劇場公開日 2013年4月20日

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「実におもしろい」容疑者X 天才数学者のアリバイ クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0実におもしろい

2019年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

今回はお馴染みの福山主演映画も観て、原作も読んでおり、
尚且つその前作は結構好きだったので、
いくら韓国版でリメイクされても観る気は無かったが、
「さまよう刃」のあまりの出来の違いに愕然とし、
これは検証せねばといざ鑑賞。
主演のリュスンボンも結構好きだし、ということで。

大筋はほぼ福山主演「容疑者Xの献身」と同じ。
韓国版主演は日本版でいう堤真一の役。
福山の役は韓国版では該当しなくて、
福山と北村一輝の役を一人でやってます。
(ちょっとせっかちだけど賢い刑事役)
彼が天才数学者の元同級生という設定も同じ。
柴咲コウの役はいません。

役的に、数学オタクな先生としては、堤よりも説得力があり、
福山の、警察じゃないのに犯人を追い詰めるというような、
中途半端な役がいない分、話がスムースに行きます。
ソッコが山登りじゃなくダイヴィングしてるのも、深い意味を持たせてあります。
そして、日本版と決定的に違うラスト。
これは韓国版の方が断然に好きです。
日本版の堤の慟哭は凄かったし、松雪泰子の行動も問題ないけど、
周りの反応が同調してるのは、後から思えばおかしな話だと思う。
その点韓国版は、隣人女性のファソンがソッコの想いを知ったときは、
もうソッコは送検された後だった、という後味は悪いけど、
リアルな悲哀に満ちていてドスンと来る。そして泣かせる。

これまた韓国版の方が上だな、とは思いながらも、
日本版の方が良いと思う所は、トリックについて。
韓国版は種明かしが分かり辛い。
自分は原作知ってるから分かるし、
そもそもこの話はトリックが見せ場な話ではないと思う。
だから日本版の一目瞭然な種明かしの方が、理解しやすい。

とまあ日本版のフォローも入れつつ、
でも福山のアイドル映画という前提、映画には不要な主題歌、
そしてラストの安っぽい雪と、指摘する点は多く、
やはり韓国版の方が良かった、という結論です。
今回も日本版より後発なので、前作を上回って当然でしょう。

クリストフ
ドラゴンの父さんのコメント
2023年2月4日

はい。韓国版の車を追って行くシーンは胸に迫りますね。

ドラゴンの父
kossyさんのコメント
2022年2月25日

クリストフさん、コメントありがとうございます。
最初からマッキーで行こう!と思い、最後まで楽しめました。
やっぱり初期の曲が好きです。

kossy