17歳のエンディングノートのレビュー・感想・評価
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切なく静かに胸をうつ物語
2013年4月劇場鑑賞
主演はダコタ・ファニング、言わずと知れた天才子役の女の子です。
幼くして大成してしまうと、大人になる頃には何となく業界から消えているジンクスがありますが、彼女もその一人であったと思います。
役者業は続いていましたが、最近は第一線で活躍してた印象はありませんでした。
そんな中、ハリウッドでないダコタ主演の本作にはとても興味がありました。
この作品はタイトルからも何となく分かるように、余命を宣告された女の子の話です。
こういったテーマを扱うとどうしても 涙を誘うような演出が過剰になりがちですが、この作品にはそういったあざとさが無く最後まで自然に観れました。
当初は重めのヒューマンドラマかと思ってましたが、実に爽やかなティーンムービーで、とても心地良かったです。
17歳のテッサは迫ってくる終わりを嘆くで無く、終わりが来るまでの一瞬々を愛おしく生きる。
涙が溢れて止まらない、とても切なく静かに胸をうつ物語でした。
またあくまで主観ですが、この作品によってダコタが“子役から女優”へ生まれ変わったきっかけになったような気がしました。
これからの彼女に更なる期待をしています。
本当に素晴らしい作品でした。
イギリスの景色
あの小さかったダコタ・ファニングちゃんが17歳の役をやっていて、ただただ驚き!
しかも今から7年前の作品ということは、今はもうすっかり大人になっているのかと思うと感動すら覚える。
主人公のテッサは17歳という若さですでに死を目前に迎えた癌患者。死ぬまでにやっておきたいことをリストにして、違法なことも含めていろいろやっちゃいます。
これは、死を迎える準備なのか?それともヤケになって作ったの?と思っていたけれど、鑑賞しているうちに、そのリスト自体はどうでも良くなっていくのです。
娘のことを大切に思うばかりに鑑賞し過ぎと嫌がられるパパ。ママ業には向いてないママ(でも、人としては決して悪いわけではない)。家族の中で一番素直で一番クールに現実を受け入れているように見える弟。
この家族大丈夫か?と心配していましたが、後半で泣かされます。家族からのものすごい愛情を感じます。
テッサが恋に落ちた相手のアダム。
精神的に不安定な母を支えながら、最初こそテッサに深入りしないようにしていた彼も、覚悟を決めたのか、近づくもその後具合の悪い彼女を見てショック。。。
それでも最後まで彼女を支え続けたアダムにありがとうを言いたい。
アダムがテッサを連れて行った場所がものすごく美しいです。なんでこんなとこにベンチが?とも思うけど、イギリスかと思えば納得。
映画に映るイギリスの街中を見ているとものすごく懐かしくて、タイムスリップしたみたいに楽しめました(渡英経験者です)イギリス英語を勉強している方にもお勧めできる映画です。
死を目前に最後まで堂々と、自分の意志で人生を生き抜いたテッサがカッコよくて愛おしかった。
ストーリーはあるあるですが、素晴らしいロケーションと、悲しい結末ではありますが心温まる作品でした。
ありふれた難病モノといった雰囲気だったが、どこか自然に感ずるもの...
ありふれた難病モノといった雰囲気だったが、どこか自然に感ずるものがあった。ゾーイ(カヤ・スコデラーリオ)が妊娠して「堕ろしたい」と言った時のテッサの反応とか、無邪気すぎて失言があっても愛おしくなるような弟君だとか、父親の異常なまでの病気に対する熱意とか・・・
隣のアダム(アーヴァイン)といい感じの仲になったときにも、デートする直前に大量の鼻血を出してしまったテッサ。その光景を見たアダムがびっくりして腰砕け状態になったことや、治療に無関心だったママ(オリヴィア・ウィリアムズ)がおたおたしながらも病院に連れて行くシーケンスが何とも現実味あふれていた。いよいよ残りの命がわずかとなったときも、黒人看護師が現実と夢がわからなくなるといった説明なんてのもリアリティがあった。
町中に“TESSA”と落書きしまくったシーンも印象的だけど、あとから消したのかな?と気になってしかたがなかった。
命と向き合う切ない映画
白血病で余命わずかな17歳の女の子が
残りの人生を生きるために動き出す
王道映画です
彼女自身と周囲の人々の苦悩が描かれています
もし自分が彼女の立場なら...家族の立場ならなんて
色々想像を巡らせながら映画を観ていました
死を受け入れていく過程や瞬間もこんなかんじなのかなぁと
不思議な気持ちになりました
彼女は自分の苦悩に押しつぶされそうになって
物を壊したり周りに辛くあたったりしますが
最後には受け入れます
そしていつもどおりの家族の姿に安心する
ダコタ・ファニングとても素敵でした
泣かせにくる…
ダコタ・ファニングが好きでちょっと前から気になっていた作品だったので鑑賞。かなり楽しめた。
ストーリーは王道の主人公が病気で死ぬ話で、その周囲の恋人や家族を中心に描いている。
本作はTSUTAYAではヒューマンドラマに分類されていたが、確かにその分け方は正しいと思った。本作はラブストーリーに重点を置いているわけではなく、あくまで人間関係を描いた作品だと思った。
キャストの演技も安定して良かったし、音楽やカメラワークなどの演出部分もかなり良かった。
王道のストーリーだからこそ、演出などにはこだわってほしいという私の要求に応えてくれた形となった。セリフもシンプルだけど心に響くもので、それぞれの登場人物の感情がよく伝わる。
「きっと星のせいじゃない」と比較すると劣るが、かなりの良作。
ありがちなストーリーで、安定の大泣き。家族も友達も恋人もみんなが精...
ありがちなストーリーで、安定の大泣き。家族も友達も恋人もみんなが精一杯に生きていて、それぞれのかたちで愛を伝えている。わたしはアダムにメロメロ。
アメリカ人とは考え方が違うよね…。
この邦題‘失敗’でしょ。
日本の‘エンディングノート’の映画とは大違いでした。
原題の‘NOW IS GOOD’が一番お話にあっているかも。
白血病で余命いくばくもない17歳の少女が死ぬまでにやりたいことを実践していきます。
親子関係や恋人関係も含めてお話は進みますが…このやりたいことリストが同調できない。
・ルールを破る→万引きする
・セックスする→恋愛感情ない男とセックスする
などなど…考えることが他人迷惑なことばかり…。
おまけに彼氏がテッサ(病気の少女)に愛情を示す表現も‘こりゃ逮捕もんでしょ’と思うことやっちゃうし…。
それに、テッサの血吐きシーンもホラーばりの表現方法。リアルに描いているのかもしれませんが、やはり日本人からすると違和感感じる描き方じゃないかな〜。
アメリカ人との気質の差をまざまざと感じさせられる映画なのでした…。
けど、ラストは泣けますよ。
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