WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常のレビュー・感想・評価
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伊藤英明が素晴らしい!
染谷君見たさに借りてみたら伊藤英明が物凄く良かった。テーマはなんだとか、このカットは何の意味があるんだとか深く考えずに楽しく最後まで観れた。笑いどころは少なかったように思うけど、テンション高く保てて面白かった。スイングガールズ以降離れてたけど、帰って来た。雑さも笑えた。というか雑さが売りのような気がする。残念だったのはイントネーション。井筒監督だったら怒り狂うレベルだと思う。
笑いながらも、杉や木一本に対しての一挙手一投足に敬意を感じられて気持ちの良い映画だった。祭りのクライマックスでの杉が倒れるのをロングショットで蜘蛛の子を散らすように逃げるシーンは笑えたけど如何に人間がちっぽけかが分かって良かった。
伊藤英明がすこぶる良い!
三浦しをん原作、染谷将太主演の作品ではあるが、伊藤英明あっての作品だと感じた。「凶暴で野生的な先輩」という役柄ではあるが、伊藤英明以外に、同世代のメジャーな俳優の中でこのキャラクターを演じられる役者が他に思い浮かばない。それほど主役を喰った存在感を示してくれた。
染谷将太も、都会っ子から山男らしくなっていく青年を好演している。長澤まさみや優香も、それぞれ良い。
矢口作品としても『スウィングガール』以来の出来だったと思う。ストーリーとしては軽いながら、テンポ良く、笑いどころも抑えて、見終わった後の爽快感も残す。こういう特定業種従事者や特定技能者をテーマにした喜劇を作り続けていくのだろうが、今後もこのレベルの作品を続けていってくれる事を期待している。
案外馬鹿にしてたらすごくよかったパターン
色々とバカに出来る要素が個人的には満載と思いながら見てしまいました。
すみません、間違ってました。
矢口監督といえばコメディ、ギャグという連想をしながら見たのにそれは少なめのバランスで、日本映画を見ているというよりももっとエスニックな映画を見ている印象を受けました。途中途中に出てくるケルト音楽もそれを助長しているように思えます。
映像の美しさというありきたりの言葉をそこに当てはめてしまうのはちょっと違う気がしますが、それでもこれは映画の必要がある作品で、テレビドラマで見る作品ではないです。
ひとりの青年の成長と変化を似たようなシーンを繰り返しいれることで表現してしまうのがとても魅力的でした。
今後この監督がこういう路線で映画を撮るなら見てみたいし、支持したいと思います。
文句があるとしたら役者と演技でしょうか。
演技感があり、この映像とはまらない気がします。
皆テレビのどこかで見たことのある人たちで、役者感が否めない。
もっと無名の人たちで固めてもよかったかもしれないです。
自然が都会の若者を変える♪
三重県と奈良県の県境近くにある「神去村」。村人の口癖は「なあなあ」。この一言で「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」「のどかで過ごしやす、良い天気ですね」という意味まで表現しちゃう、基本的にはおっとりした村です。
全くやる気のない現代の典型的な若者である勇気が、そこに住む人々の持つ温かさや、山仕事を通じて自然の息吹を感じつつ、徐々に成長していく姿が描かれています。
そして研修が終了し、別れの日が来ます。断ち難い思いを勇気も彼を寄宿させた家族も持ちながら、勇気は別れを告げて東京へ。
「なあなあ」のおっとりとした生活に慣れた勇気には、東京の生活の速度は早過ぎるようです。我が家のアパートの前に辿りついた彼は、ふと木の香りを感じます。その香りを追っていくと、近くで在来工法の住宅が建てられていました。彼はその香りを体一杯吸い込みます。
終盤の見せ場であるお祭りは、豊穣を祈る愛知県犬山市の大縣神社と姫の宮の男根・女陰信仰のお祭りと諏訪の御柱を合わせたようなお祭りでとても面白かったのだけれど、あそこはもう少し厳粛に描いて欲しかったな~(^^;
邦画ファンなら見てほしいなー。細かいところまで。
出だしから良かった・・・。大体導入部分ってちょっとダラつくけど、この作品は上手い。すぐに引き込まれて・・主人公が林業の世界で奮闘する姿が楽しめた。染谷くんの演技力もすごくって・・ナチュラルでいい。この青年がやがて・・林業の素晴らしさに気づき、最後戻ってくるところなんかグッときて
ぜひ、若い世代の方々にも見て頂きたい。映像にムダがなくってすごく心地よい。全編的に楽しめた。満足な一作と出会って感激。
ぜひ、邦画ファンなら見てほしい。映像の素晴らしさにきづかされた。
満足
若者が魅せられ成長する姿
伊藤英明の映画!
矢口節×林業
「自分がやった仕事の結果を次代に託す」
相変わらず矢口監督の着眼点が面白い。
ハチャメチャながらも、人と人が手を合わせてひとつのことをやり通す爽快感も期待を裏切らない。コメディに人情ドラマを絡めた作品はいくらでもあるが、矢口作品には想像を超えるアッと驚くラストが必ず仕組まれていて、それが毎回のお楽しみだ。
染谷将太の今風の落ち着きのない若者ぶりもいいが、豪快な伊藤英明が力強く作品の手綱を取っている。チェーンソーの扱いも堂に入ったものだ。山の男としては厳しく妥協がないが、女にはだらしない。そのギャップを妻役の優香がコント風に面白くしてみせる。
長澤まさみの立ち位置もいい。シャカリキの主役より、今回のように控えめな準主役が合って見える。
光石研がふんする親方の「自分がやった仕事の結果を次代に託す」という言葉が胸に残る。
通常、仕事では結果が求められるし、その結果の是非を評価される。林業は一生懸命手をかけた木がどう育つのか自分の目で見ることはできない。その代わり、先祖が植え、育てた木が大きくなった姿を見ることができる。伐採した木が良木であることを感謝しつつ、後世のために木を大事に育てる。
性急に結果を求める現代社会から離れた生き方をする山村の人々が羨ましく思えてくる。
山の仕事の厳しさに音を上げながらも逞しくなっていく平野勇気の変化ぶりに泣ける。人間ドラマとしてだけでなく、山の暮らしと厳しさを面白おかしく超娯楽作品に仕上げるあたりは、さすが矢口監督。ビスタサイズながら視野が広く感じるカメラワークも見どころ。
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