劇場公開日 2014年6月27日

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「狂気とは甘美なもののようで」渇き。 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0狂気とは甘美なもののようで

2014年7月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

単純

いやあ、予想はしてました。
だって、ポスターの役所広司があまりにも暑苦しくって、ロクデナシ感がビンビンだったもの。
それがどうも、出てくる奴がどいつもこいつも負けず劣らずのロクデナシばっか。軽く予想を超えました。
みんな、罪の意識も躊躇いもなく、ニヤリと笑いさえ浮かべて、人を殺す、殺す、殺す、、、。
終いには、フジシマをそこまで動かす動機が、愛なのか憎しみなのか、もうどっちでもよくなってしまった。
だいたい、フジシマだけじゃなく、みんな狂ってる。深い穴に墜ちた連中ばかり。
でもって、クソな映画だよこれ、っと思わせといて、エンディングにディーン・マーティン「everybody loves somebody」を持ってくるセンスに、ころっと脱帽してしまう。

困りますねえ、こういう映画は。
二度と観たくないんだけど、嫌いって言い切れないわ。

栗太郎