青天の霹靂のレビュー・感想・評価
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家族に会いたくなる
エピソード0
全くの予備知識を仕入れていなかったので、純粋に物語に入り込むことが出来た。
深読みする必要もない。素直に感動すればよい。そんな作品である。
後だしじゃんけんのように自分の人生を背中から見ることが出来たら、優しさに溢れていた。生きる意味はちゃんと家族の中にあったという話。
しかし、主人公は余りにメタ視点で自分を捉え過ぎていたのだ。スーパーでの値引きシール惣菜を手に取る件はそれを1番象徴している。要は他者からどんな目で見られるかばかりを気にして自暴自棄になっているだけの自意識過剰野郎なのだ。
そんなチープな自意識を捨てるには夢中になるような目的が必要なのだとこの物語は教えてくれたのだと思う。そしてそれが家族というとても近距離な存在だと。
と、深読みしなくても素晴らしい映画である。
感動。号泣
泣いた泣いた
まさに晴天の霹靂
予想より!?
演出、脚本、演技、完璧!
傑作だと思います! 笑えて泣けるエンターテインメント作品。
私、3回泣きました。
劇団ひとり氏、小説2作目にして脚本兼監督兼出演。
監督1作目は特に思い入れにより、どうしても大胆にカットできずに長めになってしまいがちなところを、96分にまとめあげています。
主演3人の行動、セリフ、表情、全て丁寧に拾い上げ、長過ぎず、短過ぎず、非常にバランスのとれた映画だと思います。
原作者が、脚本化、そして演出していく過程が非常に上手くいっているんだと思います。
今回初の “劇団ひとり(監督)× 大泉洋(主演)” のコンビについてはこれからも見ていきたいと思いました。
ここ数日間のTVでの名(迷)コンビぶり、最高です。
あと、劇中こんなにいい顔をしている柴咲コウは初めてです。
邦画の場合、作品の良し悪しってキャラクター造形だと思うんです。登場人物が愛しく思え、もっと見ていたい・・・更に見守っていたいって思えるかどうかだと思うんです。こういった原作ものだと特にそうなんですが、キャラクターがとっても薄っぺらくなりがちなんです。いちいち動きに説得力がなかったり、あまりにもセリフが唐突だったり・・・・キャラクターが愛しくなっていかない・・・・
最近でも、『〇〇、こっちを向いて。』とか『オー!〇〇ーザー』とか、ストーリーをなぞってるだけなんですよね。
そしてそして、今回珍しく主題歌が心に響きました。主題歌は冷めてしまうので否定派なのですが、今回のミスチルの「放たれる」はちゃんと作品に寄り添ってました。24日からiTunesでも配信してます。直球バラードです、是非!
この週末、邦画を観るなら迷わずこの作品をオススメします。
次作が楽しみ
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