「つまんねーYO!」TOKYO TRIBE 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
つまんねーYO!
数年前まで好きな監督に園子温を挙げていた。
2006年『紀子の食卓』、2009年『愛のむきだし』、2011年『冷たい熱帯魚』『恋の罪』、2012年『ヒミズ』、2013年『地獄でなぜ悪い』…力作傑作群。
ところが近年は…。
2015年『新宿スワン』『リアル鬼ごっこ』、2017年『新宿スワンⅡ』…精彩に欠ける凡作駄作。
新作は必ずチェックしてたのに、最近は見てないのも多い。
園子温の動向が何だかおかしくなったのは、2014年の本作辺りからの気がする。
同名コミックを基にした、ラップ・ミュージカル・アクション。
荒れ果てた近未来のトーキョーを舞台に、それぞれの族の抗争。
もうはっきり言って、園子温作品の中でも『リアル鬼ごっこ』に匹敵する駄作!
ラップ・ミュージカルがカッコいい風に描かれているけど、ダッサ…。
オーディションで選ばれてラップの上手い者もいれば、染谷クンや力サンのように下手な人も…。
話も全然面白くない。
ただラップやって、アクションして、エロと悪趣味あって、後は何もやってないような感じ。
これほど品性もモラルの欠片も無く、知能指数0の作品も珍しく、これなら犯罪や殺人のバイオレンス・サスペンス映画の方がテーマ性やメッセージ性もある。
本当に、『愛のむきだし』や『冷たい熱帯魚』を撮った監督の作品とは思えない。
まあ、唯一の見所は、鈴木亮平の存在感と肉体美、清野菜名のパンチラアクション、窪塚洋介の怪演、竹内力の白目と顔芸。
それと、チ○ポのデカさ。
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