劇場公開日 2014年8月1日

  • 予告編を見る

「天敵は明治政府転覆を企む男《志志雄真実》」るろうに剣心 京都大火編 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0天敵は明治政府転覆を企む男《志志雄真実》

2022年7月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2014年。監督:大友啓史。原作漫画:和月伸宏。

今思うと、前作「るろうに剣心」は、イントロダクションでした。
その感を強くする本作品です。
緋村剣心役の佐藤健が、すっかり成長して大人の男になっています。

剣心に大久保利通から呼び出しがあつた。
大久保から明治政府の転覆を画策して勢力を全国に広げている志々雄真実(藤原竜也)の息の根を止めてくれ・・・との依頼だった。
ところが直後、大久保利通は暗殺される。

《過去の悪行とは悔いても悔いても、消せないのでしょうか!》
剣心の過去「人斬り抜刀斎」が重くのしかかります。
剣心の刀は「逆刃刀」
切っても人斬りの出来ない「不殺の刀=それが逆刃刀」
剣心の「不殺(ころさず)の誓い」を支える刀だ。
「逆刃刀」の生みの親・刀匠の新井赤空を剣心は探します。
訪ねた先には赤空の息子がおり、剣心は新しい「逆刃刀」を依頼するが、
息子に断られる。
そして赤空は死んだと聞かされる。
赤空も自分の打った刀が殺傷に使われることを深く悔いていた。

京都に向かった剣心。
志々雄が京都を燃え尽くす大火災の計画を知り、政府も御庭番たちも剣心も、
やっきとなります。

志々雄は、過去に警察に死体として焼かれて、半死半生で生き返った男。
焼かれて引き攣る顔を包帯で包んでいる。
明治政府転覆は志々雄の生き甲斐。
心底手強い男だ。
京都火災決起の夜。志々雄は実は全く別の計画も同時進行していたのだ。

その顛末は次作「るろうに剣心 伝説の最後編」に持ち越されます。
(ラストにクレジットにも伏せられた大スターが重要な役で出演しています)

過去鑑賞

琥珀糖
みかずきさんのコメント
2022年10月9日

共感ありがとうございます。

私の本作レビューは地元紙に投稿したものをベースにしています。
250字以内という字数制限があったので、
レビューに仕上げるのが大変だった記憶があります。

字数を絞った方が、寄り道はできないのでシンプルなレビューになると実感しました。

琥珀糖さんのレビューは、いつもながら詳細かつ緻密ですね。

では、また共感作で。

-以上-

みかずき