「満たされていない…」渇き。 yumikoさんの映画レビュー(感想・評価)
満たされていない…
愛情に飢えていたり、仕事や地位やお金だったり、力ずくで、何としてでも手に入れようとする人たち。凄まじい描写で、インパクトが強かったが、その強烈さが飢えを満たしたいというエネルギーとして、表現されていたいのだと思う。
手に入った所で、まだ満たされず、衝動にかられ、また、何かを手にいれても、虚無感や淋しさが募る。
加奈子は、どうしたら親が自分に振り向いてくれるのか、ずっと考えていたのかもしれない。手段はまともではないが、親に愛されたいという気持ちがそうさせていたのかと思うと、切なくなる。
加奈子は、自分がしたことを通して、父が必ず自分を見つけだし、救いだしてくれることを望んでいたのかもしれない。
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