「馬に跨り銃を手に仲間を引き連れて人間に襲いかかる敵猿コバ、その歯を剥き出した表情の描写は狂気じみていて迫力」猿の惑星:新世紀(ライジング) Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
馬に跨り銃を手に仲間を引き連れて人間に襲いかかる敵猿コバ、その歯を剥き出した表情の描写は狂気じみていて迫力
マット・リーブス 監督による2014年製作(131分/G)アメリカ映画。
原題または英題:Dawn of the Planet of the Apes、配給:20世紀フォックス映画、劇場公開日:2014年9月19日。
SF映画のはずだが、ストーリーは第一話登場のシーザーを中心とした猿社会を主舞台としている。それがまるで、マフィア映画で親分の座をめぐっての抗争映画の様で、かなり興醒めする部分もあった。
そんなに古い映画では無いが、シーザーの家族描写では、妻は夫に従い、あくまで夫が守ってあげる存在。群れのボスたる夫は、かつての友コバの裏切いにあい、銃で撃たれて瀕死の状態になってしまう。その後、少数の仲間と息子も闘いに参加してくれて、何とか危機を切り抜け、ボスの座を再度取り戻す。なんか、とても古臭い物語構成と思ってしまった。
ただ、シーザーをやっつけて馬に跨り銃を手に仲間を引き連れて人間に襲いかかるコバ、その歯を剥き出した表情の描写は、狂気じみていて、出色に感じられた。憎々しい悪役を造形したトビー・ケベルとモーション・キャプチャー技術に拍手。
監督マット・リーブス、製作ピーター・チャーニン、 ディラン・クラーク、 リック・ジャッファ、 アマンダ・シルバー、製作総指揮トーマス・M・ハメル 、マーク・ボンバック、キャラクター創造リック・ジャッファ 、アマンダ・シルバー、脚本マーク・ボンバック、 リック・ジャッファ 、アマンダ・シルバー、撮影マイケル・セレシン、美術ジェームズ・チンランド、衣装メリッサ・ブラニング、編集ウィリアム・ホイ 、スタン・サルファス、音楽マイケル・ジアッキノ、視覚効果ジョー・レッテリ。
出演
シーザーアンディ・サーキス、マルコムジェイソン・クラーク、ドレイファスゲイリー・オールドマン、エリーケリー・ラッセル、コバトビー・ケベル、アレクサンダーコディ・スミット=マクフィー、カーヴァカーク・アセベド、ブルーアイズニック・サーストン、ロケットテリー・ノタリー、モーリスカリン・コノバル、コーネリアジュディ・グリア。