありました。何より話が終わってない!まだまだ問題山積みなはずなのに。聞けば原作コミックが7巻まであるなかで、映画は2巻の半ばまでとのこと。そりゃ、話終わんないですよね~。原作が気になる所です。
でも、観ててメッチャ面白かったんですよね。映画館で観たからってのもあるんでしょうけど、ある程度内容知ってても楽しめるのですから、やっぱよくできてますよね。次から次にテンポ良く話が進んで行って、ストーリーに緩急あって、上手く作ってあるなぁっと感心しました。ナウシカがオームの子供助けるシーンの一連の流れは胸がグッとなりますす。
そして、メーヴェが1台欲しい!あの体勢で長時間乗ってると腕とかメッチャ疲れそうですけど、飛行機の高度で飛ぶと堕ちたら間違いなく死んでしまいますけど、飛んでるナウシカはとても気持ち良さそうでした。
古い作品だけあって絵柄などには時代を感じますが、本作はジャパニメーションの金字塔と言っても過言ではないと思います。歴史に残る名作は違いますね‼️
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そういえばジャパニメーションって最近聞かないような・・・もしかしてもう死語⁉️
ジブリ映画作品の原点
ジブリ再公開
最初はもののけ姫位は観るかと思っていたら
結局全部観てしまい〆はやはりナウシカと
今観るとジブリ映画大作の基本プロットに気が付きました
基本的に主人公は「調停者」なんですよね
人間と自然とか
人間と神とかの間に入るので
超常的な力を持った(持つ運命を持った)主人公が
2時間のなかで双方を行ったり来たりしながら
互いの苦しみや憎しみを受け止めて話が進んでいく
キーになる登場人物は案外少なく
世界観は壮大だけどフィールドもそこまで拡げない
行ったり来たりする順番が頻繁だから
改めてみると展開をきれいに忘れてる感じが
するのかなと思いました
それだけキャラ作りが徹底してるからキャラが
勝手に動くように話が進んでいくんでしょうね
ナウシカは最後死ぬ結末を鈴木Pや高畑勲氏が
生き返るよう提案したそうですがそれによって
宮崎氏は神様を描いたつもりはなかったのに
最後に神様を出してしまったと後悔したと言いますが
死んで神格化する場合もあるのでどっちもどっちかなと
やっぱ大スクリーンで観るのは良いなと思いました
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