愛の渦

マンションの一室で始まる“大人の性交コメディ”。
大人ゆえのよそよそしさがまず可笑しい──大学生の合コンの方がよほど元気。
だが一皮むけば欲望が爆発し、奇妙で愉快な夜が転がり出す。

この“おかしな夜”も、朝日一発で正気に戻る。
なんなら、うっすら罪悪感まで連れて。
そのギャップこそが本作の醍醐味。

そしてラストは、男の粘着質さと女のさっぱり感でスパッと締める。
軽やかで下世話、でも後味は意外と爽やか。
楽しい楽しい“箱庭コメディ”の乱痴気騒ぎでした。

これだけ豪華な俳優陣を揃えて、こういう映画かぁ。
演劇だとシュールでクスクス笑えて、最後切ない感じかも。
映画だとちょっと生々しいかな。
まあ、色々切ないですよ。
門脇麦ちゃんは意外と色んな映画で脱いでるよね。

なんか、もっと
エロスがテーマなのかと思いきや
違ってました。

初対面での気まずい探り合い、
致すごとに変わる空気感、
フリーター男が繰り出す男社会の威嚇ポーズ
女同士のディスリ、
下の階にみんなで野次馬、、
参加者同士のコミュニケーションに
妙なリアリティがあって。

裸でセックスのために集まっているのに
ルックスとコミュ力と社会的地位で
品定めし合う生々しさがなんとも滑稽でした

面白いかといわれると…？

このメンツでこれだけのことするかという驚きがどうしても先に来てしまうけど。徐々に引き出されてくるものは結構えげつないが、コメディ要素でそこまで辛くならずに済んだ。
最後はまあ苦笑いっす。