マイ・マザー

劇場公開日:

解説

「わたしはロランス」「トム・アット・ザ・ファーム」のグザビエ・ドラン監督が、弱冠19歳で自ら主演も兼ね、初監督を務めた半自伝的作品。情緒不安定な母親との不和に苦悩する少年が、愛情と嫌悪感の狭間で葛藤する姿を描き、初監督作ながら第62回カンヌ映画祭監督週間に出品されるなど高い評価を獲得した。カナダ・ケベック州の町に暮らす17歳のユベールは、口やかましく、趣味の悪い母親がどうしても受け入れられずにいた。幼い頃は大好きだった母親への憎しみは募るばかりで、自分でもどうしようもない苛立ちにさいなまれる。そんなある日、ユベールは川沿いで夕日の下にたたずむ母親の姿を偶然目撃し……。

2009年製作/100分/カナダ
原題または英題:J'ai tue ma mere
配給:ピクチャーズデプト
劇場公開日:2013年11月9日

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映画レビュー

4.0グザヴィエの美しさよ

2023年12月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

グザヴィエドランの自伝的な物語で、それを自ら主演・監督・脚本・制作した作品。 それが当時19歳なのだからとんでもない。 シングルマザー・LGBT・思春期が、絡まったような話です。 過干渉気味でマイペースな母。息子の教室やレンタルビデオに怒鳴り込んだりと、エキセントリックな面も。 グザヴィエも思春期が全開で面倒な感じ。 そんな事よりもグザヴィエの美しさに目がいってしまい、インタビューでのアップなどまつ毛の長さにびっくりします。 そもそも二人の合わない感じがものすごく、そんな二人の小競り合いが延々と続きます。 でも本当は二人とも愛していて、それがうまくできなくて一緒にいられない。 家族だからこそ難しい事もあるのですよね。 思春期の葛藤や理由の無い怒りなど、当時抱いていた気持ちをそのままに描いたような無垢なティーンムービーでした。

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白波

4.0ドラン監督の原点

2023年11月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ドラン監督の作品はやっぱり音楽の使い方と選曲が凄くいい。場面にバチっと合った曲を入れてくるし、スローモーションや風景と相まって観ている側の感情を鷲掴みにする。 監督の思春期の頃の葛藤がそのまま描かれていて、ペンキのシーンとか、ドレス姿の母親を捕まえようと追いかけるシーンとか、あれは監督があの頃抱いていた感情をそのまま表現したんだろうなと思う。ダイレクトで嘘がない作品。 ちなみに後の監督の作品で同じく母と息子の葛藤を描いた「Mommy」は、本作より脚本も映像も更に洗練された素晴らしい作品となっていている。

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Ran

4.0息子の部屋にリバーフェニックスのポスターが飾ってあったのが非常に良...

2023年3月27日
スマートフォンから投稿

息子の部屋にリバーフェニックスのポスターが飾ってあったのが非常に良かった。

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たべるのすき

4.0【”母は死にました・・”母への嫌悪感と罪悪感の狭間に立つ青年を若きグザヴィエ・ドランが主演・監督・脚本で表現した世界の映画界を驚嘆させた作品。映像、音響を含め、独自の世界観が横溢している作品。】

2022年3月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 17歳の青年ユベール(グザヴィエ・ドラン)は、ケベック州の平凡な町で退屈な日々を送っている。   彼は、母親に対する苛立ちを抑えきれない。彼にとっては母親のやる事成す事総てが苛立ちの原因なのである。   父は近くに住んでいるが、別居状態である。ー ◆感想  ・劇中に挿入される”母親が棺桶に入っているショット”や母のお気に入りの皿を割るユベールの夢想シーンの効果的な事。  ・更に言えば、劇中屡流れる、鮮烈なピアノ曲の使い方の巧さ。  ・母が息子の同級生、アントワンの母親から同性愛者である事を知るシーン。 <ユベールが、母親に対し謂れなき憎しみと苛立ちを感じる背景には、自らが同性愛者であることを自覚した理由がある。  その姿を、若きグザヴィエ・ドランが、主演・脚本・監督を兼ねて世に出した事に驚嘆するレベルの作品である。  映像、音響を含め、グザヴィエ・ドランの独自の世界観は今作で、完全に出来上がっている。  世界の映画界が驚いたのも、納得の作品である。>

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NOBU