マーヴェリックス 波に魅せられた男たちのレビュー・感想・評価
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熱中できるものがあるということ
サーフィン映画はいろいろありますが
有名なところで、ビッグウェンズデー。
時代背景もえがかれ、深みがありました。
で、このマーヴェリックス。
これがまたいい!
波に乗るサーファーの映像がうつくしく、迫力あります。
主人公は、実在したサーファーをもとにしているというから、最後に若くして波にのまれて亡くなったと知ると、うわーっと、かなしみが。
ジェイの少年時代から青年期までを描いているが、それなりに恋もあり、いじめもある。しかしどんなときにも彼にはサーフィンがあった。
師と仰ぐおじさんとの関係は、実の親子以上の密なものだったろう。
美しい波の映像とともに、青年のみじかい半生が描かれる。
なにか熱中できるものを見つけた人のしあわせを考えさせられた。
印象的で心に残る作品
純粋な映画。いろんな意味で。ちゃんと伝えようという意志が作品にあって、打算的になるではなくいろんなものを詰め込んでいる。
なので、展開には稚拙な部分もあるし、「くさい」ところもあったりする。
それでも、ちゃんと中身がある。そういう映画は結構少なかったりする。
さすがにラストのライドはいくつかのテイクを繋ぎ合わせたものでしょうか。でも単純に感動できるところ。
名作というには映画的な完成度が欠けているような気はするものの、印象的で心に残る作品なのではないでしょうか。
「この世に生まれた理由がこれだって思った瞬間あるか」
米カリフォルニア北部に現れる世界最大の波“マーヴェリックス”。
その“怪物”に挑んだ夭逝のサーファー、ジェイ・モリアリティの実話。
サーフィンにまるで興味無く、勿論ジェイ・モリアリティの名も初耳。
なので実話と言われてもピンと来ないので、普通に一本の映画として鑑賞。
カーティス・ハンソンとマイケル・アプテッドの共同監督というのがゴージャス。
物語はジェイの幼少から始まり、サーフィンの師となる隣家の男フロスティと出会う。
サーフィンを通じて次第に育まれる絆、父子のような関係。
母子家庭であるジェイの貧しい生活。
初恋。
命の危険を顧みず、自分のやりたい事に挑戦し続ける若者。
フロスティを襲った突然の不幸。
青春や周囲との交流など一通り描かれているが、平凡なメロドラマの域を出ていない。
作中になぞらえて言うなら、ワクワクするような波に乗り切れなかった。
サーフィン映画なので巨大な波は見せ所。
あの波が全て本物だとしたら圧巻!
一部CGだとしても見分けがつかない。
自然が創り出す映像美に勝るものは無い。
サーフィンや山登りなど興味無い者としては、何故命の危険に身をさらしてまでそんな事をするか分からない。
そこで、劇中のある台詞が印象に残った。
「この世に生まれた理由がこれだって思った瞬間あるか」
一生モノの趣味はもう見つけているが、そんな瞬間は味わった事は無い。
いつか自分にもそんな瞬間が訪れる…か!?
王道の作品
ビッグウエンズデーとはちょっと違った
爽やかな海風と西海岸の波で涼もうかと思ったら、背筋が凍りつくような大波に挑む話だった。人はなぜ、マーベリックスのようなビックウェーブに魅せられるのだろうか?
冒頭、主人公の少年の姿が映し出される。彼は、波打ち際で波の間隔を計っているという。少年に、襲いかかるように大波がのしかかる。少年は、冷静だ。まるで 呑まれて死んだとしても、宿命だと言わんばかりに。このシーンが、主人公の早逝を予感させ、印象に残る。
その雰囲気は、そのまま画面に残り、取り憑かれたように、大波乗りに没頭する少年の情熱は、生き急ぐ人の情熱のようで、寂しさを感じさせる。
さらには、彼が挑戦する波が、死と隣り合わな危険極まりない代物のせいで、いつ不幸が起きるのだろうと、ハラハラしながらスクリーンを見つめる。ドキュメンタリーでは出せない緊張感だ。それにしても、凄まじい波だ。実写?と目を疑りたくなる。
エンドロールに、本物のジェイが自らを語る。彼は、幸せな人生を送った。普通、何のための人生だろうと、自分で考えているうちに天寿を全うしてしまうのに、彼は、初めからそれに気がついていた。彼の不屈の闘志と情熱は、きっとそこから生まれるのだ。
サーフィン最高・・・
自分が主人公?
ストーリーはちょっと単純すぎる。
映像はきれい。
普段のサーフィン映像は自分が波乗りしてる感じ、映画とシンクロして良い感じ。
しかし伝説の波がいまいちでした。
伝説の波というのが12週近くの間時々発生と言うのは安易すぎる。
10mくらいの波はサーフィンでは限界近いサイズなので緊張感があって良かった。
ジェイが最初のライディングで失敗するところは中々良かった。
でももっと大きいところを知っているので物足りなかったです。
私はウインドサーフィンをするのですが、ウインドサーフィンで乗れる最大サイズの波はハワイのJAWSというポイントで映画の2倍以上。
そこでは通常のサーフィンでは乗れないのでストラップ付きの板にして、パドルの代わりにジェットスキーで加速します。
ウインドサーフィンなら風で加速するので補助無し。
サーフィン仲間でもそのハワイの大波は結構知ってる。
伝説の・・・と言うならもう少し波の大きいところを撮影して欲しかったです。
乗っているところでなくても波乗りしてる連中なら大きさは判ってしまいますからね。
あのサイズならジェットスキーで撮影出来ると思いますがあそこは撮影条件が良くないのかなぁ?
あのサイズでも撮り方次第ではもっと緊張感・臨場感が出たと思います。
ハラハラドキドキが足りないので減点しました。
大波の撮影方法が気になります
実話に基づいた話。
天才と言うのは夭折するんですね。“マーベリックス”と呼ばれる大波にわずか16歳で挑んで、見事に成功したジェイ・モリアリティを描いています。“LIVE LIKE JAY”と呼ばれる程に、彼は伝説になったらしい。
そのジェイを鍛えるサーファーのフロスティを演じたのが、ジェラルド・バトラー。実は彼は、スコティッシュなので、カリフォルニアでのサーフィンとは非常に縁遠い土地柄の出身なんですが、見事にジェイのメンターたるサーファーになりきっています。そのフロスティの指導が結構厳しい。ジェイが余りにも若いので、精神修養と言うか、日常生活の面でも指導する必要があったのは認めますが、アレほどまでに哲学的である必要はあったんですかね?
そんなフロスティも、奥さんを亡くした時は自暴自棄に。そんな時にフロスティを支えたのがジェイだったなんて、まるで絵に描いたようなストーリー。でも、美しい話です。フロスティの指導は活きていたと言うことの証拠です。
やぁ、それにしても、あの大波はどうやって撮影したんですかね?ホンモノではないと思うんですが・・・。CGにしても、凄すぎです。
主演のジェラルド・バトラーは、製作総指揮にも名を連ねています。
サーフィン、人生を愛する為のスピリットを感じる
ドキュメンタリーにした方がいい気がする
伝説の波に立ち向かうサーファー、若くして命を落としたジェイ・モリアリティの人生を描いた作品。
主人公・ジェイを演じたジョニー・ウェストンは 等身大の伸び伸びとした演技。 助演だけど看板俳優のジェラルド・バトラーは ジェイの師匠役。 もっとスパルタなジェラルドだったらウケたかな。。。 ジェイの母親を演じたエリザベス・シューは その昔、『カクテル(1988)』でトム・クルーズの相手役をした女優さん。 おばちゃんになった姿は見たくなかったけれど、それなりに良い演技を見せていました。 また、ジェイの相手役を演じたレヴェン・ランビンがすごく老けていて浮いているのは 減点要素かも。
自分自身と向き合い 努力する人の姿を映したものですが、ディズニー的な分かりやすい演出で どことなく軽い感じ。 劇的な出来事があったにせよ、映画としてはインパクトが弱く ドキュメンタリーにした方がもっと伝わる気がしました。 ビッグ・ウェーブはビッグ・スクリーンに入りきらないことを再認識させられた 2.5評価。 主人公よりジェラルドありきな映し方が 主演の存在を薄くしていて残念です。
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