「役者さんは、いい。」渇き。 きょんさんの映画レビュー(感想・評価)
役者さんは、いい。
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渇き。は、公開前から凄いプッシュされていて、至る映画館でポスターを見る度に「妻夫木聡とオダジョー、いい顔してるなぁ」と思っていました。
実際に観てみると、妻夫木はやっぱりいい。あぁいう表情をする彼をみてみたかった。
ラストのオダジョーもよかったが、演出自体がちゃっちいというか、物足りなさを感じました。
それから、主人公の狂い方。学校一の美人で信頼も厚く、頭も良い彼女が、どうしてあのように狂ってしまったのか。
物語中で明らかになったのは、主人公が「どんなことをしていてどのように狂っていたか」だけで、どうして家庭内暴力までをもしていた父親までも翻弄する程狂っていたのか、明らかになっていない。
そして父の存在。ハッキリ言うと、あの父には汚しさしか感じず、画面に映ると不快感さえも覚えてしまいました。それがいいところなのかもしれないですが、殴られて血まみれのまま普通に街を歩いていたり人に会ったり、と、ありえないことだらけで自分の中で突っ込まずにいられませんでした。
グロ部分も、安っぽい、と感じてしまいました。映画自体「狂っている」ということを全面に推しすぎて、物語の内容は結局「???」という感じです。
最後に言うと、たしかに物語に出てくる人物全員「狂って」いました。
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