私の男のレビュー・感想・評価
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女は前進、男は後退。
淳悟が若い花に対して利己的な行動をとったのが悪いけど
たぶん基本的には女の方が自己中だ、っていうのが終始描かれてたような気がする。
女の方が置かれた状況に一生懸命だかまその場にとどまることなく進める。
ただ、過去を捨てたわけじゃなく保存できるから
最後のレストランでのシーンに繋がったのかなと。
一貫して女の強くて恐ろしい部分が描かれていました。
純粋な花のシーンにも、大人になってからの花を見ても、私の男というタイトルが、頭をチラついた。
花を演じた二階堂ふみの妖艶さには引き込まれ、素晴らしかった。
淳悟と花の関係はやはり観ていて気持ちのいいものではない、というかかなりの嫌悪感がありましたが、
なぜか美しく純粋なものに見えてしまい不思議な作品に感じた。
表現に少し無理というかわかりづらい部分があり、血の雨のシーンとか…がちょっと残念だったのでこの評価。
原作も読んでみようと思う。
幻想的
題名がずっしり乗っかって来た。
あーー浅野忠信最高!二階堂ふみいい!二人の絡みはあんなにやらしいの...
愛か、エゴか
前日見た時は途中でギブアップしてしまい、評価1の採点。
でもどうしてもしこりが残ったままの感じだったので、万全の態勢で再鑑賞。
確かに取っ付き難い部分はあるものの、力作であった。
震災で両親を失った花は遠縁の淳悟に引き取られ、紋別で寄り添うように暮らして来た。ある日、地元の名士が流氷の上で死体となって見つかり、二人は逃げるように東京へ…。
言ってしまえば、男の妄想&変態映画。
幼い少女を引き取り、やがて美しく成長した娘と…。
義理とは言え、禁断の近親愛。
しかし、当人たちは激しく求め合う。
その激しさが、ある事件を起こす…。
何処か気だるく、退廃的な前半から、スリリングな展開へ。
激しすぎる愛故に罪を犯す。
その愛の為に、また罪を犯す。
それは真の愛なのか、エゴなのか。
モスクワ国際映画祭で男優賞を受賞した浅野忠信も素晴らしいが、やはり二階堂ふみに圧倒される。
あどけない中学時代から、美しい大人の女性へ、滲み出る妖艶さ。
流氷の上での叫び、さらにその極寒の海にまで浸かる大熱演。
国内賞レースでほとんどノミネート止まりで受賞ならず、納得出来ない!
個性派・実力派が揃い、中でも藤竜也は「砂の器」の緒形拳を彷彿させるような好助演。
近藤龍人の撮影、ジム・オルークの音楽…熊切組の手腕は他の邦画と比べても群を抜く。
熊切和嘉の作品はやはりなかなかに取っ付き易いものではないが、その演出力は認めざるを得ない。
ラスト、花が見せる笑みと、絶対気になる台詞。
男の不甲斐なさを感じてしまった。
「そこのみにて光輝く」同様、こういう作品は一回だけじゃ評価出来ない。
見直しといて良かった。
で?
怖い愛・・・
2人の近親相姦の愛を描いているのだが
何故 そういう愛に走ってしまったのかが
観ているものにはわからない
2人の人生にもう少し描いてくれて だから
こういう関係になったのかという 観ているものを
納得させるものがなかったのが残念で
鑑賞後も もやもやが 残った
どうやら 父と娘という関係らしいのだが
ということは 浅野が二階堂の家に 若い頃
居候したらしく その時に二階堂の母親と関係を持ち
それで できた娘なのか?
原作ものなので 全てを2時間の映画に収めるのは
難しい だろうから こうのような作りになったのか
2人のラブ・シーンも あそこは ブラはずすんじゃね・・・
というのもあり、人気女優なのでで 胸出しはNGなんでしょうね
ならば もう少し うまく 演出してほしかった
浅野 二階堂の演技が 良かっただけに 内容が
今一つのところが 残念だった
やっと観たのに
ちょっと衝撃的。
純愛と思って選んでしまったが・・これはサスペンスだった。衝撃的で中盤で言葉を失った。
流氷でのシーンはすごい。二階堂さんの白熱した演技は圧巻。
それ以外でも・・あの若さであんな濡れ場をやるとはー。本気を感じた。
浅野さんの演技力は安定感ある。そこに二階堂さんも負けず劣らず・・お二人の演技はすごい。。邦画ファンの私は満足でした。
雪・・・流氷・・の白のイメージ
そして血の赤
コントラストがすごくいい。
そんな表現の仕方・・勉強になった。
ちょっと怖い展開だし決してハッピーな作品ではない。
深みがあり、考えさせられる。
2人の行く末・・・ずっしり心響く
衝撃的な作品でした。
演技と存在感
これぞ、国恥映画!
以前から、気になっていた映画ですが、横浜、関内の二番館で漸く、観ることができました。午前11時の回。観客は、なんと私ひとり。お蔭さまで大きな欠伸をしたり、思い切りくしゃみをしたり、ついでに鼻糞をほじくったり、思い切りリラックスして鑑賞することができました。しかしながら、結果から申し上げると、今年、最悪だった「アデル、ブルーは熱い色」、「渇き。」と並ぶワースト映画なのでした。
二階堂ふみが何故、あのような色情狂になったのか、その過程が一切、語られていませんでした。浅野忠信が何故、あのような色情狂かつ残虐な殺人者になれたのか、一切、説明がありませんでした。このように感情の湧き出し口が判らない映画(尤も、これは映画に限ったことではありません。小説にしても同じことです)は観ていて非常にフラストレーションが溜まります。このような異常な映画が海外で公開され、日本人は全員、近親相姦的な性行為をしているのではないか、と思われるのが、一番、危惧されるところであります。
最近の日本映画は露骨な性描写、残酷な暴力描写、殺人描写が余りにも多すぎます。過剰な刺激は早晩、飽きられていきます。そのことに気がつかない日本の映画人は一体、どこまで愚かなのでしょう。
最後の銀座での面会シーン、あれは、まさに蛇足でしょう。この監督はもっと、脚本を練り上げてから撮影に臨むべきです。
私はこの映画で初めて、二階堂ふみ、という俳優を見ましたが、自分自身を安売りしてはいけません。現在のところ、私はこの役者に大きな将来性を見出すことはできませんでした。
二階堂
とても生々しい二人の演技がやはり一番の見所。
流氷の件はともかく、あんなに派手に警官を殺して何事もなく暮らしてるのはなんかあれだったけども、ストーリー展開も意外にすんなりしてて分かりやすかった。
冗長だなと思ったセックスシーンも、まあその後の展開に重要な絡みではあるので許容範囲。
ラストはもう少し幸福か不幸かに振り切っても良かった気もするが、まあ原作を読んでないのでなんとも言えないところ。
原作は後追いで読んでみよう。
良い映画だった。
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