タイピスト!のレビュー・感想・評価
全78件中、41~60件目を表示
スッキリ
タイピスト!
女は幸せだと微笑むものよ。
女性の人気職業NO1が「秘書」の、1959年のフランス。ローズ(デボラ・フランソワ)は保険会社の秘書に採用される。しかし、事務的なお仕事はまったくできない。タイピングを除いては。そのタイピングの早打ちに目を付けた上司のルイ(ロマン・デュリス)は、解雇しない替わりにタイピング早打ちコンテストへの出場を命令する。
主役ローズのキュートなどじっ子ぶりと、偏屈な年上上司ルイのやりとりは、なんだかヘップバーンの映画を彷彿とさせます。そういえば、恋をしてどんどん綺麗になっていくローズのばっちりアイラインメイクは、ヘップバーンに似てるような気もする。
そしてこのルイのキャラは「アパートの鍵貸します」のジャックレモンに似ています。思い出してください!ジャックは、保険会社勤務でしたよ。本作には随所に、名作のオマージュが見受けられます。そこも見所の一つです。
早打ちコンテストで優勝する為に、ローズとルイは毎日トレーニングを続けます。その課程で、もちろん愛が芽生える訳です。そしてとうとうフランス大会決勝戦前夜、ラブい関係に。
このちゅーシーン、びっくりしました。ルイがローズの滑らかな頬に触れ、一瞬躊躇います。そして、何もせず去って行く。えー!
「置いてくの?私、初めてじゃないのよ」と、ローズ。
おいおいおいおいおい。ルイー!ちょ、女の子にこんなこと言わせんなよなー。しかもルイの返答は、こうです。
「じゃ、それは教える必要ないな(タイピングはルイが指導していたので)」
さーいーてー。と思ってたら、ローズがルイを平手打ち。返す刀で、ルイがローズをひっぱたいてーの、激しくちゅー。えー!?
で、結果、ローズはフランス大会で優勝します。
「愛してる」
と、告白するローズを抱きしめ、苦み走った顔のルイ。あれれれれ?これは-、怖じ気づいたフラグ立ってますよ?
優勝するとローズは、タイプライター社のCMに出て人気者になります。しかし、そんなローズと距離をとるルイ。かたやローズは、タイプライター社の馬鹿息子とちゅーしてみたり。会社のタイピング指導員のおばさんに、辟易したりしてる。そんな悶々とした状態の中、全国大会へ出場します。
もちろん、ルイは苦悩してます。元カノ(ベレニス・ベジョ)の所に行って「何故、俺を捨てたのか?」 と、一番やっちゃいけないことを、充血した目で訴えます。元カノは結婚して、子供二人と幸せな生活を送っているのに。
元カノ「貴方は戦争に行った。何も約束せずに。結婚だってすることができたのに」
ルイ「もし戦争で死んだら、君は寡婦になる」
元カノ「でも貴方は生きて戻った。そして二番目(元カノの夫の次=ただの友人)になることを望んだ」
そこでルイはローズを愛しているが、死ぬほど怖いと告白する。戦争経験が影響してるんでしょうね。ローズはフランス大会で優勝した時、表彰台で幸せそうに笑ってた。輝くような笑顔をルイに向けたと。
「ボブ(元カノの夫)の傍で微笑んでいる、君(元カノ)みたいに」と言うルイ。
そんなローズを、ルイは幸せにする自信がないのです。
そこで元カノの台詞です。
「女は幸せだと微笑むものよ」
貴方は、既にローズを幸せにしてるってことなんです。その言葉を聞いて、ルイは全国大会の会場に向かいます。何故か元カノの旦那と。このボブがまたいい男なんです。
さて、二人の恋の行方はどうなるのでしょうか?そして全国大会での勝敗は?ラスト、いい台詞が沢山あるので、最後まで語りたいけど。うー、止めときます!
久しぶりにラブコメらしい、ラブコメを見ましたよ。最近のアメリカのラブコメは(シモの方に)過激になってるので、たまにはこんなキュートなラブストーリーに微笑みたいものです。あと、タイピング大会は迫力あるし、なにより50年代ファッションがお洒落なんです。
そしてふと考えました。私って夫の傍で微笑んでるかな?
才能は一つあれば十分だ
映画「タイピスト!」(レジス・ロワンサル監督)から。
故郷の田舎町を飛び出した主人公、ローズは、
お店で販売していたタイプライターを、指1本で打ち、
驚くような速さで打つことが、特技だった。
その才能を見つけさらに磨きをかけたのが、
「ローズは、臆病な小娘。誰かが手をかければ、
才能が開花する」と言い切った、保険会社の若社長だった。
「私は無能だし・・」と尻込みする彼女に対して、
「タイプの才能がある。才能は一つあれば十分だ」と励ます。
その一言は、私の心に強く残った。
他人よりも少し知ってるくらいの中途半端な知識や、
少し上手くらいの才能がいくつもあるより、
これならだれにも負けない、というものが1つある方が、
魅力的だ・・と言いたげなフレーズだったから。
もちろん、世の中には皆が羨む飛び抜けた才能を、
いくつも持っている人もいるが、よく考えてみれば、
それさえも、初めは何か一つの才能が開花して、
それに呼応するように、どんどん他の才能が増えていった、
そう考える方が妥当だろう。
私たち小市民にとっては、まずは「一つの才能」を、
根気よく見つけることだな、きっと。
かわいいフランス映画
可愛い!面白い!ハラハラ!
スポ根
タイピングを軸にしたスポ根映画。
この監督の作品は、テーマにしているものの本職の人が見たら怒っちゃうような大衆娯楽的割り切り方をするね。今回もそうなのでタイピスト本職の方は広い心でお願いします。
ただ素人の私には爽快感とわかりやすさが優先されていて、テンポの良さもあいまってとても楽しめました。
ルイとローズの交流もぐっときた!ローズが田舎娘だけど、なかなか強かなのが良かった。一番の転機となった、偽婚約者騒動で、ルイはとてもお父さんに似ていて、良いところよりも悪い部分を指摘されるのが嫌なのに、自分もそうなっていて悪循環なんだろうけど、ローズが真っ向から切るところがとにかく好き!あれはローズは確かにルイの為でもあったのだろうけど、自分がされて嫌だったことをお父さんに怒っていたのじゃないのかなあと。そしてそれは、お父さんを通してルイに訴えたかった事なのではないのかと。でもそれが色々貫通して、利己的な訴えなのにルイの心に響いてしまうというのが、なんだか人と人の交わりという感じで、とても好きでした。
デボラ・フランソワの今後に期待
才能も容姿もパッとしない田舎娘が、タイプライターの早打ちの才能を開花させて、恋と社会的成功を掴み取るシンデレラストーリー。
製作・宣伝側がしきりに「マイ・フェア・レディ」の現代版的な売り込みをしていたようだし、監督も意識していたことは明言しているわけだが、けっして「マイ・フェア・レディ」だけがオマージュされているのではなく、古き良きハリウッド映画のさまざまな作品をオマージュしているように思う。
また、レビューでは「スポ根」という言葉も散見しているが、スポ根とはちょっと違う。スポ根といえば、代表的なのは『巨人の星』であり、少女漫画なら『エースをねらえ』であり、現代ハリウッド作なら『ミリオンダラー・ベビー』というあたりの作品。そこに共通するのは、痛々しいまでのストイックさ。
本作は、そういう根性ものでは全くない。むしろ『がんばれ!ベアーズ』や『クール・ランニング』『メジャーリーグ』のように、特訓の風景はストイックというよりも、明るく楽しい。
主演のデボラ・フランソワがいい。オードリー・ヘップバーンの再来的な売り込みをしたらしいが、さすがにそれは無理があるものの、田舎娘が徐々にレディになっていく姿は、なかなか良かった。『ある子供』でヒロインを演じていた彼女だが、これからどんどん良い作品に出ていってほしい。
60年代のオシャレ映画を彷彿するも下品なシーンで興醒め
イラスト風のアニメのオープニングや演出等、まるでブレイク・エドワーズのような当時の映画を思い起こさせるオシャレ感覚な映画。
違う点は、裸のベッドシーンがせっかくのオシャレ映画の品を落としてしまったこと。
そして、ヘップバーンのような美系のヒロインではなく、ヒーローもシュワちゃんをこじんまりさせてウィレム・デフォーと足して二で割ったような感じ。
最近のフランス映画が美男美女をあまり使わなくなったことは、顔でごまかす事無く、演技で男の魅力、女の魅力、人間の魅力を出す演技力が必要なため、個人的にはすごく受け入れています。
しかし、このようなオシャレ感覚の映画では、美男美女が結ばれてこそ、うっとりと羨ましく女性は感動的に観ることができるのではないでしょうか?
ところが、どこにもいるようなヒーロー、ヒロインが結ばれても「ああ、そう、よかったね」程度で、感動の度合いが低減するように思います。
サクセス・ストーリーかと思って観ていたけれど、ラヴ・コメディだったんですね。
やはり、男の観る映画じゃなかったようです。
面白い! フレンチポップラブコメスポコン(^.^)
オシャレでファニー
この映画を劇場で観た人が羨ましい。
きっと楽しく幸せな気持ちで劇場を後に出来たのではないだろうか。
予定調和と言ってしまえばそれまでだが、どんでん返しや裏切りが無いからこそ安心して観終われる本作のような映画は近頃では珍しい。
最近の映画はあの手この手で小難しくしては、作り手自身が迷宮に入り込んでしまうような作品も少なくない。
本作のように誰が観ても分かる、そして楽しめる素直な作品は大好きである。
とてもオシャレでファニーなヘプバーン映画のような雰囲気から、まさかのスポ根ドラマへ、そしてラストでのカタルシス。
期待を裏切らない結末は「楽しかった」の一言だろう。
小難しい映画は疲れるから、軽快で楽しい映画を観たいと思っている人には本作はうってつけだ。
もっともっとこういう映画を観たい気がしたし、本来映画ってこういうもんだったよなって改めて思い起こさせてくれた。
タイピングの音が心地よい◎
フランス映画ってあまり見ない方だったのですが、ニュース?かなんかでタイピスト!面白いって言ってたので見てみました◎
めっちゃ面白かったw w w w w タイピングのお話なのにかなりスポ根ものですね!コミカルでわかりやすい内容と、時代を感じさせる風景。あと、2人の愛が可愛すぎます。
デボラフランソワ相変わらず美人///
この可愛い役を演じ切ってましたね!ますますファンになってしまいました!
えーデボラ・フランソワ♡こんなにハジケルのー?
個人的なツボだったんですが・・・
主演ローズを演じた デボラ・フランソワさん・・・
「メモリーズコーナー」って映画にも出ていて・・
その時は救いようもなく暗い役どころだったのに・・
今回この作品ではすっごく弾けていたwww
そこがビックリ!
こんなに明るい演技できるんだーと絶賛です。
ストーリーはタイピングをひたすらやる!ってわかりやすく、
大会などでとかく上へ!上へ! え? 世界大会?ってところまで上り詰めていく。
でも、しっかりラブラインも最後まで生きていて・・
お決まりのハッピーエンディング♡に女子ならテンション上がるかもしれない。
フランス映画ってあまり見ないからすごく新鮮でした。
念のために日本語吹き替えでもう一度みました。
雰囲気を味わうならフランス語で。
ファッションも可愛く、女心をキュンキュン♡させてくれます。
意外とスポコン?ものみたいな演出。
面白かったです。
全78件中、41~60件目を表示