ブルージャスミンのレビュー・感想・評価
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さすがのアカデミー主演女優賞
ぽい? ぽくない?
ウディ・アレン……ぽくはないかな。
その分、一般受けしそうだけど。
終わり方はアレンぽいかなぁ。
ケイト・ブランシェットは安定の演技。
彼女だからか、「これでオスカー取るほどか?」という気もしてしまう。
現実を見なければという冷静な部分と、なんでこんなことにという恨みがましさと、昔のように戻れるという夢を信じたい気持ち、そしてどうしても自己弁護してしまう人間の弱さの見事なミックス、ではありました。
鬼気迫る演技を堪能
もうはじめの違和感から、ジャスミンがどこか浮世離れしてる感というか、なんか異様な違和感があって、それがどんどん膨らんでいくかんじで、目が離せなくなりました。
話しの内容に共感するとかはさておき、鬼気迫る痛々しいほどの白熱する演技に一瞬も目が離せない。ケイトブランシェットの演技を堪能できる最高の映画かも。
金持ちのメンタルを知る!!
ほぼ主人公が喋っているだけの映画であまり共感はできませんが、女性の虚栄心を良く表していて、また逆境にあるのでしょうが決してネガティブにならない所は印象的でした。面倒臭くてあまり魅力的には見えませんが、よく男性に口説かれているので、私たちは日常で女性の内面等何も分かっていないのを表していたと思います。まあお互い様なのでしょうが、男と女なんだからこれで成り立っているという、ウディ・アレンらしい映画だと思います。
DVDを買って、永久保存版‼︎
2回 観てから、レビューしようとおもったけど、興奮が冷めないうちにと思って、我慢しきれずにレビューしちゃいます。
本当に 素晴らしい映画でした。ストーリー的には、よくよくある話ですよね。何もかも手に入れて、自分は回りの人よりは、特別なのよなんて思っていて、そして、突然 何もかも失くして、その事も、しっかり受け止められなくて、まだ 鼻の高いピノキオ気分でいる、でも徐々に現実の厳しさに気づいてきて、そのギャップに苦しめられながら、人生まっ逆さま!世の中 よくある話だと思うんだけど、ウディアレンは、これをとにかく、鋭く、トゲトゲしく描いている。映像の描写感なんか、現代の この世界の 同じ時間の話なんだけと、なにか、どこか違う時空の違う世界で起きてるような。
ケイトブランシットの 演技なんて、どのように褒めていいか分からないくらい強烈でした。顔を真っ赤にして、気が狂ってくいる演技のシーンなんて最高!ケイトブランシット以外の配役人も、無茶苦茶GOODでした。当然、俳優の天才的な才能もあると思うだけど、それを100%引き出したウディアレン監督の演出もすごいと思いました。
ジャスミンとジンジャー
主役は与えられたシナリオを懸命に演じているものの……
まったく良心の咎めもなく嘘をつきまくる主人公のお話です。
妹の全財産を巻き上げながら、罪の意識すら感じない主人公。
自分のダンナを自らの手によって死に追いやったのに、やはり自分は被害者だと思い込んでいる主人公。
これは何かの病気なんですかね?
もしもそうであるなら、心理学か精神医学か何かのテキストとして良くできた映画だと思いました。
K・ブランシェットは、与えられたシナリオを懸命に演じています。
とはいえ、こんな人もたまにいるよね……という感想以上の何かが何もない映画なので、オマケで星みっつにしておきます。
もしかしたらミステリー仕立てのつもりで監督は映画を撮ったのかも知れません。つまりダンナの死を含め、すべてが自分の責任だったにもかかわらず、いっさい責任を感じない、他人ばかりを責める人間の破綻劇なのかも。だとしても感動はしませんけど。
【”虚飾に塗れた人生”を懸命に生きる、愚かしくも愛しき人々の姿をウディ・アレンがシニカル要素多めで描いた作品。】
ーウディ・アレン監督がシニカルな笑顔を浮かべながら制作した作品
・・・だと思う。-
■久しぶりに観ても”インパクト大”だったシーン
・ジャスミン(ケイト・ブランシェット)がジンジャー(サリー・ホーキンス)の二人の息子とレストランで食事をするシーン。
”ペテンはペテン・・”などと、自分の半生を省みながら、眼を”カッと”見開き、二人の顔を凝視しながら半身を乗り出して、喋るシーン。
- ”怖いよ、ケイト姉さん・・。二人ともご飯、食べてないよ・・。”
私はこのシーンの彼女の”セリフと表情”でケイト姉さんはオスカーを獲得した、と勝手に思っている。-
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・ジャスミン(本名は、ジャネット・・)とジンジャーは姉妹。(似てないなあ、と思ったら、二人とも里子だった。)
・ジャスミンの夫ハル(アレック・ボールドウィン:お金持ちオーラが凄い・・)は実業家。
(お金持ち・・だったが詐欺がバレ、逮捕。)
・ジンジャーの夫オーギーは建築家。
(宝くじで20万ドル当たったが、ハルが薦めた投資に全て注ぎ込んで、全てパア。)で、離婚。
というイタイ二人を取り巻く人々との絡みをシニカル要素多めで、描いていく。
冒頭から、イタイのはジャスミンである。
ハルの事件発覚後、お金がないのに、ファーストクラスを使いやってきて、ジンジャーの家へ居候。
セレブリティな生活慣習が抜けきれない言動と、現実とのギャップに戸惑うジャスミンの姿は悲哀感も漂うのだが、流石ウディ・アレン監督。
コミカル要素を塗して絶妙に描いていく。
・仕事を探しているジャスミン(飲んでいるのは、ショートグラスのカクテル)のところに、ジンジャーが呼んだのはチリ(ジンジャーが好き)と小男エディ。で、頼んだのは、ビール・・。
二人は、落ちぶれたジャスミンの状況を遠慮会釈なく、”普通”に話す二人。悪酔いするジャスミン。
ー上手いなあ、ウディ・アレン監督ー
で、紹介されたのは、歯医者の受け付け嬢。歯医者のフリッカー先生はジャスミンをデートに誘ったり(で、チグハグな会話。)、あの受け付けでの強引なキスシーン。(申し訳ない限りであるが、少し笑う・・)
漸く素敵な男性、ドワイト(ピーター・サースガード)と出会い、彼の海辺の素敵な家でのキスからの、婚約。
そして、指輪を買いに行った街で逢ってしまったのは、ジンジャーの夫オーギー・・・。過去を暴かれ婚約解消・・・。
ーあれだけ、トラブル続きだったら、精神薬も6種類”カクテル”で飲まないとねえ。独り言も多くなるさ・・。-
<ジンジャーの家を飛び出し、大好きだった筈のブルームーンの歌詞も忘れて、独りベンチに座るジャスミン。
普通の映画であれば、悲惨な結末に思えるのだろうが、ウディ・アレン監督の手に掛かると、”仕方がないさでは済まないのは、分かってはいるが、仕方がないさ・・”と思わされてしまう。
で、エンディングで流れる粋な曲・・。ビタースイートだなあ・・。>
あれ〜?面白いんだけど
痛々しくも清々しい
喜劇と悲劇は表裏一体
ウッディ・アレンはロマンチックな映画作家だが、時として非常にシニカルで意地悪だ。
それほど好きな監督ではないが、時折観賞する作品で強く感じる。
ケント・ブランシェット演じるセレブから転落した女性と血の繋がりがない妹を比較しながらストーリーは展開するが、登場人物にとっては「不幸な状況」であり、「焦り」が手に取るようにわかるが、観ている側のこちらはそれが「笑い」に繋がってしまう。
「人の不幸は蜜の味」とはこの事。
TVドラマの「セックス&ザ・シティ」や「デスパレートな妻たち」が好きならおすすめ。
ケント・ブランシェットが後半でボソッとつぶやく「みんなゴシップが好き」って台詞。
それがこの映画の全てであり、前述のTVドラマをアレンが洒落ていて意地悪な演出によりケント・ブランシェットをアカデミー賞主演女優賞へ導いた作品。
見事な壊れっぷり
ケイト・ブランシェット怪演
総合:80点 ( ストーリー:75点|キャスト:85点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
ジャスミンは中身のない軽薄な人物だが、ケイト・ブランシェットが実に良くその役柄を演じていた。この人はいろんな役柄を演じられる。こういう人はさっぱり好きにはなれないが、それでも金満生活が染みついた後で今更急に庶民生活に合わせられない辛さというのは理解できるしそれが哀れでもある。
一方でその態度がゆえに自業自得でさらに状況を悪化させていくのも納得できる。彼女の態度にいらいらしながらもその姿が見世物的に面白かった部分もあり、彼女に引きずられていく多少まともだった妹を見てジャスミンの不幸の影響力の強さに貧乏神の力を見た。彼女に係るとみんな不幸になれるようだ。そして突然の出来事で金がなくなるようなことがあったらすぐにこうなる人が現実に周りにもいるだろうなと思ってみたりした。
こうはなりたくない
始まって2分で「この人大丈夫じゃない人…」
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