ロシアン・ブラザー

劇場公開日:

解説

「フリークスも人間も」で注目を集めたロシアの気鋭アレクセイ・バラバノフ監督が、同作の前年に手がけたクライムドラマ。2年間の兵役を終えて帰郷した青年ダニーラは、故郷で仕事を見つけることができず、サンクトペテルブルクで暮らす兄を頼ることに。ところが兄はプロの殺し屋になっており、ダニーラも兄に勧められるまま闇社会へと足を踏み入れていく。主演は「コーカサスの虜」のセルゲイ・ボドロフ・Jr.。

1997年製作/ロシア
原題または英題:Brother
配給:アップリンク
劇場公開日:2001年8月4日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

詳細情報を表示

映画レビュー

4.0世紀末のペテルブルク

2023年1月31日
PCから投稿

田舎出身の主人公が、兄を追ってペテルブルクにやってくる。そして危ない仕事をこなす内に、立派なワルに育っていく…。 ソ連崩壊後、90年代のロシアで新しい「英雄」の姿を見せつけた記念碑的映画。今ともソ連時代とも異なる、この時代にしか見られない異様な街の雰囲気が印象的。作中に流れる音楽も、街の雰囲気とよく合っている。 新生ロシアを知るために必見の一作。少なくとも雰囲気だけでも楽しめるはず。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
王偏

2.0兄弟の絆

2021年9月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 いつもCDウォークマンで音楽を聴きながら行動するダニーラ。レコード店では「ノーチラス」というバンドのアルバムにこだわっている。彼らのライブ映像もあるが、ロシア民謡とロックの融合のような音楽。労働者階級向けの歌詞だ。  兄にはダグラフ兄弟社を作ろうともちかけられるが、悪の道を突っ走る弟。軍隊上がりということもあって冷血無比の性格を如実に表す。「善人は殺さない」という信条や、ちょっとしたドイツ人の友人にも気を使う。  結局、兄との絆なんかはなかった。ダニーラよ、どこへ行くんだ・・・モスクワだけどさ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
kossy