子宮に沈めるのレビュー・感想・評価
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この子たちを守りたくて夜職をはじめたのに
ただ、子供たちと自分の生活を守りたいだけだったのに、夜職を始めたことによっていつしか母は、子を放棄して、女に戻ってしまった。
収入を得なければならず、仕事をしながら、資格の勉強に励んでいたけれど、急にそれがバカらしくなってしまったらしい。風邪を引いてしまった娘の看病のあいだ、窓からぼんやりと、どうってことないいつもの景色を眺めていた。
夜職をしながら、子を育て上げられる人もいると思うが、この母は、夫に急に捨てられた。浮気だろう。女としての欲求が充たされないまま捨てられてしまったので「別れた男との子供との幸せ」より「女としての自分の幸せ」をホストに求めてしまったのだろう。
実際の事件をもとに、この映画が作られたらしいので、Wikipediaでその事件のことについて読んでみた。この母は、子供が死んでいることを確認するや否や、ホストの元に戻り、ホテルで一泊過ごしたそうだ。
この作品のラストは、子に対して、謝罪の気持ちがあった。自分自身を責めていたりもした。こんなはずじゃなかったのに…って。元々は子煩悩。娘が描いた絵を褒めたり、一緒にてるてる坊主をベランダに吊るしたり、色鮮やかできれいなお弁当をつくったり。そんな、やさしくて、責任感のある母。だった。
法律のことはよくわからないけれど、浮気した側に対してのキツ〜イ制裁と、ひとりで育てなければならなくなった親に対しての優しい制度が整えばいいなと思った。お金だけでは解決できないこともあるかもしれないけれど、お金があれば大体のことは解決できてしまう世の中だから…。悲しいね。
女から母になったパートナーを受け止めることができず寂しがる男。一体どのくらいいるんだろう。小さい命、ちょっとでも目を離したらその灯はすぐ消える。一丁前の1人の男に構う余裕などない。寂しいなら輪に入れ。なぜ輪から出たがる。一緒に育児をして、思い出をつくればいいのに。今までとは違うしあわせが、すぐそばにあるのに。
音の情報が少ない分映像が目に入る
なんとも見ていられないようなシーンが多い。演じてる子役の演技が印象的で思わず調べてしまった。
冒頭シーン、誰もが素晴らしいと思える母親像。雨の日には行こうとしていたピクニックを自宅で子供たちが楽しめるように高クオリティの弁当を作る。夕飯も凝っている。妻は専業主婦で夫が仕事に忙しい人である家庭なんて沢山あると思う。その分夫がお金を稼いでくるなら、妻は育児、家事に集中して取り組める。母親が取り乱しているのは、夫の帰りが仕事で遅いということだけではないことを感じているからだろう。
そこから母子家庭になっていく過程は詳しく描かれていない。(浮気なら慰謝料を取れる手段はなかったのか?養育費は、、?その後の父親は?等々、、)
母親の友人も、いかにもという感じである。(夜職をしていそうな事に対して言っているのではなく、友人の子供が寝ていて泣いているのにも関わらず大きな声で話し続けるところなど、どこか人として欠如している?)もう少し心の支えになる友人はいなかったのか、、母親も元々この友人のような人間だったのか、、、。また、両親や親戚の助けは求められなかったのか、とも思う。(求めてないあたり無理なのだろうけど。)
最後の毛糸のシーンにはかなり長い時間がかけられている。赤い糸の先にあるマフラーに包まれた子供2人。伸びた赤い糸はへその緒。その先にいるのが産まれた子供。
隣人の気づきや夫の対応、友人、両親、親戚、何か手は無かったのか。死んでしまった弟だけでなく、なぜ長女を殺さなければなかったのか。
どちらにせよまともな精神でいられなくなってしまった母親。人はここまで沈んでいってしまうのか。母親の人間性を気持ち悪いほどに感じた。
この気持ちをどう評すればいいの?
キツすぎん?
辛すぎん?
ドキュメンタリーのような映画
(本当にあった話が下地になってるけど)
定点カメラで長尺で場面が進むの
他人の家庭を覗き見てるような感覚
余計な説明はないため覗き見してる、
我々が想像して察する
『ああ、夫婦仲上手くいってなさそうだな』
『別れたんだな、引っ越して子供2人と新生活』
『働き口が見つからず夜の仕事やってんだ』
『ホストはまったんだ。家に連れ込んじゃったんだ』
『育児めんどくさくなってきたんだ』
『子供残して泊まりでどこか行ってしもうたわ』
後半50分ほど家に放置された
3歳児と1歳児の死に至る過程をネットリと見せつけられます
ただただ見ていて辛い
なんで、どうしてこうなった!?
登場人物が少なく、どんな周囲環境だったか見ているものに推しはかる術が乏しい。
親子3人の情景がメインのため、どうしても母親にヘイトが向いてしまう
母親があまりにも女すぎた
生活の困窮、寂しさ鬱屈、焦りうまくいかなさ
それらを埋めるために子を捨て男に走ったのか
母が悪いとは言いたく無い
なんなんだろう
私の気持ちを揺らしたし、ざわつかせたので何かある作品だが、この気持ちを正確に表せる言葉を私は知らない
妄想が招く破滅
誰かに認められたい、愛されたい
褒められたい、そんな承認欲求は
人間にしかない欲求だそうだ。
母親は実に人間的で
その欲求に翻弄され、苦しんでいる。
夫は仕事が忙しいということしか分からず、
本当のところは不明だが、
妻を愛している気持ち、認める気持ち
子どもの育児をやってくれている感謝の気持ち
などは分かりにくいだけで、
しっかりとあったのかもしれない。
しかし、母親は愛してると言葉にして欲しい
自分を女として見て体を求めて欲しいと
満足しないのである。
そして、別れた後は心の渇きを満たすものを
外(男、金、地位、環境)に求めてしまう。
しかし、永久に満たされることはない。
なぜなら、その承認欲求は
私は愛されていない、私は褒められていない
私は認められていないという自分の
ただの勝手な妄想によって
生まれたものだからだ。
他人を見て幸せそう、楽しそう、
それに較べて自分なんてと
考えるのも妄想である。
自分の心が勝手な判断をしてると理解し、
外ではなく内に目を向けることで
妄想に翻弄され、苦しみ、
結果的に自分で自分を
破滅させてしまうことを防げるだろう。
観ていて辛い
とても辛い。
まだ0〜1歳と3歳くらいの姉弟。
最初こそ弟の面倒を見ていたが、どんどん自分のことだけになり、母親が帰ってきたときには母親にべったり。
弟はもちろん自分で何もできなく、悲しい結末。
具体的に何日放置されたという描写はないが、とても長いこと放置されたのか。
その割には子供は身なりはきれいだし、お肌はもちもちすべすべ。
そこまで寄らずに遠くからの描写でもよかったのかなと思ってしまう。
子役の親はこんな作品を演じさせてよかったのか?
母親、子供を中心とした映画だったが、どう考えても父親が悪い。なぜ虐待や死亡を扱う映画は母親を悪者にしがちなのだろう。。
背景が見えそうで見えない、表面的な映画だった。
本当に見てよかった
本作を見る前はレビューをみて見ない方がいい。トラウマになるというものが多く、見るまで怖かったのですが見て本当に良かったです。内容は少し刺激も強く残酷なお話です。見たあとは言葉が出ませんでしたし、寝るまで少しトラウマや怖さとは少し違った不安感というものはありました。ですが、見たあと家族を大切にしようと思えたし、自分とか関わってくれてる人や生まれた環境はどれだけ恵まれているのか実感しました。実話を元にしているということでこのようなことになってしまう家庭もあるのだと知り、このようなことが2度と起こってはいけないと思います。これを見た事で人生の中で気づけることも増えると思います。見るか迷っている人はとにかく見てほしいです。
鬱映画という言葉で片付けてはいけない
何を描きたくて作ったのだろう
大阪二児放置餓死事件を基にした作品ということで期待と覚悟をして鑑賞したが描かれるべき点が欠けている気が…
旦那さんは出て行っただけでなく“離婚”であったこと、養育費や育児のサポート等を全て受けない誓約書を書いていたことなどは、母親を追い込むのに重要なトリガーであったと思うので、映画にも必要だったのではと思う。
また、子役の心身の健康のために仕方ないとは思うが餓死するはずの設定なのに見た目が健康そのもの、服や髪もいつまでもキレイなままでリアリティがない。
最後の方に出てくる母親の“次の妊娠”というのは必要だったか?
さらに不満なのはこの手の多くの作品に言えることだが、父親がいずにできる子どもはいない。
男のいい加減さ、薄情さ、残酷さを、描いて欲しい。
冒頭どこからどう見ても良いお母さんだった1人の女性がここまで堕ちるには、彼女自身の問題だけなわけはない。そうやって叩くのは簡単だが、そんなことをしても誰も救われない。
せっかくこのような作品を生み出すのなら、周りがどうあったら良かったのかを各々が考えるキッカケにして欲しい。そうでないなら単なる残酷な話でしかない。
点数がつけられない…
胸糞悪い映画が好きなわたしでも、「違う!求めているのはこういうのじゃない!」となってしまった、悲しすぎる映画。
タイトルにもあるように、点数はつけられない。
なんとも言えない複雑な気持ちになる。
あまりにも酷すぎて、この映画を撮影した大人たちに怒りが湧くほど。
子役の子達が心配にすらなる、自然な演技がすご過ぎる。
とにかく、二度と見たくない。
胸糞悪い
ネグレクトや虐待など親から愛情を貰えず、発達が遅れてしまってる子達の支援してるものです。
それもあって、この映画を見て何か勉強になりそうだけど施設の子ども達に今よりもっともっと情が湧いてしまいそうになり見れなかった。
でも意をけして見たけども、
音、家の中の環境だけにリアルがあって
子ども達のリアルは監督さんは求めなかったのかと思った
ワンシーン、ワンシーン、長い割には
ばつんばつんとシーンが切られたり
ネグレクトの子はもっと痩せこけてきます
言い方とっても悪いですけどもっともっと汚いです。
お姉ちゃんが弟の誕生日祝うシーン
弟、あれはどう見てもアパレル用のマネキンですよね。その手段しかなかったのであればもっと顔だけでも移さないようにするとかなかったのかなって思いました。
食料がなくて粘土を食べるシーン、あれだけ色がついてるなら口の中絵の具色になるはず
お腹の子を風呂場で出すシーンも、なんであんなに目がラリるのか教えて欲しいですね、
背景の描画が欲しい
本当に辛くなる。
他のドキュメンタリー番組で見ていたので内容はそこそこ知っていたが、映像になると本当に見るのが辛すぎました。
「お昼なに食べたい?」「オムライス!」「えー・・・チャーハンでいい?」のくだり。
子供への愛情がなくなってきたことがよくわかる場面でゾッとしました。
子供は帰ってこないわけがないと信じ切って待っている。
下の子はおむつの中もうじだらけで過ごしていたと聞いた気がします。夏の暑い中どんなにつらかったかと思うと・・・
母親の辛さも知ってほしいという意味なのか、長女を殺した後の泣くシーン、シャワーのシーン、長くとってありましたが、どんな理由があっても殺人ですから。絶対だめです。やっぱり理解はできません。無垢な子供が対象だと尚辛いです。
でも警告の意味では見てほしい映画だとおもいました。
見てはいけない、でも見ないといけない
失礼を承知で言わせてもらうが、これを酷いやら可哀想などの言葉で片付けて批判する人はあまりにも愚かだと思う。
そうやって目を逸らしているから作中の姉弟のような犠牲者が生まれてしまうのではないか?
母親も子供という現実から目を逸らして挙句の果てに殺人を犯してしまう。
作中の家は別に山の中の一軒家ではないし、普通のアパートなのだから隣人が異変に気づかないわけが無い。
虐待や育児放棄なのでよく見られるのが隣人の見て見ぬふり。周りの大人が目を逸らし続けたからまだ幼い子供が亡くなってしまう。
個人的には「目を逸らすな」というメッセージを感じた。実の子を殺す母親も鬼畜だが、優しい人の振りをして目を逸らす視聴者も中々だなと思った。人の数だけ考察が存在するからあくまでも個人的な感想だ。
胸糞悪くなる作品
ずーっと子供をみる
胸糞と単純に片付けられる作品では無い
見ててしんどかった
見ててしんどかった。まあどんな内容かは想像したままだったが、ドキュメント的な映像は、リアルの事件を想像させ、見ててしんどかった。実際にあった事件として、皆に知っておいて欲しいと思うが、人に勧めるような事柄でもなく。
映画館でなかったので少し飛ばしてしまった。きつかった。2度とこういう事件がないことを祈る。
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