LIFE!のレビュー・感想・評価
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勇気と冒険、明るい未来の人生の旅はこの映画の旅から始めよう!
ダニー・ケイ主演の「虹をつかむ男」(47)のリメイク作品だと言う本作。
とても期待していました。主演があのベン・スティラーと言う事と、予告編が何だかワクワクドキドキする様な冒険心を駆り立て、放浪大好きな自分の心を擽るような香に満ち溢れていたので、本当に公開が待ち遠しかった。
観てみると予想とは少し違い、不思議な思いを抱く作品だった。と言うのもこれを果たして劇映画と呼んでいいのだろうか?と言う思いすらした。
ドキュメントでもないし、ドラマだけどドラマと表現するのはちょっと的確ではない気がする。そう自己啓発や、ニューエイジ系のセミナーや、コーチングなどで見せられるような教材用のDVDと呼んだ方がむしろ自然な雰囲気を持った作品ではないかな?
貴方はどんな感想をこの作品を観た後持たれたのだろうか?
主役のウォルター・ミティーは「雑誌ライフ」の写真部門専門の管理係。様々な特ダネを始めとして世界中の選りすぐりの出来事や事象をファインダーに修めた写真こそが命のあのライフ誌の写真の管理係と言えば、正に縁の下力持ち。読者には絶対にその存在は知られる事は無いかも知れないけれど、写真誌の編集では一番の立役者でもあるわけだ。
そんなウォルターが、或る日カリスマ写真家から送られた最終号の大切な写真を紛失させた事から、始まる写真探しの大冒険の旅の数々が映画の面白さを最大限に拡げてくれるのだ。そして、彼が写真家ショーンを追って旅を続けるプロセスが実に美しい映像と共に楽しい見せ場にもなっている。
今流行りの引き寄せの法則と言うのだろうか?何か一つ自分にワクワクする経験をさせて、冒険心を信じて動き始めると、それはまるで人生の導火線に火を点けて、魔法の扉が開かれる様に、今迄には起こり得なかった、考えられないような現実の世界が加速的に動き出すと言う物語だ。
確かに、私達の現実にも、この作品が描くようなシンクロニシティーの旅が連続劇のように動き出し、急展開で、人生が廻り出すと言う事も不思議だが起こる事も有る。
この映画の魅力はウォルターが訪れる様々な辺境の地を始めとして、普段は観る事が出来ない処を見て回れる美味しい特典が有る。
そしてもう一つ、ウォルターの母親を冒険家としても名高いオスカー女優のシャリー・マクレーン演じていると言うのもかなり嬉しい。ベン・スティラーのお人柄と言うか、遊び心と言うべきか、はたまた人情と尊敬と言うべきか、元々コメディー映画出身であり、ニューエイジ冒険家の彼女を起用している事で更に面白さに拍車がかかる。
そしてこの映画のラストは素晴らしい!予想を遥かに超えた憎いシーンだ。
笑って笑って、そして、このラストで一撃のパンチが効いて、涙が溢れ出る。
私の長い映画観賞歴の中でも、とても印象深いラストシーンの一つになりました。
ところで、私は本作のオリジナル映画「虹をつかむ男」を学生の頃、昔の名作ばかりを上映する名画鑑賞会に通っていた自分は観た記憶が薄っすらと残っている。そして、オリジナル映画で主役を演じていたダニー・ケイは元々歌手でありながら映画に出た俳優だ。そんな彼の「5つの銅貨」「ホワイトクリスマス」は素晴らしい作品なので、本作とは直接関係は無いが、機会が有ればご覧になる事をお薦めしたい。
そして更に余談であるが、このオリジナルで主役を務めていたダニー・ケイを尊敬していた昭和を代表する日本のコメディアンであり俳優でもあり、クレージーキャッツと言うバンドのメンバーだった谷啓氏は、このダニー・ケイに因んで命名した。何だか世の中不思議な繋がりってあるものだ。
いろいろ惜しい
初めの主人公の妄想シーンが多すぎ&あんまり内容に興味をそそられない。
更にヒロインが微妙。美人とかブサイクとかいう話ではなく、もう少し魅力が欲しい。
旅シーンやショーンペンは最高にいいから、旅シーンを増やせばよかった。
マッチングサイトの担当といきなり仲良くなるところとか、写真配達のおじいさんが微妙に登場したりとか理解できない部分がある。
何を1番強調したいかがばらけてて全体的にもったいない仕上がり。
恋愛なら恋愛、人生なら人生、笑いなら笑い、もう少しテーマをしぼってフォーカスしてもよかったと思う。
最後の一言がいいたくてストーリーをつくりました、みたいな印象。
ボロクソに言ったけど、鑑賞前の期待値が大きかった分、がっかり感は大きい。
それでも旅シーンはよかった。
気持ち良い時間を過ごせました
LIFEからのメッセージ
ショーン・ペンカッコいい♪
人生はクスッと笑えてちょっと辛くて、そしてじーんとできるもの
色々なモノを背負って身動きが取れなくなっている人の背中を押す作品でした。
良かった。
現状に満足していない。
しかし迷いや不安があり行動が起こせない。
そんな人達の背中を押すような作品でした。
話自体は単純。
殻に籠ったウォルターが空想の力をポジティブに使いつつ行動を起こす。
新たな行動は次の行動に繋がり刺激的な展開へと転がっていく。
周りに流されていたウォルターが自ら考えて自ら行動することで新たな世界が開けていく。
粗筋を聞いて皆が想像する方向へと話が進んでいくため安心して観ることが出来ます。
本作の良い所はウォルター自身が思い切って背負っていたモノを一旦下してみる、その姿も描いた点にあると思います。
その解放感。自分独りで背負う必要はなかったんだと気付く安堵感。
本作のウォルターに共感するのも彼が色々なモノを背負って身動きが取れなくなっているからだと。
兎角、色々なモノを背負いがちになる昨今。
思い切って下してみても良いんじゃないかと背中を押している点が良かったです。
映像も非常に綺麗で巧い。
ウォルターの現実と空想の切れ目が滑らか。
中盤以降は現実と空想の違いが付かなくなり刺激的な現実の実感がより高まりました。
また台詞では出さず、街の背景に織り込まれた本作のメッセージ。
LIFE誌の社訓のようなメッセージが流れる映像は非常に巧かったと思います。
映像内の物体(人物/自動車 等)の動きに付いていく目線の流れがメッセージに気が付き、その目線の流れのまま読めてしまう。
不自然な文字情報を自然に受け手に送る手法、良かったです。
冒険舞台のパターンが少なく場所が変わっても新たな刺激が薄い。
話の展開が幾らなんでもご都合主義的過ぎる、等の残念なポイントはありましたが気負わず観れる良い作品だったと思います。
オススメです。
シンプルで深い
結構手厳しい意見が多いのな…。私は観終えた後に、こんなに後味がいい映画久しぶりだなぁと思えたし、単純に元気になれた。こういう映画は大好き。
ただ、この映画を好きになれるかどうかは、この主人公にどのくらい共感出来るかっていうのもあるだろう。私は、妄想癖なところとか、人生の殻を破りたいとか思ってるところとか、共感度120%だったんで…。あの妄想シーンが長すぎるっていう意見があるけど、妄想シーンをあれだけ見せつけられたあとだからあの一歩飛び出すシーンが感動するんじゃないかと思う。
あと大切なのは、映像、演出、音楽のセンスが抜群。遊び心もあって楽しかった。David Bowieの曲が流れるシーンと、後半の旅のシーン、全般大好き。
人生ってそのものが本当に旅だし、なんでも出来るって思わせてくれる。エンドロールまで愛に溢れた映画。もっかい観たいし、きっとまた観る!
もっといい映画たくさんあるで。
ぬるい。ゆるい。軽い。
妄想が長すぎ。自分探しの旅は、妄想の延長で子供だまし。これで人生や勇気ってゆうて欲しない。なんか中途半端。
プロフェッショナルぶってる割には意固地で上司への態度もなってないし、女にうつつ抜かしすぎやし…スマホなんかいらんし捨てていけ。妄想癖をしっかり治して、はよ再就職して親孝行して欲しいって心配になる映画やった。
少し前に観たローン・サバイバーとウォルトディズニー~の主人公が本物過ぎただけにこっちはかなり中途半端に感じたわ。
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