劇場公開日 2013年8月30日

  • 予告編を見る

「あてどない旅」オン・ザ・ロード xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5あてどない旅

2013年9月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

1950年代、ビートジェネレーションの時代。
それよりもヒッピーの先駆けといったほうが、なんとなくわかる気がする。
髪こそ長くないが、自由を求めてあてどない旅を繰り返す。
自由とは、はっきりした概念があるわけではない。
だから、時には虚無的になったり、快楽的になったり、
わけもなく衝動的なことを行ったりする。

そんな彼らに、セックスとドラッグはなくてはならないものだった。
ディーンという破天荒な若者と、のちに小説に書くことで救われるセルと、
ディーンの妻にして、理由もなく男たちに抱かれる美しい少女メリールウ。
その3人を中心にあてどない旅が描かれている。

その美しい少女を演じるのが「トワイライト・サーガ」のクリスティン・
スチュアート。結局は別れてしまうディーンの本当の妻役にクリスティン・
ダンスト。先輩作家のちょっといかれた妻にエイミー・アダムス。
全部、僕の好きな女優達がなのだが、いまいち魅力的には写っていなかった。
でも、この映画にでるということに意義を感じているのだろう。

ここに出てくる者たちは自由を求めてはいるが、そんな自分に、相手に、
環境に、いらだち、迷っているのではないか。
セックスやドラッグ、そしてなにかを探す旅。
そこには、いつも実存的な問題を抱えなくている。

xtc4241