ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!のレビュー・感想・評価
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中年の酔っ払いがパブを12件ハシゴする話。我々アラフィフが慣れ親し...
中年の酔っ払いがパブを12件ハシゴする話。我々アラフィフが慣れ親しんだ70年代SFリスペクトがパンパンで最高でしたが、小ネタがテンコ盛りなので全然拾えた気がしません。ロザムンド・パイクもものすごく美しく、”パブで大騒ぎ”3部作のお約束もキッチリあって何の不満もない作品でした。
日本では難しいかも。
自由が欲しい、好きな事をやれる自由だ!
監督、エドガー・ライト。
主演、サイモン・ペッグとニック・フロスト。
素晴らしいトリオ再び、という事で行ってきました。
…非常に良かった。
登場人物が総じて馬鹿でイイ奴で…やっぱり馬鹿で良かったです。
特筆すべきはサイモン・ペッグ演じるゲイリー・キング。
キラキラな青春時代のパブクロール映像が流れた直後。
ドンッと出てくる現在のショボくれたゲイリー。
アル中患者達が自身の経験を互いに話すことにより自制心を培う場で、自身の武勇伝を話して過去に想いを馳せる。
好き勝手やって、皆の憧れだったはずの自分が何故…。
ゲイリーのハイテンションで馬鹿な言動にゲラゲラ笑いつつ。
達成する意味など微塵もないパブクロールに執心する姿が哀しみを誘いグッときます。
脇を固めるニック・フロスト演じるアンディ・ナイトリーも良かった。
ゲイリーとの確執を抱えたまま今回のパブクロールに参加したアンディ。
パブの軒数を重ねるうちに言動がアクティブかつダイナミックになっていく。
そして或るパブでゲイリーに心情を吐露する場面。
過去のアンディが何に傷ついたのか、裏にある彼等の友情/信頼にグッときました。
また話自体も良かった。
中盤以降の劇的で荒唐無稽な展開に心を奪われる…と同時に。
序盤からの設定や伏線が“良い意味で”無駄に凝っており気が付くと感心然り。
『名』に始まり『数』『職』『装』、そして散りばめられる過去作へのオマージュ。
個人的には、事前に或る程度の知識を入れてから観た方が数倍楽しめる作品だと思います。
鑑賞中から喉が渇きに渇く本作。
ビール片手に彼等の馬鹿な言動、ダイナミックな酔拳、そして友情を楽しむのが正しい鑑賞方法かと。
オススメです。
あらためてこういうくだらない映画は折に触れて観るべきだなと思った
奴らが出てくるのは知っていたからいつかは『プレデター』のように途中から全く違う話になるんだろうと。そして【ロザムンド・パイク】が出てきた時は笑えた。『サロゲート』の影響だけどこれは狙ったキャスティングだよね。まあ肩すかしだったわけだけど。
カーペンター作品のパロディはいいんだけど、これってもしかして奴らが出てこない方が面白かったかもしれないなと思った。途中で奴らが出てきたときに何だか邪魔に思えたし、観終わった後も奴らが出てきたことで面白くなった感じはあまりしない。これは事前に知っていたからということではないと思う。ゲイリーがとにかくウザ過ぎて面白いというところが損なわれていくのは勿体なかった。よりくだらなくなった、という意味ではもちろん良かったんだけど。あの設定自体が笑えるのはいいとして、もうちょっとアイデアが‥
珍しくビールを売店で買って飲みながらの鑑賞だったけど、これは正解だったね。
意外とのりきれなかった。
このコンビの作品は結局見てしまうんだけど、いつも最終的なところで乗り切れなくなってしまう。自分でも不思議。
特に今回はラストカットのオチがあんまり好きじゃなかった。
サイモン・ペッグがあまりに主役すぎるのが特に悲しい気持ちになったかもしれない。
楽しくなかったかと言われると、そんなことはないんだけどもねー。
ビールのみたい
バカ映画、だけではない
劇場は大爆笑だったが…
期待し過ぎたかな~
これはエドガーライトによるポスト「桐島部活辞めるってよ」だ!
高校時代にイケイケの学生ブループに属していたゲイリーキングが
ひょんなことから学生時代に失敗した12軒のパブを回ってはしご酒をするという「ゴールデン・マイル」を達成するために高校時代のイケイケブループメンバーとともに地元に戻りゴールデン・マイルを達成を目指す。
久方ぶりの友人とはしご酒をするだけのはずが、いつの間にか地元は謎の住人とそっくりな姿をしたロボットに占拠されており、いつのまにか地球人対ロボットの壮大なSF展開になるわけですが…
という無茶な設定でもテンポよく笑わせつつも、実は大人になったイケイケなメンバー(特に主役のゲイリーキングが)の大人になってからの成長と変わらないもの、変えられないものが垣間見えており「桐島部活やめるってよ」のその後を見せられているようであった。
全キャリア中最も冴えてないエドガー・ライト作品
エドガー・ライト大好きな自分ですが今作はどうにもこうにも乗り切れない感が最初から最後まで拭い去れませんでした。
サイモン・ペグの演技は「Spaces」を彷彿とさせる位に相当なハイテンションですが微妙にから回っている感じ。
アクションシーンもカットの切り返しが多すぎて爽快どころか何がなんだかよくわからなくてイライラします。
エドガー・ライトとサイモン・ペグが共同で執筆した肝心の脚本も、企画の段階では超面白かったのでしょうが…全然盛り上がりません。本来なら盛り上がるべきはずの中盤以降もどんどん眠くなっていきます。
エドガー・ライト作品では珍しくプロモーションにも力が入っている今作ですが、皮肉にもキャリア中最も盛り上がらない作品になってしまっています。
制作費が増えても必ずしも良い映画が撮れるとは限らないんだなぁ…
次回作はもうチョット初心に帰って、クールなのを撮ってくれるように期待しています。
ほろ苦いけどノド越し爽快!なアクションコメディ
『ショーン・オブ・ザ・デッド』 『ホット・ファズ/
俺たちスーパーポリスメン!』の監督エドガー・
ライト、主演サイモン・ペッグ&ニック・フロストが
三度タッグを組んだSFアクションコメディ、
待ってましたの日本公開!
高校時代はブイブイ言わせてた(死語)中年男5人が、
かつて成し得なかったある挑戦にリベンジするために帰郷。
『12件のパブを巡り、1人12パイント(≒5.7
リットル……)のビールを飲み干す』という荒行、
『ゴールデンマイル』に挑む!
だが彼らが気付かぬ内に、故郷の町は人間そっくりの
姿をしたエイリアンたちに乗っ取られてしまっていた。
果たして彼らは、エイリアンの侵略に対抗しつつ、
『ゴールデンマイル』の最終目的地である酒場
『ワールズ・エンド』 にたどり着けるのか?
……みたいなアラスジ。
* * *
ゾンビ映画、刑事アクションのパロディ満載だった
前2作に続き、
今回は『光る眼』チックなエイリアン侵略モノのパロディ。
後半からはカンフー映画ばりのアクションも満載!
監督お馴染みのアップテンポな映像リズムで繰り出される
小気味良いセリフの応酬やキレの良い笑いとアクションが楽しい、
期待通りの快作に仕上がっていました。
* * *
サイモン・ペッグ演じる主人公ゲイリーのハイテンションぶりと、
その友人たちとのギャップが笑える。
定職に就いてたり家族がいたり、すっかりオトナな友人達に対し、
輝ける青春時代を引きずりまくりな主人公ゲイリー。
やることなすこと中高生レベルのバカハイテンション
(ピンポンダッシュ(爆))。
周りからイタい視線を浴びようが、エイリアン侵略の危機が迫ろうが、
もっともらしい(?)理由をつけて、何が何でもハシゴ酒を飲もうとする。
加えて、バリバリ80’s なあの黒づくめ超絶ファッション……
知り合いがあの格好でニヤッと笑いながら近付いてきたら、
「……あぁ……ぃぇ……人違いです……」と言ってしまうと思う。
* * *
エイリアン侵略モノのパロディ色が強くなるのは後半から。
エイリアンといっても、タコみたいな触手を生やしたヤツや
ナスみたいな頭をした黒いアイツみたいなフォルムではない。
本作のエイリアンは凶暴ではなく冷たく知性的で、
外観は完全に人間社会に溶け込んでいる。
全体の利益のために人類を統制するという彼らは
ヒジョーに不気味ではあるのだが、
バカばっかやってるオッサン達の様子を見てると、
どっちが正しいのか分かんなくなってくる(笑)。
あと、チョイ役で登場したまさかの大物にも驚いた。
* * *
ただ、過去のエドガー・ライト監督作品と比べると
ややおとなしめな印象は拭えないかな。
ずうっと楽しい映画ではあるのだけど、例えば
“クイーン”の爽やかな歌声に合わせてリズミカルに
ゾンビをしばき倒すシーンや
刑事アクションから怪獣映画までパロディを
ブッ込みまくるクライマックスなどの
爆発力のある笑いは今回は無かったなあ。
* * *
けれど、人生を諦めた男の悲哀や、そんな男が
再び立ち上がる様を描いた映画としてはこれまでで
一番の盛り上がりをみせる物語だとも思う。
終盤では予想外に涙ぐんでしまった。
輝かしい青春の思い出にすがるあまり、
いつまで経ってもオトナになり切れず、
本当は酒と孤独でズタボロな主人公が、
哀れで、惨めで、滑稽で、みっともなくて、
だけどどうにもいとおしい。
そして迎えるまさかのラスト!
いきなり映画ジャンルすら変わってしまう訳だけど(笑)、
主人公らへのエールに満ちた、優しくて楽しいラストだった。
以上!
ほろ苦いけどノド越し爽快!なアクションコメディ。
人生まだまだ終わっちゃいないぜ!!
<2014.04.12鑑賞>
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