劇場公開日 2013年6月15日

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「「この世に生まれた理由がこれだって思った瞬間あるか」」マーヴェリックス 波に魅せられた男たち 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0「この世に生まれた理由がこれだって思った瞬間あるか」

2015年11月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

単純

幸せ

米カリフォルニア北部に現れる世界最大の波“マーヴェリックス”。
その“怪物”に挑んだ夭逝のサーファー、ジェイ・モリアリティの実話。

サーフィンにまるで興味無く、勿論ジェイ・モリアリティの名も初耳。
なので実話と言われてもピンと来ないので、普通に一本の映画として鑑賞。
カーティス・ハンソンとマイケル・アプテッドの共同監督というのがゴージャス。

物語はジェイの幼少から始まり、サーフィンの師となる隣家の男フロスティと出会う。
サーフィンを通じて次第に育まれる絆、父子のような関係。
母子家庭であるジェイの貧しい生活。
初恋。
命の危険を顧みず、自分のやりたい事に挑戦し続ける若者。
フロスティを襲った突然の不幸。
青春や周囲との交流など一通り描かれているが、平凡なメロドラマの域を出ていない。
作中になぞらえて言うなら、ワクワクするような波に乗り切れなかった。

サーフィン映画なので巨大な波は見せ所。
あの波が全て本物だとしたら圧巻!
一部CGだとしても見分けがつかない。
自然が創り出す映像美に勝るものは無い。

サーフィンや山登りなど興味無い者としては、何故命の危険に身をさらしてまでそんな事をするか分からない。
そこで、劇中のある台詞が印象に残った。
「この世に生まれた理由がこれだって思った瞬間あるか」
一生モノの趣味はもう見つけているが、そんな瞬間は味わった事は無い。
いつか自分にもそんな瞬間が訪れる…か!?

近大