あなたを抱きしめる日までのレビュー・感想・評価
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派手さはない
結果(息子発見)が出るのは割と早かった気がした。
間違いであって欲しい、人違いだった!という展開を期待してしまったが、実話なので仕方ない。
マーティンが最後まで修道院に怒っていたのに対して、ひどい仕打ちをしたシスターに赦しを与えるフィル。
赦しを乞われているわけではないけどね。笑
でも私もマーティンに激しく同意。
せめて謝ったら?
火事に見舞われ何も残ってないと言いながら、ちゃんと契約書は出してくるというシスター達の周到さ!
ひどいわ〜。
そこは厳しく追及して欲しかったな。
子供と引き離されるシーンは辛い。
フィルは息子がゲイだったというのを受け入れるのは早い。笑
昔の映像を織り交ぜながらテンポよく進むのでストレスはなかった。
今もお互いを探してる親子がいるとのこと。
少しでも再会出来たらいいな。
アイルランドの景色もよかった。
仰天実話
アイルランドの修道院で暮らす10代前半でワンナイトラブが原因で出産した老婆。
実は修道院がアメリカに人身売買で子供を売っていたという実話。
仰天実話だけれど、胸の悪くなるドキュメンタリー風ではなく、映画のように(映画だけど)仕上げられていてる。
昔ももちろん犯罪だっただろうが、なんとなしに昔はこういうことがかげでまかり通ってたんだろうと想像がつく。
今は良い時代になったものだとつくづく思う。
良いお話だとは思うのだが…
スティーヴ・クーガンがよかったです
この一言が沁みる
母はなぜ?
修道院って映画作品に出てくるの、
ロクなのがない、
『ベネデッタ』しかり『尼僧物語』しかり。
イギリスで。
本作なんか、人身売買❗️
望まずして妊娠した為、家族からか、
強制的に修道院にやられ、
出産後、4年間のタダ働き。
出産前後の世話賃と4年分の若い労働賃金を
比べてみた。
おのずと明らか。
さらには、子供を取られてどこかへ
やられてしまった。
50年後にその息子を探す母。
TVキャスター後、記者になった
マーティン•シックススミスに出会い、
番組に出演する条件で、
息子探し、所在地への随行等
全部お世話してくれる。
アメリカで見つかった。
超優秀な人物に成長していた。
誇りに思うが、
既に亡くなっていた。
なぜもっと早くに探さなかったのだろう?
と思ったに違いない。
意を決して息子のパートナーに会いに行く。
驚いたことに、お墓はあの修道院にあると。
さらには、修道院のエゲツなさが露見する。
母はなぜ、もっと早くに探さなかったのか⁉️
酷なことをする
『最高の結末よ、100万年に一度よ。』
【”赦しの心。”若い時に生まれた息子を、修道女の女性が年老いてからインテリジャーナリストの助力を得ながら探す作品。後半の展開は可なり心に沁みる作品である。女性ってヤッパリ偉大だな、と思うのである。】
■主婦・フィロミナ(ジュディ・デンチ)は、50年前に未婚のまま出産して養子に出された息子・アンソニーに会いたいとの思いを募らせつつ、カトリックの修道院で働いていた。
それを聞いた娘のジェーンは元ジャーナリスト・マーティン(スティーヴ・クーガン)に話を持ちかけ、フィロミナとマーティンによるアンソニー探しの旅が始まる。
ー 個人的に、イギリスBBCが製作する映画は好きである。理由は品性が高い事に尽きる。映画ではないが、ベネディクト・カンバーバッチ主演の「シャーロック」シリーズは名作だと思っている。-
◆感想<Cautin!内容に触れています>
・若き時に恋に落ち、息子アンソニーを生みつつも当時、禁忌であったがために、修道院に入れられたフィロミナ。
ー 彼女が、週に一度だけ幼き息子と会うシーンは可なり沁みる。だが、息子はある日、米国の富裕なるヘス夫妻に養子として引き取られるのである。-
■時は過ぎ、息子に会うためにフィロミナは行動を起こすのである。同行するのは、政争の末報道官の地位を追われたシックス・スミス・マーティンである。彼が最初はスクープを得るためにフィロミナと米国に行くのだが、彼がフィロミナの長年の息子への想いを知るにつれ、彼女に寄り添う姿が心に沁みるのである。
・フィロミナと、シックス・スミス・マーティンが米国に渡って知ったアンソニーの生涯。それは、レーガン政権とブッシュ政権で筆頭法律顧問を務めていた事。
そして、彼がゲイでありパートナーであるピートと付き合っていた事。
【彼の背広の襟にはいつも”ケルティック・ハーブ”の装飾品が付けられていた事。】
ー もう、このシーンで涙腺が崩壊しそうになるが、我慢して鑑賞続行する。-
■フィロミナは息子とは会うことが出来ない。それは、彼がHIVにより1995年に歿していたから・・。だが、彼女はシックス・スミス・マーティンが訪れたピートの家に行った際に断られつつも、彼の代わりに毅然とした表情で、再びピートの家を訪れる姿。
そして、亡き息子が米国ではなく、彼が生まれた英国の修道院がある地にが、亡骸を埋める選択をしたことをフィロミナが知るシーン。
ー 涙腺が崩壊する。フィロミナの息子アンソニーは、彼女を忘れずに自らが生まれた地に、自身の骨を埋める選択したのである。-
<今作は、母が息子を想う気持ちと、息子が母を想う気持ちが見事に表現された秀作である。
私は男であるが、今作の様な作品を鑑賞すると、女性ってヤッパリ偉大だな、と思うのである。>
信じ待ち赦す
タイトルはダサいが中身は良い
収奪された時間を取り戻す、過去へと向かって行くロードムービー的側面
かつて、一夜限りの交わりで授かった子どもを修道院に取り上げられた老女が、子どもの50歳の誕生日にその過去を告白し、彼との再会を志す。
信仰とはなんだろうかと考えさせられた。
本来、人を救うためのものである宗教が、救うためではなく、償うために、厳しい戒律を強いる。
殊、絶対神を崇める一神教には、生まれてきただけで罪深いとする「原罪思想」や最終的には神に裁かれるとする「終末思想」に象徴されるように、大なり小なりその傾向が見られるし、特に厳格なカトリックでは、そこに教会の支配性が加わると思う。
本作は、信仰のもつ強い原罪観、終末観の結果、収奪された時間を取り戻す、過去へと向かって行くロードムービー的側面もある。
悪意ではなく善意から生まれる悪魔的行為を、更なる善意で包むジュディ・デンチの好演が光る。
カトリックへの強い批判性を持ちながら、信仰の本質である「愛」や「赦し」を逃げずに真正面から描いている。
せっかくの製作陣の想いが昇華されなかったような…
邦題名が「あなたを抱きしめる日まで」
だったので、最後には子供に会えて、
との話かと思い観ていたら、
作品の半ばで彼が死んでいることが判り、
この先はどうなることやらと
案じながら残りを鑑賞した。
途中、英米の文化の違いや
ジャーナリズムと市井の葛藤、
また、LGBTの現状や
性への欲望と純潔性との整合性等、
盛りだくさんのアプローチがあったが、
原作本を書いたそのジャーナリスト役の
言葉からは、
やはり宗教批判の視点からの作品のように
感じられた。
アイルランド修道院の酷い暗黒面を
採り上げた作品だが、
名優ジュディ・デンチを配役した影響が
あってか、生き別れた息子を探す女性が
主役的に扱われ、作品の中でも
米国行きを楽しんでいるのが彼女の方で、
問題により真剣に向き合っているのが
ジャーナリストのように
描いているのだから、
彼を徹底的に主役に据えた方が、
テーマがより明確になったような気がした。
また、各処に見られる微妙に長い間合いが
冗長さを感じさせ、
全体的に演出の妙も感じられず、
せっかくの製作陣の想いが
昇華されないで終わってしまったような
印象を受けた。
5/17再鑑賞
皆さんの評価が押し並べて高く、
自分の理解が不充分ではなかったのかもと
思い再鑑賞した。
しかし、母親は冒頭から寛容性の高い女性
として描かれている中、
終始、彼女の人間性に変化があったようには
見えない。
むしろ、ジャーナリストが記事にしないと
言ったのは彼女の影響だったのかも
知れないが、
それに対して、彼女が記事にして良いと
事件を明らかにする行為は、
彼女の寛容性とどう関連付けたかったのか、
彼女の社会意識の芽生えとしたかったのか
分からなかった。
結果、今回も感動に繋がらなかったのは、
テーマの深刻さの割には、製作陣に
表現の上での技術的な不足があるように
感じてしまったためだろうか。
赦し
意に反し幼い息子アンソニーと生き別れとなってしまう女性フィロミナをジュディ・デンチが好演。顔に刻まれた皺が歳月の長さを感じさせる。華やかな人生を送る息子マイケル・ヘス( 幼少期名:アンソニー )のビデオ映像を見つめるフィロミナの心の内は…。
終始誠実な対応をする元BBC支局員、ジャーナリストのマーティンをスティーヴ・クーガンが知的な魅力で演じる。
ー聖心修道会
ーレーガン&ブッシュ政権の主席法律顧問
ーケルティック・ハープ
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕)
さすが貫禄のジュディデンチ
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