劇場公開日 2014年6月27日

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「「狂ってる」で片付けた感じ?」渇き。 kuさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5「狂ってる」で片付けた感じ?

2014年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

「嫌われ松子の一生」が私の中でとてもヒットだったので、楽しみに見に行きました。
冒頭は本当にわくわくして、一体これはどこに繋がるんだろう。というような伏線感満載のシーン達。
ですが徐々にそのわくわくが衰退してしまいました。

中盤からはほぼ血と暴力しかないくらいずっと過激なシーンが続き、それは観客に息をつかせないためなのかもしれませんが、私にはちょっとしつこく感じたというか、なんかあれだけ続くと逆に退屈になってしまいました。だれるというか。スプラッタのようなものには慣れているのですが、必要以上にそういうシーンがありすぎたように感じました。
本当にいるの?なんかただ派手にしたいだけじゃない?というような薄っぺらさを感じたというか。

そしてこれはもう映画というか原作に繋がってしまうのでしょうけど、なんだか登場人物たちの感情がみんな浅い。人間そんな簡単な感情で動くだろうか?と思ってしまいました。もっと色々考えて、もっと複雑なはず。それを「奴らは狂ってるから」という決まり文句で片付けているような。狂ってるから誰にも彼らの気持ちはわかりません。だから彼らは何をしても人物として成立するし、作品としても成立します。というような逃げに感じたというか。
狂ってたってもっと何かあるでしょう。
まぁでもリアリティを求めすぎているのかもしれませんね。

個人的に好きなところは
・中谷美紀さんの存在感
・妻夫木聡さんの怪演

です。

お友達誘って見に行く同年代の女子が多いですが、全くおすすめしません。見終わった後ショッピングなんてする気にはなれません。

ku