二十四の瞳 デジタルリマスター版のレビュー・感想・評価

二十四の瞳 デジタルリマスター版

劇場公開日 2007年3月3日
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「こいしせんせー!」しんみりした名作。 ネタバレ

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学生の頃行った四国で、それまで小豆島自体知らなかったのにたまたま知って渡ってみた小豆島で、たまたま知ったこの作品。古いし長いんでずっと敬遠していたのですが、やっと観る機会に恵まれました。いやー、良かった。確かに名作。戦後9年目に公開されているみたいなので、当時は同じような経験をした方が観ていたのではないかと思われます。そう思うと今観るより感動もスゴかっただろうなぁ。

見始めは古くて、何言ってるかわからなくって、ちょっと観るのがしんどいかもっと思ったのですが、いつの間にかどっぷり浸ってました。長い映画には長いだけの理由があるものですよね。子供の成長、戦争があったゆえの悲劇を十分に描くにはこれだけの上映時間が必要だったのかなと思います。ゆっくりと時間をかけているからラストの大きくなった子供達と会うシーンは余計に感動的です。個人的にはラストが今まで淡々と積み重ねて来たものがブワァァっときて一番泣けました。

正直、高峰秀子さんは初めて観たのですが、若い頃から歳をとった演技まで上手いですね。不思議なのは20代前半で先生になったとして、そこから20年経ったとしても40代前半のはずなのですが、最後の方はもう60歳ぐらいに見えてしまいます。歳取らせ過ぎではなかろうか?

1954年のキネマ旬報ベストテンで「七人の侍」を抑えて一位になったのも納得です。もし誰かに古い映画紹介してと言われたら「七人の侍」よりこちらを勧めます。

アキ爺
アキ爺さん / 2017年11月4日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館、TV地上波
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素晴らしい空と海、小豆島。壷井栄先生の作品が大好きで、訪れた時のこ...

素晴らしい空と海、小豆島。壷井栄先生の作品が大好きで、訪れた時のことを思い出しました。日本の原風景がそこにはあります。
そんな日本の昔を、実に誠実に忠実にこの映画は描写してくれています。知らないくせになぜか懐かしい気分になります。全編に流れる音楽も郷愁を誘います。

教育の原点もこの映画には描かれています。教師は子どもを導き愛す。子どもは教師を敬い慕う。ただそれだけ。歌い、走る子どもたちが素晴らしいです。

後半の展開は、胸が痛いですが、改めて平和の尊さを感じることができました。

二十四の瞳、この素晴らしい作品を誰もが知る国民文学にしてくれたのは、この映画あったればこそということがわかりました。

はむひろみ
はむひろみさん / 2016年7月3日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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昭和初期の光と影

こんなに長い時間を描く映画とは知らなかった。
最初1年生だった子供たちが大人になるまでを描くなんて。
小学1年生→5年生に成長した姿は別の子が演じてるらしいけど、似すぎで分からなかった!ものすごく時間かけて成長するの待って撮ったのかと思った。

昭和初期ならではの、近所付き合いや先生と生徒の関係など温かさを感じる一方、戦争の影や、貧困で教育を受けられない子供たち、女性が自転車に乗ったくらいで騒がれる閉鎖的なところなど、当時の暗い部分も描かれていた。

現代に撮影された昭和初期を舞台にした作品よりも、よりリアルだと感じた。
言葉遣いとか顔とか。
何だかんだで今撮ったものは、メイクとか今風だもんね。

ただ、やっぱり古い映画を見慣れてないのでちょっと途中退屈だなぁと感じたとこもありました(^^;;

李
さん / 2015年7月25日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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昔の事

 撮影は一年ほどでされたそうだが、一年生、六年生、成人と成長していく子供たちはまるで同一人物かのようにソックリ。よくこんな似た兄弟を12組も集めたもんだ。見事なキャスティング。
 主役の高峰秀子は娘時代から熟年まで演じる。放浪記とか他の作品でもそうだが、娘役と老役の演じ分けがうまい。ちょっとした仕草や喋り方で自然に老けた感じになるのが凄い。
 脚本は原作に忠実。台詞も殆ど同じ。傑作小説を最高のキャストで撮ったんだから、面白いに決まってる。
 何度もリメイクされてるが、このキャストを越えるのは無理だろう。

本物の肉
本物の肉さん / 2015年6月18日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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美しい絵本のような世界 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

劇中のほとんどが唱歌に満ち満ちていた。それはもう唱歌ミュージカルのようだった。
音声と映像の巧みに組み合わせそして映画の特性をよく生かした名作といえよう。

序盤はふるさと
中盤は荒城の月と浜辺の歌
終盤があおげば尊しと軍歌
そして最終盤がもう一度浜辺の歌

序盤、繰り返される「ふるさと」の旋律に不思議と懐かしさと追憶を覚え
中盤の荒城の月で子どもたちの成長を感じ
終盤のあおげば尊しで別れを
軍歌で時代を
最後に浜辺の歌で二十四の瞳たちを思い出し涙した。

この1954年だからこそ撮れた映画なんだろうと思う。
文化や人柄。牛車や肥溜め、田園風景など今ではその全てが作りものになってしまう。
日本に実際あった風景なのにそこにあるもの全てを遠い絵本の世界のような感覚に陥った。
なにか別世界のような・・美しくて郷愁を誘う。

無邪気で楽しそうに歌う子どもたち。
義理に厚い島の人。先生のために遠い道をかけていく子どもたち。
少しだけ日本人が大切なものを置いてきたような気がした。
楽しげな毎日が繰り返されるたびにその後の避けられない時代の運命を予感して自分の胸が締め付けられた。

中盤の将来の希望について書くシーンがことさらに残酷だ。

終盤少し足早に過ぎていった感があったが、全て浜辺の歌にもっていかれた。

「あした浜辺をさまよえば 昔のことぞ
しのばるる 風の音よ 雲のさまよ
寄する波も 貝の色も」

名作です。

REDSTAR
REDSTARさん / 2015年4月23日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  泣ける 悲しい
  • 鑑賞方法:-
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最高に美しい一本

3本の畑の畦を子供たちの列が順番に通り過ぎていく。
低木の桜の林を先生を先頭にした子供たちの列車が巡る。
いずれのシーンも音楽的なリズムを伴う息をのむような美しいシーンである。
フレームインから画面を横切ってフレームアウトする被写体。
映画の描こうとする世界は被写体となる人々の行く先だ。
なんの損得も関係なく人を思う心がスクリーンに満ち溢れる。
人生のたった少しの短い期間でもよいから、このような純粋な思いを人と通わせることができたなら。このように思わずにはいられない。
最高に美しい映画だ。

よしただ
よしたださん / 2015年4月21日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  泣ける 悲しい 楽しい
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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不朽の名作

自分が生まれる10年も前の作品なのに全く色褪せることのない作品だ。

今回は映画『はじまりのみち』の予習を兼ねて、WOWOWで放映された木下恵介作品の中から『陸軍』『二十四の瞳』『喜びも悲しみも幾歳月』『楢山節考』の4作を観賞。
特に『陸軍』の長いラストには本当に心打たれた。

そしてなんと言っても本作『二十四の瞳』

以前観たときには若かったせいもあってか、どちらかというと先生と生徒の話くらいにしか思っていなかったが、今回観てみてより強く戦争というものを考えさせられた。

常に人の心情を見つめ、人々の生活を通して
又その目線で戦争というものを伝えている。

最近ヒットした戦争を題材にした映画を絶賛していた人達に是非観て欲しいと痛切に思った次第だ。

本当のことが言えず、正しいことが行えず、国中がクレージーだったことが良く分かる。

後世に残したい一本である。
もう残ってますね…。

harukita
harukitaさん / 2014年7月15日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  泣ける 悲しい 幸せ
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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素晴らしい瀬戸内の景色

モノクロのフィルムに焼き付いた瀬戸内の景色はまるで色がついているように見える。
空がまるで青く澄んでいるかのように見える。
本当にフィルムの魅力とはこういうところだ。
この鮮やかさは今のデジタル映画では表現し切れない。

そして、ほかの作品を見ていても思ったことだが、木下恵介はその自然の景色をものすごく活かそうとする。
木下恵介ならではの手法だと思った。

高峰秀子という人も素晴らしい。
私は、高峰秀子も田中絹代も好きなタイプだが、この役の人がカルメンをやったとは到底思えない。
よく見ないと別人だと思ってしまう。すごい演技力だ。
この人の凄さは本当にその人生にも顕れている。

ストーリーなんてどうでもいい。ここに息づく人たちの景色を見て欲しいとせつに願う。

lotis1040
lotis1040さん / 2014年3月20日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 悲しい 幸せ
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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なかなかの感動作でした ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

総合85点 ( ストーリー:85点|キャスト:80点|演出:80点|ビジュアル:60点|音楽:75点 )

 映画が始まってすぐの場面、村人と生徒の科白の棒読み具合が酷いし映像も音声も質が低くて、最初の印象は良くなかった。だけど物語が進むにつれてだんだんと話に引き込まれていく。

 昔ながらの風景とやたらと流れる童謡が戦前の情景を映し出して郷愁感を醸し出す。原作にもあったが、この当時は女性が自転車に乗るだけで白い眼で見られ異端視されたという。そんな田舎の閉塞感を感じて窮屈で仕方がないが、それでも美しい素朴な日本を感じ取れるし、当時の人々の生活のいい部分も悪い部分もよくわかる。映画の中では、「この映画が製作されたのは物語のはじめは今から20年もまえのこと云々」という文が冒頭に出てくるが、21世紀から見ればわずか20年程度後のまだ戦後間もない時に制作されているわけだから、この時代の情景がひしひしと伝わってくる。製作者と出演者の多くがこの激動の時代を実際に生き抜いた人々だからだろうか、いかにも現代の俳優が昔を演じていますという感触がなくて、場面場面に登場する人物の様子や所作が自然だった。
 そして何よりも教師と生徒との触れ合いが優しく悲しい。子供の教育は社会情勢と家庭事情により二の次にされざるえない時代の村で、幸せな時間を共有し自分を慕ってくれる生徒たちが、現代日本とは全く異なる道を歩まざるを得ない姿を目の当たりにした。そして高峰秀子演じる先生と同様に、彼らを心配してのめり込んだ。そして追い打ちをかけるように戦争が家族と生徒を奪っていく。よく反戦映画とも言われるが実際はそれだけにとどまらず、その時代の抱える社会問題を含んでいる。そしてなんといっても一人の教師の半生と彼女と生徒との間の繋がりが感情豊かに描かれている。

 古い映画だし観る前はあまり期待していなかったのだが、この年のキネマ旬報ベスト・テンで「七人の侍」を抑えて第一位に選ばれたそうである。「七人の侍」ほど著名ではないが、いい意味で最初の期待に反して、これはなかなかの秀作であった。

Cape God
Cape Godさん / 2013年12月4日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  泣ける 悲しい 難しい
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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