ラッシュ プライドと友情のレビュー・感想・評価
全202件中、101~120件目を表示
とても、ドラマチック
僕にとっては懐かしい。
その昔、どういう理由でだったかは定かではないが、F1にはまっていたことがある。アイルトン・セナの事故死と、レギュレーションが毎年のように変わるのに嫌気がさして、レースを観なくなった。
1976年はそれよりも前。ニキ・ラウダの名前は知っていたが、ジェームス・ハントは知らなかった。その2人が、F1のチャンピオンシップを激しく争っていた。
スポーツの世界を映画にするのは、しかも実話を映画にするのは、やはりリスクが高かった。ロン・ハワードをもってしても成功しているとは言いがたい。
人に迫るかバックステージを描くのに専念するか。
そのどちらでもない本作は、中途半端な印象は否めない。
もうすぐ本物のF1のシーズンが始まる。そっちを観たほうがよほど感動できる、かもしれない。
満足!
男性諸君、必見!
1976年当時、まだ小学生であった私は、少年ジャンプに連載されていたサーキットの狼に感化され、スーパーカーブームによりまさに踊らされていた。時に同じくして、F1が日本で第1次ブームを迎えようとしていた。
前年優勝したニキ・ラウダがやはり一番人気で、スタート早々リタイアして残念な序盤戦でありながら、雨の富士スピードウェイをテレビにかじりつくように観ていた記憶がかすかに甦る。
この時、ワールドチャンピオンとなったジェームス・ハントが深く脳裏に刻まれることはなく、むしろ印象に残ったのは優勝したマリオ・アンドレッティであった。
ところが、30年以上の時を経て、この映画を観ることで、ハントとラウダという二人のレースに対する熱き思いと友情関係が背景にあったことを知り、深い感慨を覚えた。
エンディング前に、二人が言葉を交わす場面で、お互いをチャンプとリスペクトしあうところが無性にカッコイイ。
展開が機敏で、まったくだれることのない、あっという間の2時間であった。
映像に魅せられます
まず、映像に迫力があります。マシンも人も風景もとても美しく、特にレースカーの美しさには惚れ惚れしました。速く走る為に、全てをそぎ落とした車には物質以上の何かが宿ってしまうのでしょうか?美しい彫刻とか、仏像のように手を合わせ、跪き命まで捧げようとしてしまう位に…
マッ、イロイロ言っても、率直な感想を言うと…あー、F1見に行きたい!あの爆音が聞きたい!スタンドで冷めかけた焼きそば食べてワクワクしたいよー。やっぱF1って良いよねー。昔は安全性を殆ど無視してたから、大変だったんだねー。でも、その分くっそ面白くてくっそカッコ良かったんだねー。
セナ、プロ、シューマッハも映画化して欲しいなあ。
でも、そん時は、邦題にクッソくだらない「プライドと有情」とか付けんなよ!絶対シューマッハさんにドヤされるし!そうだ、セナさん、シューマッハに「お前はまだ来るな!天国に来るには小僧過ぎるぜ」って言ってやってよ。それも友情ってもんですよね?(涙)
うーむ・・・
個人的にはラウダが火傷後の復帰レースで4位とったってのに恐怖を感じた。マジかい。
ラストのお前がいたから強くなれたって、例えば自分の周囲の人間関係で善き人だろうが敵や憎い人物だろうが、そいつを自分が飛躍するためのバネにする、だから強くなれる。という提言が気に入った。
ただし残念なのが、PG12指定にしてまでハントの情事のシーンは別にいれなくてもいいですよ。
「あなたの、生涯の1本を塗り替える」力を持たない凡作
日本語吹き替え版で鑑賞。
私は別にモータースポーツのファンではないし、その種の映画も「栄光のル・マン」くらいしか観ていないが、当時の「サーキットの狼」を起点とするスーパーカーブームの中で、ニキ・ラウダの事故と奇蹟的な復活は知っていた。
そのニキ・ラウダとライバルのジェームス・ハントを主役として、あのロン・ハワードが生命を懸けた極限の世界に生きる男達の戦いを描く。さぞかし熱いドラマが見られるだろうし、現代のCG技術を持ってすれば昔の映画では描けなかった迫力あるレースシーンも見られるだろうと大いに期待していた。しかし実際の映画からは、残念ながらそんな熱いドラマも、予想を超える迫力のレースシーンも見られなかった。
ニキ・ラウダとジェームス・ハントの、互いに正反対の性格のライバルが、お互いに反発しながら認め合う微妙な関係の中で、切磋琢磨しながら戦友に似た感情を育てるストーリーは分かるが、それは他のスポーツや格闘技を題材にした実話や映画・小説でも散々描かれてきた。実話を元にしていると言っても、この作品がそれらを凌駕しているとは言いがたい。
レースシーンも俯瞰やアップの切り替えが小刻みすぎて、期待したほどの迫力や臨場感に欠けている上、無意味なバルブのアップにも気を削がれる。
ジェームス・ハントの奔放な性格を表す為にSEXシーンが多用されているが、いくら何でも知り合ったばかりで、しかもより職務への忠実さが求められる専門職(看護師や航空アテンダント)の女性が、職務を放棄してSEXに溺れる等と言うのはあり得ないだろう。またハントがラウダの顔の事で心無い質問をした記者を殴るシーンも、あれは完全な暴力行為で本来なら警察沙汰になってもおかしくない。これらは明らかに過剰演出で無理があると思われる(もし事実であればゴメンナサイだが)。
ラウダの事故についてハントが責任を感じる事についても、そもそも開催に否定的であったにせよ、最終的に出走したのはラウダの自己責任であるし、事故の原因は(この作品では)雨によるスリップや視界不良ではなく、整備不良によるマシントラブルであることが分かっているので、感情移入することができない。
正直、私にとっては「看板に偽りあり」の凡作でしかなかった。
エンドクレジットの後に取って付けたように始まるKinKi-Kidsの歌は日本公開版だけかと思うが、まるでプロモーションビデオを見せられているようで、ファン以外には全くの蛇足でしかない。これから観ようと思っているKinKi-Kidsファン以外の人には、是非とも字幕版での鑑賞を勧めたい。
胸熱
人間ドラマとしては◯、レース映画としては△
事故後、ラウダが大変な思いをして復帰した姿が描かれ痛々しい。そのラウダと2ポイント差で追うハントとの決着の裏側は、まさに二人の生きざまそのものを見た気分になる。
70年代後半のF1は、人とマシンのバランスがいちばん取れていた時代だと思う。マシンもピットもハイテク化される以前で、ドライバーの人間味がマシンに乗り移り、その走る姿は見ていて美しい。
また、日本GPのシーンでは、ティレルの6輪が懐かしい。まだメカ的な試行錯誤で競っていた時代を象徴するマシンだ。
自由奔放に生きるハントにクリス・ヘムズワース、知的だが少し神経質なラウダにダニエル・ブリュール。両者ともぴったりのキャスティングで、その人となりをきっちり描き、まったく正反対の二人が反目しながらも相手の技量を認めていく過程は、これまでのレース映画にない濃密さがある。
私生活をレースにオーバーラップさせる手法は成功している。ただ、レースそのものから熱いものが伝わってこない。
ちょうどハントとラウダが出会った頃に公開された「栄光のル・マン」(1971)は、ドラマ部分は本作に比ぶべくもなく希薄なのだが、その臨場感にはクルマ好きを唸らせる底力がみなぎっていた。その効果で、たいして深くもない人間模様がくっきり浮かび上がっている。本作のレース・シーンにも熱い血が流れていたらと思うと残念。
当時の映像に合わせた粒質と色彩の処理は見事。
そうだったのか!という感あり
『正反対のライバル』だけで期待する人も多いはず
F1のようなテンポの良い映画^^
スクリーンに限る
予備知識は無いほうが
感動!!!
当時の熱狂が懐かしい
ニキ・ラウダは当時、王貞治なみの人気がありましたが、観客は大事故を目当てに押し掛けているような雰囲気があって怖かったです。当時の事故映像は残酷だったし、レースの盛り上がりは異常でした。それを男の友情と競争心を中心に描いたので物語として分かりやすくなっています。エンツォ・フェラーリがチラりと出てきますが確か『勝利か死か』とか鬼のようなことを言っていて采配していたのも大事故を多発させた原因だったような気がしますが…。
映画ではハントが暴力を振るってましたが、ドライビングもあんな感じで良く事件を起こしていたかなぁ?
あと、マリオ・アンドレッティをはじめとして懐かしい名前が出てきますが、事故死された方も少なくなくて、こみ上げてくるものがありました。
全202件中、101~120件目を表示