「喜劇と悲劇は表裏一体」ブルージャスミン colt45SAAさんの映画レビュー(感想・評価)
喜劇と悲劇は表裏一体
ウッディ・アレンはロマンチックな映画作家だが、時として非常にシニカルで意地悪だ。
それほど好きな監督ではないが、時折観賞する作品で強く感じる。
ケント・ブランシェット演じるセレブから転落した女性と血の繋がりがない妹を比較しながらストーリーは展開するが、登場人物にとっては「不幸な状況」であり、「焦り」が手に取るようにわかるが、観ている側のこちらはそれが「笑い」に繋がってしまう。
「人の不幸は蜜の味」とはこの事。
TVドラマの「セックス&ザ・シティ」や「デスパレートな妻たち」が好きならおすすめ。
ケント・ブランシェットが後半でボソッとつぶやく「みんなゴシップが好き」って台詞。
それがこの映画の全てであり、前述のTVドラマをアレンが洒落ていて意地悪な演出によりケント・ブランシェットをアカデミー賞主演女優賞へ導いた作品。
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