劇場公開日 2014年5月10日

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「主役は与えられたシナリオを懸命に演じているものの……」ブルージャスミン お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0主役は与えられたシナリオを懸命に演じているものの……

2020年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

まったく良心の咎めもなく嘘をつきまくる主人公のお話です。
妹の全財産を巻き上げながら、罪の意識すら感じない主人公。
自分のダンナを自らの手によって死に追いやったのに、やはり自分は被害者だと思い込んでいる主人公。
これは何かの病気なんですかね?

もしもそうであるなら、心理学か精神医学か何かのテキストとして良くできた映画だと思いました。
K・ブランシェットは、与えられたシナリオを懸命に演じています。

とはいえ、こんな人もたまにいるよね……という感想以上の何かが何もない映画なので、オマケで星みっつにしておきます。

もしかしたらミステリー仕立てのつもりで監督は映画を撮ったのかも知れません。つまりダンナの死を含め、すべてが自分の責任だったにもかかわらず、いっさい責任を感じない、他人ばかりを責める人間の破綻劇なのかも。だとしても感動はしませんけど。

お水汲み当番