「物凄くうるさくてあり得ないほど凄い映画」TOKYO TRIBE mark2015さんの映画レビュー(感想・評価)
物凄くうるさくてあり得ないほど凄い映画
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自分はラップが好きで予告編の時点で既に「これは凄い!」と大はしゃぎだったのだが異色すぎる映画だったため始まるまで不安と興奮が入り混じった状態だっが最初のシーンでもう安心して興奮に振り切った。
なんとも汚くて危ないまさに"欲望"が染み付いている街に入ったかのような雰囲気、園子温監督だということもあって観てる側も本当に何が起こるのか怖くて緊張してしまう程。
また、爆音のトラックに乗った演者達のラップも素晴らしかった。(流石に役者と本職のスキルの差はあれど役者陣もとても良かった)
とにかくこれだけの勢いと雰囲気、音楽があれば自分は大満足だった。ずっとこの世界にいたいとも思った。
反面、園子温監督は発想はぶっ飛んでいてそれを表現するというのが凄いとしかいい様がないが"映画"としての作りとしては雑かなと思うところもあった。アクションシーン等でカットの前のラグというか役者が演技を始める前の"待ち"状態の場面があったのは少し萎えてしまった。
また、一通り敵を蹴散らした後にこっちに向かって"構え"のポーズをしたのはどういう意図があったのか…。
さらに贅沢をいえばせっかくラップを使うのだったらラップバトルもして欲しかった。
海とメラのタイマンシーンで海がラップした後メラが「うるせぇ!」と切ってしまったがそれを言ってしまったらこの世界の根本が折れてしまうのでは?と思ってしまった。
とはいえとにかく自分は大満足だった。最後の大団円は本当に感動した。ラップが好きなら絶対に観るべきだし園監督に感謝しなければならない。Blu-ray絶対買います。
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