「個人的に、原点にして頂点。」マッドマックス 怒りのデス・ロード かつさんの映画レビュー(感想・評価)
個人的に、原点にして頂点。
綿密に練られたストーリーとか、緻密に描かれた登場人物の心理描写とか、そんなもの無くても、傑作は作り出せる!ということを見せつけられた作品ですね。
冒頭いきなり説明なしにマッドマックスの世界に放り込まれる(笑)マックスは謎の幻覚幻聴に悩まされてるし、(なんと、この幻覚幻聴が物語に関わって来ることはありません(笑))ぶっ飛んだ世界観やキャラクターについて、細かい説明はほとんどなし。正直、ただれた体のイモータン・ジョー、体が成長していない異形のコーパス、見るからに不健康そうなウォー・ボーイズ、母乳を出すためだけに生かされる女性たち、目を背けたくなるようなキャラクターたちばかり(笑)
ただ、ウォー・タンクが砦を出発したところから、もはやそんなことはどうでもよくなります。世界観、迫力の映像に心臓を鷲掴みにされて、最後まで掴み揺さぶられ続けたような感じです。短いインターバルをはさみながら最後まで、トップギアで走り切った作品!Blu-rayの特典映像でもこだわりとして語られていたが、極力CGを排したホンモノの映像が生み出す迫力や臨場感って、心の芯に突き刺さるんだと感激しました!
登場する乗り物がとにかくMAD!ウォー・タンクのデカさもさることながら、太鼓縦並べしたトレーラー、その対面にはぶら下がってギターかき鳴らすやつが。トゲトゲの車が出てきたり、高跳び棒付きの車だったり、とにかくインパクトありすぎる車両が目白押し!
ヤマアラシとのチェイスでの爆発・吹っ飛びの迫力!砂嵐でのいつなにに巻き込まれるか恐怖。マックスとヒュリオサの格闘シーンもなかなかよかったし、ロックライダーズとのチェイスシーンでの銃撃もなにげにカッコいい。
そして、復路。今まででもエンジン全開だったのに、ここからさらにギアを上げてきます(笑) この最後の30分、オーバーヒート寸前のド迫力映像がずっと続きます。時々入る引きの映像もいいですね。「こんなに大量の奴らから追われてるの!?」ってなります。この30分は、個人的にニュークスが主役でした。ポイントポイントで重要でいい仕事してます。そして、最後の決意をした男の「俺を見ろ」シビれました。ったく、こんなMADな作品で泣かせるんじゃないよ(笑)
僕の趣味∶映画鑑賞は、この作品からスタートしたんですけど、この作品を越えるおもしろい作品にはまだ出会っていないです。そういう意味では、僕にとって、原点にして頂点な作品です。
bionさん、コメントありがとうございます!
あの音楽隊いいですよね!まさにMADカー笑
僕も、GooglePlayで購入&Blu-ray持ちでいつでも見れる体制です笑
僕もこの映画が死ぬほど好きです。
劇場で見た時の興奮は今でも覚えてます。爆走に次ぐ爆走。オール実車、オールスタントのど迫力。
ついにきたリアル北斗の拳って、ずっと鳥肌が立ちっぱなしでした。
(僕にとってマッドマックスをオマージュした北斗の拳の方が先の体験なので)
ダウンロード版をiPhoneに入れてあって、いつも見るのは、ドラムと大量のスピーカーをバックに火を吹くギター。JunkieXLの音楽も最高。
かつさん、コメントありがとうございました!
楽しみですよねえ続編!
けど『怒りのデス・ロード』は発表から完成までに12年かかったから……ひょっとしたら今回も……(笑)
コメント、ありがとうございました。
ギターかき鳴らすヤツ、最高です! 「AKIRA」に触発されたのかな?
びよんびよんするヤツもすごく好き。(高飛び棒? なるほど!)
ニュークス、俺もシビれます。