TOKYO TRIBEのレビュー・感想・評価
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残念な「ウエストサイド物語」
「ヒミズ」「冷たい熱帯魚」「地獄でなぜ悪い」等により、すっかりファンになった園子温監督による漫画原作の実写化。なのでこの作品を観た後の落胆感はハンパないものだった。
そもそも園監督の今まで描いた世界は、現実の中で起こる衝撃的な出来事とその総括のように思える。その進化系が「地獄でなぜ悪い」の「サボテン・ブラザース」、「ザ・マジックアワー」に通じる大きな勘違いコメディに繋がり楽しめたのだが、今作はこの映画作家の肌にあわなかった素材ではないかと思われる。
なぜか80年代の「爆裂都市」や「花のあすか組」を思い出す近未来不良集団による「ウエストサイド物語」って感じ。(例えが古くてすみません。)
オヤジの自分だからより理解できない映画なのかもしれない。
でも、どの世代にも「面白い」と思わせる映画こそ「名作」だと思うけど。
日本におけるhip-hop感
園子温監督作。原作はBoonで連載していた井上三大の漫画Tokyo Tribe2。リアルタイムで読んでいて思い入れも非常にある作品だ。原作はポップカルチャーとしてのヒップホップを上手く伝えていた傑作。
今回の映画化に関して園子温監督はミュージカル仕立てといった形でヒップホップのカルチャーを描いた。現役ラッパーも数々出演しており主演のヤングダイスはカイそっくりで驚いた。ブッパを演じた竹内力はちょっとやりすぎだが、このくらいのリアリティーラインの映画としてはまあまああり。ちなみに今回で練馬ザファッカーが評価を上げていると信じたい。
今回は挑戦だった。日本でヒップホップを描くということは非常に難しい。クールに見せようとするほどダサくなっていく。それはやはり日本においてヒップホップカルチャーの浸透していなさが原因なのかもしれない。本当に素晴らしい音楽だと思うのだが、そこが少し残念。
サイタマノラッパーのように頭からヒップホップはダサいものとして作るしか今の日本だと出来ないのかもしれない。真正面から日本のヒップホップを描くのは出来ないのだろうか。今回はミュージカルという「逃げ」に思えて仕方なかった。
今回の一番の問題はライムの旨さだろう。やはりラッパーと俳優ではスキルの差が大きく出てしまう。ラップに合わせて字幕を出すというのは賛否別れる所だが、言葉遊びとしてのライムを視覚で受けとるというのはありだろう。
日本におけるヒップホップ体系をしっかりと真正面から描いたものが見たい。そこに込められた想いや音楽性は素晴らしいものだからだ。ニューヨークの小さな街で始まったパーティーがここまで届いている。何かに憧れたりかぶれてみたりすることはかけがえのないものだと信じている。
俳優の演技はピカイチ!
亮平さん、染谷くんの演技が好きなので勇気を出して初鑑賞。
案の定、このお二人は最高!見事にバカバカしい映画なのに光っていた。亮平さんは本当に頭のいかれた悪いやつに見えたし、染谷くんは普通っぽくてドロドロの中で清涼剤になってたし…
清野菜名さんもアクションが素晴らしい!胸丸出しでも下品に見えないのが不思議。冒頭の裸で地理を説明するシーンは下品でムカムカしたのに。これからが楽しみだと思った。
ラップは俳優陣もプロのラッパーもかっこよかった。普段ラップを聞かないので違いは分かりませんが…笑
ということで、個々の俳優は素晴らしかったけど、映画全体としてはくっだらない映画でした。最後は笑ったけど。
血しぶきだらけな場面とか人間シュレッダーとか全く意味不明。もう少しストーリーの骨をしっかり作った方がいいのでは。園子温監督自体、あまり好きな監督じゃないので、やっぱりこの監督作品は今後見ないと思う。
MVかと思った(笑) 全体的に意味不明(笑) ラップが主なのか??...
くだらね笑
TSUTAYAで働いてたころの有線でTOKYO TRIBE never ever dieの部分だけ散々聞かされたので見ました
緊迫感皆無です地獄〜辺りからエンターテイメント性が強くなった気がする園子温。
昔の園映画(愛のむき出しも知らないです)が好きな人は嫌いな気がする
全編唐突に繰り出されるラップ、上手い人とそうじゃない人が結構ハッキリわかるもんだなと感心。主役のYOUNG DAISはラップも演技も悪くなかった
染谷の役がズルかった周りから見えない感じのキャラでナレーター的な役割を果たしつつ、アクションもこなす笑
窪塚はいつも通り。相変わらずのバカっぼそうな演技。これまた上手い
初見の鈴木亮平と清野菜名が好印象、あとは佐藤隆太がブクロに行くなって言ってたシーンで変わっちまったなマサ!って思ったのと赤の部屋が時計仕掛けのオレンジのオマージュだったってことに気づけたのが印象に残った映画でした評価は正直低めで笑
あれ?池袋ウエストゲートパークって、ラップミュージカルになったの?
噂の、園子温監督作品ですよ。
あれ?池袋ウエストゲートパークって、ラップミュージカルになったの?って一瞬思うけど、ちがーう!だって台詞が面白くないもの。センスがないもの。
格好悪い、ミュージックビデオみたいな感じですよ。
ラップが下手。この人も下手、下手、下手、たまに上手い人。かと思えば、本職のJ-HIPHOPの方でした(聴かないのでよく知りません)。下手比率が高すぎて、ストーリーが頭に入って来ません!
って、たいしたストーリーもないんですけど。
ストリートファッションの、お手本的映画とか言ってる人いたけど。キャップにタグ付けたまま、いまだに被るんですか?20年以上前に流行ってたんだけど。つか20年以上前から、こんな格好でやってるやん!
鈴木亮平さん、ちょい筋肉つけすぎ。が、しかしTバックよし。
YOUNG DAISさん、上手いと思ったら、本職のJ-HIPHOPの方でした。むっちゃタイプ。
清野菜名ちゃん、アクションすげ。脱ぎっぷりもすげ。可愛い。頑張って欲しい。
ちょいちょい、無駄にアクションすげ人が出てくるんですが、何せラップが下手で集中できない。またいつもの、邪魔感がある演出ですよ。ちゃっちゃと作った感のある映画ですよ。
でも私、鈴木亮平さんしか観てなかったし。ま、いっか(笑)
観る度に発見が
作品はごちゃごちゃしていて、オチも含めくだらなさや悪ノリ感があり、
かなり好き嫌いがわかれる作品だと思います。
でも、ラップを芯に今までにない映画を作りあげた園監督は、さすがです。
原作未読の私は凄くはまり、何度も繰り返して観ています。サントラも購入。
・スンミとヨンのアクションが爽快。
ヨンは女子高生が演じていたと後から知り、驚き。
・ラップの上手下手は私は分からないが、個性的なラッパー達が面白い。
語り手である染谷将太のラップも、結構様になっていたと思う。
・練マザファッカーの、あの声の N town dogs baby のフレーズが頭から離れない。
映画マナー予告も面白い。
・竹内力は台詞にも字幕をつけて欲しかった。何回観ても聞き取れない部分がある。笑
情報量が多いので、観る度に発見があるのも楽しみの一つです。
練マザーファッカー
ラップミュージカルという、新しい試みは概ね成功していると思う。何より、ラップシーンがカッコイイ所が多い!
主演の染谷将太、鈴木亮平はラップの素人なのに、とても上手く、カッコイイ。プロのラッパー達がラップは更にカッコ良く、一瞬で場の空気を持っていく!更に、ラッパーごとのラップスタイルの違いがわかりやすく、次々に登場してくる様が心地よい。練マザーファッカーの声質は耳に残る。日本語ヒップホップやフリースタイルを楽しめる人なら、この良さはわかってくれるハズ!
園子温監督の好きな、過剰なエロ演出もグッド!OPのオッパイ地図は最高だし(必要ないけど)、中盤に出てくる沢山のオッパイも贅沢な感じがしてグッド! 更に、スンミ(清野菜名)は脱ぎそうに無かったけど…あら、脱いだ! しかもキレイでカワイイオッパイだし、脱いだ後の出しっぷりも良し!もう、ここで100000000000000点!(因みに、清野菜名ってドラマ『ウロボロス』のカワイイ警察のコなんだね。なんか得した気分!)
リアリティーラインの引き方も明確で良い。冒頭のオッパイシーンで、《おバカ映画ですよ〜。真面目に観ないで下さいね〜》と言うことがわかるので、気楽に楽しめるようになる。
その他、色彩豊かでアート映画っぽいのも良い。窪塚洋介の怪演も相変わらず良いし、鈴木亮平の肉体美も相変わらず良いし(変態仮面以降、調子が良いね)、ブッパの屋敷に出てくるボイパの女子高生のボイパも上手いが下品で良い。アクションシーンもカッコイイ場面が多く、清野菜名や外人2人のアクションは素晴らしい。
と、ここまで絶賛してきたけど…心地悪い部分も多かった。
一番、心地悪かったのは竹内力。扱いが酷いし、卑猥だし、何言ってるかわからないし。良くこんな役を受けてくれたね。
ババアDJのハズしもイライラした。
あと、何よりストーリーが面白くない。というより、ストーリー構成が上手くない。だから、何やってるんだかわかりにくくて楽しめない。オチも下らない。
ま、アート映画だと思えば、ストーリーの悪さはそこまで気にならないんだけどね。
良い部分が多かったけど、ダメな部分が目立つせいで、勿体無い感じになっている。とても、“オシイ”作品。
でも、ラップミュージカルの試みは続けてもらいたいので、続編やらを期待。
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